主に30代の既婚女性をメインターゲットに誕生したLEE。創刊当初から、読者に寄り添い、その声に耳を傾けることを大切にしてきました。
扱ってきたテーマからは、当時の流行や社会情勢、何よりも読者のニーズが読み取れます。
あの頃何が流行った？読者は何に関心があった？編集長きっことともに、この40年をプレイバック！
プリント版編集長きっこがアーカイブ調査！
おしゃれ、暮らし、生き方に寄り添う姿勢は今でも！
Profile
1998年、新入社員でLEEに配属。主に暮らしや料理等のリビング班に在籍し25年。今回の企画では編集部の膨大なアーカイブ資料を創刊号から洗い出し！
編集部には40年分で500冊近くの蔵書を保管。まずは目次ファイルのタイトルを読むことから始めたのですが、それだけでも時代が読み解けます。
「古新聞を読みだすと明け方になる」とよく言われますがまさにそんな状態でした。
巻頭企画でも触れましたが、’83年の創刊号は外国人モデルが表紙。
徐々に好景気へと向かう中、女性の社会進出も相まって新たな価値観が生まれた時代。「家族とは」「主婦とは」「夫婦とは」といった問いかけ口調の硬派テーマが目立っていました。
編集長が代わっても一貫して「ファッション」「女性の生き方」「暮らし」の3本柱を読者にお届けしてきたことは変わらず。本誌4ページではとても収まりきらない量でしたが、3～4年ごとのエポックメイキングな出来事を私なりに分析してお届けします！
’85年の男女雇用機会均等法成立など、女性の働き方や家族観が大きく変化。LEEも新たな時代を提案する雑誌として創刊。
1983年 創刊！
創刊当初は「女性の生き方」をメインに「おしゃれ」と「暮らし」の3本柱で
離婚の増加や子どもの家庭内暴力といった社会問題を背景に、「家族の在り方」を巻頭で特集。
ほかにも、「仕事を続けながら子どもを育てる」「良妻賢母症候群」など、女性の生き方にまつわる硬派な読み物ページがメイン。
ファッションページは少なめで、住関連はインテリアではなく家そのものをフィーチャー。オノ・ヨーコや佐藤愛子、村上春樹など文化人が多数登場していた。
●1983年11月号
『おしん』あなたも、やっぱり見てますか!?
1984～
新しい家族のカタチを模索するテーマが続々と！
パートという形で働く主婦が増え始めた’80年代半ば。
「結婚をしたら子どもを持つのは当然」「育児は母親の役目」という旧来の価値観に疑問を持つ女性たちが増加。その背中を押す企画を次々と発信。元祖イクメンの特集も。
’83年に日本初進出し、カーディガンプレッションで旋風を起こしたアニエスベーの服や、家族のための料理で注目された栗原はるみさんなど、話題の人やおしゃれをいち早く紹介。
●1984年7月号
大人同士だから素敵なんです30過ぎてからの結婚
●1984年9月号
ちょっと気になる流行語、『ピーター・パン・シンドローム』あなたの彼もピーター・パンかしら？
●1985年4月号
よしっ！ 株で遊んでみようか
●1986年5月号
来日記念特集 チャールズ皇太子はダイアナ妃によってどう変わったか。
1984～
心地よく、快適な暮らしへのこだわりはここから
初の雑貨特集では、人気上昇中の無印良品やおしゃれ雑貨の元祖、F.O.B COOPを紹介。
忙しい主婦の味方として電子レンジや冷凍食品などを特集し、三菱地所とコラボした生活創造型住宅、LEEの家を発表。
●1987年5月号
過熱のファミコン現象、親の立場としてあなたは…
●1987年8月号
LEEキャラクター発表！
●1988年1月号
お家がどんどん遠くなるどうなっているの!?地価暴騰
●1988年12月号
会話もお料理もという欲張りヤングミセスたちに大人気 英語で習う料理教室が今、話題です
●1989年2月号
今年こそ「別荘」を持ちたい
●1989年4月号
毎日の暮しはどうなるの？ 消費税 こうすれば乗り切れる！
●1989年12月号
シティ・ホテルを120％楽しむ
バブル全盛→崩壊という激動の時代、価値観の変化は誌面にもくっきりと。ファッション＆インテリアページが大幅に増加。
1990
好景気に沸く一方、働きすぎが問題に
1990年06月号／表紙の人：浅野ゆう子さん
1990
LEE初登場！パリスナップ
初の海外スナップは、今も変わらぬおしゃれの都、パリ。ヘアスタイルや小物使い、子どもを連れたママの着こなしまで、130名を現地で取材。
高橋永順さんの花カレンダーも誕生！
永遠のマストアイテム、ボーダーTに着目したのも1990年の5月号。LEEの〝フレンチシック愛〞は、ここから始まった!?
1990～1992
買い物も旅も夫婦関係もイケイケ!?
30ページにわたって香港のお買い物スポットを特集。金曜夜～日曜夜の弾丸ツアーが人気に。
夫婦関係を問う記事が目立ち始めたのは、夫が24時間稼働の企業戦士と化したから!?
●1992年2月号
大橋 歩さん連載
●1992年4月号
働き過ぎの夫を守るのはあなたしかいない！『過労死』考えてみませんか？
1993
バブルはじけてやや節約思考に
93年4月号／表紙の人：黒木瞳さん
1993～
等身大＆自分らしさがキーワードに
景気急降下で、家計への関心が高まり、ファッションも暮らしも堅実志向に。
ただし、ケチケチ節約ではなく、服は素材やデザインに応じた適正価格にこだわり、家は狭くても暮らしやすさを重視。
’93年7月号で、30本のパンツを編集部が試着という実証系企画が初お目見え。
●1993年6月号
「デパート食品売り場」大探険
●1993年12月号
読者（ファクシミリ）モニター募集!
撮影／細谷悠美 イラストレーション／SAWAMI 取材・原文／村上早苗 本誌編集部
こちらは2023年LEE6月号（5/7発売）『LEE40年クロニクル』に掲載の記事です。
おしゃれも暮らしも自分らしく！
1983年の創刊以来、「心地よいおしゃれと暮らし」を提案してきたLEE。
仕事や子育て、家事に慌ただしい日々でも、LEEを手に取れば“好き”と“共感”が詰まっていて、一日の終わりにホッとできる。
そんな存在でありたいと思っています。
ファッション、ビューティ、インテリア、料理、そして読者の本音や時代を切り取る読み物……。
今読者が求めている情報に寄り添い、LEE、LEEweb、通販のLEEマルシェが一体となって、毎日をポジティブな気分で過ごせる企画をお届けします！
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