牧瀬里穂さん
〈 女優 〉
かつてLEEの誌面で活躍したスターたちが登場する特別連載。今回は、ナチュラルでいて洗練されたスタイルが憧れの的だった牧瀬里穂さんに当時も今も変わらない輝きの秘訣を伺います。
自分の定番を大事にしつつ、時には刺激も。“適度なバランス”が人をつくると思います──牧瀬里穂
● 牧瀬里穂 Riho Makise
1971年12月17日、福岡県生まれ。女優として多数のドラマ、映画、CMなどに出演。現在はNHK連続テレビ小説『らんまん』に、ヒロイン寿恵子の母・西村まつ役で出演中。最新情報はインスタグラムにて。
Instagram:rihomakise
公式サイト:https://jip-inc.jp/artist/makise/
Makise’s History
1971
福岡県出身
1989
女優デビュー、JR東海『クリスマス・エクスプレス』のCMで人気に
1990
『東京上空いらっしゃいませ』で映画デビュー
1992
『二十歳の約束』でドラマ初主演。以降も数多くのドラマ、映画、CMに出演
1997
LEEに表紙で初登場
2002
カナダ、ニュージーランドなどに海外留学
2004
LEEにて連載『おしゃれ魂を育てる、魅力の一品』スタート
2008
結婚
2010
茶道を始める
2023
女優として活躍を続け、現在NHK連続テレビ小説『らんまん』に出演中
ベトナムやパリなど、海外ロケにも。LEEの撮影で旬のアイテムに出会い、ファッションを楽しむようになりました
──Riho Makise
ファッションの大特集にも登場
ファッションページに初登場。私物のトートバッグを披露してくれました。’99年5月号。
’02年11月号のファッション巻頭特集。
多忙な20代前半を経て、丁寧に暮らしたいと思い始めた
LEEでは特にファッションページで活躍し、2004年からのおしゃれにまつわる連載も人気を集めた牧瀬里穂さん。
\おしゃれにまつわる連載も/
連載『おしゃれ魂を育てる、魅力の一品』では愛用ファッションアイテムを紹介。浴衣での撮影も。(左)’04年1月号、(右)’04年7月号。
ベトナムやパリなどの海外特集で、現地の空気を満喫する姿も印象的でした。
「ベトナムではアオザイをオーダーメイドしたり、活気のある市場を歩いたり。生春巻きなどの食べ物もおいしくて大充実でしたね。お店に大量にあるかごバッグなどの中からかわいいものを見つけて紹介してくれる、LEEのスタッフさんの見る目やパワーに圧倒されました! パリでは、場所の雰囲気に合わせて衣装も着替えて、素敵な写真を撮ってもらえたことが印象に残っています。あと、仲よしのヘア&メイクアップアーティスト・山本浩未さんと鹿児島の温泉へ行った企画も! ひたすらのんびりできた旅で、思い出深いです。
ベトナムとパリのロケは
\いちばんの思い出/
ベトナムロケでは、サイズを測ってアオザイをオーダー。’98年8月号。
パリロケではショップ取材や滞在日記も。’03年1月号。
今振り返ると、当時は年齢を重ねて、本当に自分に似合うリアルクローズを模索していた時期だったなと。何を着るか悩むこともあったけれど、連載の撮影でアイデアを出したり、手持ちの服を見直すことで新鮮な発見があって。トレンドのアイテムや季節に合ったものを取り入れると気分が上がって、ファッションを楽しめるんだということに、あらためて気づかせてもらいましたね」
プロデュースした洋服は
\LEEマルシェでも販売/
『シュクレ パー リホ』は、小柄な人でもバランスよく着られるリアルクローズとして人気に。LEEマルシェでも通販。’08年6月号。
LEEの誌面には、20代後半から登場。ドラマやCMに引っ張りだこで多忙を極めた20代前半を経て、少しずつ心境の変化があった時期だと言います。
「もともと演技の勉強などをきちんとせずに役者を始めてしまったので、不安だったし、『実際にOL生活をしたこともないのに、役を演じていいのかな』といった思いをずっと抱えていて。仕事のペースが早く、消化しているように感じて、いろいろ考えるようになっていました。そこで、意識的に友達と会うようにしたり、趣味の時間を持つことで気持ちがリフレッシュできたんです。仕事は大事だけど人生のすべてではないし、私は日々の家事や丁寧に暮らすことにも興味があった。もう少し、地に足のついた生活をしたいと思い始めた頃でした」
留学して自分の軸ができた! 周りに流されることも少なく
そんな思いと向き合う中、30歳で海外への短期留学を決意。
「当時は実家暮らしで、仕事への移動も送り迎えをしてもらうことが多かったので、一人で電車やバスに乗ることもできるかどうか……自信がありませんでした。学生生活をやり直したい、英語を話せるようになりたいという気持ちもあったけれど、それ以上に『自分一人でいろいろなことを経験したい』という思いが強く、留学することに。実際、1時間に1本しかないバスが来なくてバス停で長時間待ったり、留学中に予定が変わって一時帰国することになり、授業料を後にスライドできないかと学校に交渉したり。思いもよらないことがたくさんありました。
つくづく、日本では周りに頼ってのん気に暮らしていたんだなと痛感。いろいろと乗り越えて、少しは生きる力がついたかなと思います。
留学を経て、周りと比べたり流されることがなくなって自分の軸がしっかりしたし、一方で、余計なものが削ぎ落とされたような感覚もあって。シンプルに自分がどうしたいかを優先して動けるようになりました」
後編につづく(8/14公開予定)
30歳のときにカナダのバンクーバーに3カ月の短期留学へ。語学スクールに通いながら、乗馬やクラシックバレエのレッスンも。その後は、ニュージーランド、イギリスにもそれぞれ2週間ほどのプチ留学を経験。
Cover History
表紙登場は過去7回!
26歳で表紙初登場。時代ごとにヘアスタイルも変化し、’01年には貴重なベリーショート姿も!
1997年1月号 | 1998年1月号 |
2001年1月号 | 2002年1月号 |
2002年11月号 | 2004年1月号 |
2005年12月号 |
撮影/須藤敬一 ヘア&メイク/岡田いずみ(KiKi inc.) スタイリスト/大沼こずえ(eleven.) 取材・原文/野々山 幸(TAPE)
こちらは2023年LEE8・9月合併号(7/7発売)「LEEスター先輩の笑顔の素―「あの頃と今」」に掲載の記事です。
※商品価格は消費税込みの総額表示(掲載当時)です。
おしゃれも暮らしも自分らしく!
1983年の創刊以来、「心地よいおしゃれと暮らし」を提案してきたLEE。
仕事や子育て、家事に慌ただしい日々でも、LEEを手に取れば“好き”と“共感”が詰まっていて、一日の終わりにホッとできる。
そんな存在でありたいと思っています。
ファッション、ビューティ、インテリア、料理、そして読者の本音や時代を切り取る読み物……。
今読者が求めている情報に寄り添い、LEE、LEEweb、通販のLEEマルシェが一体となって、毎日をポジティブな気分で過ごせる企画をお届けします!
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