<4月20日~5月20日のあなたの運勢>自分のなかに「理想」や「ビジョン」があると、いい方向へ【12星座別 星占い】Sayaの星ごよみ
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Saya
2023.04.20
SUN SIGN IN TAURUS(太陽がおうし座に)
4月20日は新月&日食(日本では関東より西の一部地域で、部分日食が見られます)。日食がおひつじ座で起こったあと、太陽がおうし座に入るので、これからひと月、おうし座の太陽シーズンとなるのです。
もともとのおうし座は、「安心・安定」を求める、コンサバティブな星座です。勢いのよいおひつじ座の太陽シーズンのあとで、おうし座の太陽シーズンは、ゆっくりしたくなるのが常。光や風、美しい花たちとともに芝生の上でひとときピクニックをするような時期です。
ただ今年は、21日に思考や伝達の星・水星がおうし座で「逆行」するので、一度進んだと思ったことも逆戻りする感覚があるかも。「こうすれば安心だ、こうしよう」と思っていたこともそのとおりにならない。予定調和とはならないときなのです。
そんななか、5月2日には変容の星・冥王星がみずがめ座で「逆行」を始めます。つながり始めたものがほころびを見せ始めるかも。または初め思ったのと異なる方向へと流れが進んでいくことも。ただ、この頃は拡大と保護の星・木星と境界を溶かす星・海王星も角度を取っています。自分のなかに「理想」や「ビジョン」があると、いい方向へと変容していけそうです。
そのきっかけになるのが6日のさそり座での満月&月食です(半影月食となり、肉眼ではあまり変化がわからないかもしれません)。自分の気持ちに正直になることが大切に。
7日に愛と美の星・金星がふたご座を去り、かに座へ入ると、心を込めて働きかけてきたことに相手も賛成してくれる感覚が出てきそう。15日に水星が「順行」すると、ゆっくり、ゆっくり進んでいたものが動き出すでしょう。17日に木星がおうし座に入りますが、18日には木星と冥王星が角度を取ります。たくさんの場所、たくさんのコミュニティ。つまり、たくさんの価値観を知っている人にこそ、豊かさがもたらされそうです。
テーマ:「食べることは生きること」〜ぶきっちょで、料理が苦手な私が繰り返し作っているレシピ集
五感を象徴するおうし座に太陽がある時期のテーマは、何と言っても、「食」です。食料を生み出すという意味では農業もおうし座のテーマになるので、「食と農」ジャンルの本についても考えないではなかったのですが、前回、取り上げたのがパーマカルチャーに関するものでした。今の生活から、あまりにもかけ離れた本ばかりでも、読者のみなさんとしては興味を失いますよね。また、おうし座の時期は、誰もが実際的なものに惹かれます。料理本をご紹介するのがいいのかな……と思ってすぐ、1年前に料理本の大断捨離をしたのを思い出しました。
今は京都に住んで、住まいの隣で畑をして、毎日料理をしている私ですが、東京時代はほとんど料理をしませんでした。その昔、料理雑誌を出している会社に在籍していた時代もあるのですが、たまたま仕事が暇な時期には数ヶ月から半年くらいは自炊しても、忙しくなると、なかなか続かない。当時は、ひとり暮らしの部屋で料理をして、ひとりで食べるより、なじみの店でおしゃべりしながら、食べたり飲んだりするほうが楽しかったのですね。
そんな私が夫と出会い、必要に迫られて、毎日料理をするようになったのは10年前のこと。料理本自体は好きで、あまり作らない時代からいろいろ買ってはいたものの、この10年で、よく作っている本というのは実は、そんなに多くない。それで、大断捨離に至ったわけです。畑をするようになって、和食中心の食生活に変化してきたのもありますし、それまで買っていたようなおしゃれな料理本は、自分の料理技術が追いつかないと悟ったのもありました。
大断捨離後、残った料理本から、さらにいくつか選んでみたのがこちら。どれも、5年、10年と書店に並ぶ名著ばかりなので、ご存じの方も多いと思います。
まず、2013年の『わたしのとっておき常備菜』(家の光協会)は、7人の料理家さんのとっておきレシピが紹介されたもの。家の光協会さんの料理本はどれを買っても、割と作りやすい印象があるのですが、とくに有元くるみさんの「チキントマトカリー」と按田優子さんの「長ねぎの薬味だれを使った麻婆豆腐」は、料理技術がなくても、おいしくできてお気に入りです。
2018年の『フライパンひとつで作る炒めもの、煮もの、蒸し焼き』(主婦と生活社)は、大好きな料理家、角田真秀さんのレシピ集。この本の「ぶり大根の酢じょうゆ煮」は、わが家の冬の食卓の定番。自分の畑で育てた大根で作ると、本当に絶品なのですが、フライパンで煮るだけで、本当に簡単! この本のレシピはどれもステップが少ないので、時間がないときにも助かります。
そして、2009年の『ふだんの料理がおいしくなる理由 「きれい」な味作りのレッスン』(講談社)は、『土井家の「一生もん」2品献立』とセット。ご存じ、土井善晴先生のロングセラーです。毎日作っていても、なんだかパッとしない。飽きてしまったりもする。もう少しおいしく作れないかなと思うようになったとき、重版を続けるこの本に再会し、書いてあるとおりに作ったら、「ポテトサラダ」や「ゴーヤーチャンプルー」の味が本当にぐんときれいになって、感動しました。「一生もん」のほうでは「ぶりの照り焼き」や「豚肉のしょうが焼き」「肉じゃが」などをリピートしまくっています。
毎日の料理はイベントではないので、使われる食材や調味料が少ないのが一番だなあと思う今日この頃。それって、無駄を嫌うおうし座的な発想でもありますよね。
とは言え、フリーランスで子どももいない私のこと。これはちょっと大人向けのセレクトかもしれません。私はお酒だってどんどん使いますが、小さな子がいたら、酢や薬味も使いづらいかもしれません。フルタイムで通勤もあるという多忙な方は、食材キットや野菜炒めとお味噌汁という一汁一菜でも、もちろんいいと思います。本当に、東京時代の私は仕事に全エネルギーを遣ってしまい、ごはんだって、めったに炊きませんでしたからね。作りたくない、作れない。時間をかけられない人の気持ちは誰よりもわかります。
ただ、やはり「食べることは生きること」だと、この歳になるとすごく思うのです。せっかくのおうし座の季節。「食」を楽しむことが一番です。毎日の料理で自分を追い詰めることなく、自分の料理技術に見合い、使う材料も少ないレシピを厳選して、少しでも楽しんで作れるといいなと思います。
2023年4月20日更新。次回の星ごよみは、2023年5月21日に更新します。
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photo/岩城裕哉 cookies/and Bake text/Saya
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Saya Saya
アストロロジー・ライター
1971年生まれ。おとめ座。現在は、京都で夫とふたり暮らし。雑誌連載のほか、オンライン講座や、ホロスコープ・リーディングのセッションを行う。著書に「星を味方につける生き方、暮らし方」(集英社)など多数。
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