#64/シロカ「おりょうりレンジ」
耐熱性のガラスボウルに食材と調味料を入れ、レンジ加熱するだけで調理ができる機能が最近注目されていますね。でも高価格帯のオーブンレンジでないとなかなか出来なかったり、そういレンジは大きくて置き場所に困ったり…。コンパクトでお求めやすい価格の電子レンジでおまかせ調理ができたらいいなと思っている方も多いはず。そこでおすすめなのがシロカの「おりょうりレンジ」です。昨年秋にブラックモデルが発売されたのに続いて、今年2月にはホワイトモデルも登場。センサー機能も優秀で温めや解凍もバッチリの「おりょうりレンジ」の魅力をご紹介します。
目次
コンパクトな電子レンジだけれど温め・解凍など基本機能が優秀
単身世帯では温め専用の電子レンジを利用していても、子育て世代となると本格的なお料理のためにオーブンレジが必要だと思うかもしれません。でも、置き場所や使い勝手を考えると「ちょっといいオーブントースター」+「優秀な電子レンジ」という組み合わせもアリなんじゃないかなと思っています。
シロカのおりょうりレンジは本体幅495×奥行376×高さ302mmととてもコンパクト。アトリエに並んでいる比較的小さなオーブンレンジと比べても高さが低めでシンプルなデザインが目を引きます。しかも後述する「おりょうり機能」が充実しているのですから、うれしいですよね。
でもその前に大切なのが、一番よく使う「温め機能」や「解凍機能」が優れているかどうか…ですよね? 「おりょうりレンジ」という名前が付いていますが、その点もこちらは優秀。というのも、湿度センサーによって自動でちょうどいいあたたかさにしてくれるから。試しにアトリエの冷凍庫にあった冷凍ごはんを温めてみましたが、おまかせでベストな状態に温められました。
使い方は次の通り。冷凍ごはんの場合は、ラップに包んだものを耐熱皿の上にのせて温めます。自動メニューを押したあと、ダイヤルで「7」を選択。ごはん1杯分の場合は「7-1」(2杯分なら7-2を選択)でスタート。温め具合も5段階から調節できますが、今回はごはんの量がやや少なめだったので仕上がりを「弱」にしました。あとはおまかせでOKです。
冷凍のむきえびを半解凍してエビチリを作る!
続いて、解凍機能もチェックしてみましょう。「おりょうりレンジ」には、「やさしさ解凍」ボタンがあって、ことのほか解凍に自信がある様子。「やさしさ解凍」ボタンを押すごとに自動メニュー3「ひき肉/薄切り肉」→4「肉/魚」→5「刺身」と切り替わります。これは、解凍メニューに応じて、200W相当と100W相当を使い分け、出力を細やかにコントロールして熱の通しすぎを防止する特許取得済みの機能だとのこと。熱の通しすぎや加熱ムラを防止して、冷凍保存したひき肉や刺身のサクといった食材も、やさしく解凍し、解凍ムラを抑えてくれるといいます。
今回は、自動メニューで作る「トマトエビチリ」に使うむきえびを解凍してみました。やさしさ解凍ボタンで「自動メニュー5:刺身」を選び、解凍する食材の重さをダイヤルで設定します。アトリエの近くにある『まいばすけっと』で購入した冷凍むきえび(大)は180g入りだったので、ダイヤルをクルクル回して180に。あとはスタートボタンを押せばOKです。
ブザーが鳴ったのでチェックしてみると、ドリップも出ず、見事な半解凍状態になりました!うーん、これはかなり優秀。グラム数の入力は必要ですが、これなら安心して解凍に使えますね。
プリッとしたエビの食感がうれしい「トマトエビチリ」が絶品
さあ、ここからが「おりょうりレンジ」の本領発揮! 下ごしらえだけで、あとはレンジにおまかせのオートメニュー。耐熱性のガラスボウルなどに食材と調味料を入れ、レンジ加熱するだけで調理ができるのが魅力です。電子レンジ調理のいいところは、余分な油を抑えて調理できるため、大幅なカロリーオフが可能になることや、食材の栄養素を逃しにくいこと。鍋やフライパンを使わないから後片付けがラクなのもいいですよね。
付属のレシピブックには、ハンバーグなどの主菜から副菜、パスタなどの麺類、スイーツまで充実の54メニューが載っています。写真もとてもきれいで作ってみたくなること請け合い。「お楽しみワンポイント」という一言メッセージを読むのも楽しいのです。
その中から、表紙を飾っている「トマトエビチリ」を作ることにしましょう。
先ほど、解凍しておいたむきえびを、耐熱性のガラスボウル(直径約25cm)に入れ、長ネギ、すりおろしのショウガやニンニク、酒、ゴマ油などを加えて軽くラップをし、庫内中央に置きます。レシピブックどおりに「メニュー21」を選んでスタート。加熱時間は8分20秒と表示され、カウントダウンが始まりました。
途中でブザーが鳴ったら、一度取り出し、一口大に切ったトマト、片栗粉入りの合わせ調味料(トマトケチャップ、豆板醬、鶏がらスープの素、酢、砂糖、しょうゆなど)を入れて混ぜ合わせます。
この状態だとまだかなり水分量も多いし、エビチリには見えません。軽くラップをかけて、再び庫内中央に入れ、スタートボタンを押します。
3分20秒後にブザーが鳴って、ボウルを取り出してみると、片栗粉でとろみもついていて、エビチリらしい香りがします。さて、実食。加熱し過ぎると身が縮んでしまって塩梅が難しいものですが、プリッとしたエビの食感があって、トマトの酸味がさわやかなおいしいエビチリに仕上がっていました。
しっとりジューシーなチャーシューも加熱時間15分でOK!
そのほかにも、豚肩ロース肉のブロック1本(約450g)を使ったチャーシューも作ってみたら、加熱時間がわずか15分でしっとりとジューシーな仕上がりに。塩こうじをもみ込んで一晩おくという裏ワザも効いているのでしょう。調味料も砂糖としょうゆがそれぞれ大さじ1杯ほどという少なさにもびっくり。
途中ブザーが2回鳴るので、そのたびにボウルの中の肉をひっくり返すという作業は必要ですが、見た目もこんがり、味もよく染みていていて、これはいいなと思いました。
レシピブックには必要な容器、加熱時間、1人前のカロリーがイラストと共に表示されていて、わかりやすいのもおすすめの理由。今、自動調理鍋が人気ですが、こうしてみるとオートメニューが充実した電子レンジもほったらかし家電の仲間。そろそろレンジを買い替えないと…という方はもちろんですが、火を使わない調理で安心なのでご実家の両親への贈り物にもいいかもしれません。
製品DATA
- ブランド:シロカ
- 商品名:「おりょうりレンジ SX-23D151」
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