ママ友作りが苦手なイラストレーターのおやまさん。ママ友へのアプローチ法、いい距離感も、人それぞれ！

お話を伺ったのは

デザイナー・イラストレーター　おやまさん

1989年生まれ。関東在住。夫、6歳女児、4歳、2歳の男児の5人家族。公式Twitterや著書にて、家族との暮らしや育児についてのコミックエッセイを掲載。
Instagram：oyamaoyadayo
Twitter：oyamaoyadayo

著書『コミュ力0ママでも育児の人間関係なんとかなるよBOOK』（ワニブックス）では、人見知りママに役立つ情報を発信。

人見知りでママ友作りに奮闘。気の合う1人のママとの今の距離感がちょうどいい

共感できるママ友が欲しいと、最初はWEB掲示板で募集も

著書のタイトルどおり、人見知りで、ママ友付き合いに苦手意識があったというおやまさん。

「ママ友の中でヒエラルキーがあったら怖いなとか、大勢が集まるママ会に参加しなければいけなくて面倒なのではと思い込み、あまりいいイメージがありませんでした。母親学級では知らない人ばかりでいたたまれなくなって逃げるように帰り、産院でもママ友を作る余裕はなく……。でも産後、夫が仕事で忙しく、家にこもってワンオペ育児をしているとストレスがたまる。無性に大人と話したくなり、誰かに育児の悩みを共感してほしいと思うようになりました」（おやまさん）

そこで、長女が1歳半頃から、ママ友作りをスタートしたそう。

「近所の児童館や公園で声をかけるのは、人見知りの私にはハードルが高く……。勇気を出して話しかけても、深い仲にはなれませんでした。悩んだ挙げ句、当時はママ向けのサイトなどに“ママ友募集掲示板”があり、そこで募集してみることに。ピンポイントで仲よくなれる人を探すほうが、私には合っていたみたいです。

近所のママが見つかり一度ランチをしたのですが、私が『夜泣きがすごくて大変』と話すと『うちは夜泣きしなくて』など、共感したかったことが、ことごとくズレる（笑）。会話が弾まず、それっきりになってしまいました。ただ思いきって動いたことで、ママ友を作ろうと思えばできることがわかり、自信がつきました」（おやまさん）

その後は保育園に入り、ママたちとも自然に会話できるように。

「保育園で話せるママ友は増えたのですが、今度は距離を縮めるのが難しくて。特に敬語からタメ口の切り替えは、いまだに正解がわかりません（笑）。合わないママもいますが、話しかけられても『そうなんですね〜』と否定も肯定もしないよう心がけています」（おやまさん）

長女が6歳になった今では、1人のママ友と親しく。

「園や近所の公園で繰り返し顔を合わせるうちに、おおらかそうな雰囲気が素敵なママと、気が合うなと思えるように。連絡先を交換するタイミングがわからず、なかなか自分から言い出せなかったのですが、出会って1年半でようやくLINEを交換できました。このママとは仲はいいのですが、あくまで子どもありきの関係なので、大人だけで会ったり、プライベートな話をすることはないんです。子どもも含めて4人でランチをするぐらいの関係が私にとってはちょうどよく、いい距離感なのかなと思っています」（おやまさん）

イラストレーション／HARUKA HAYASAKA　おやま　取材・原文／野々山 幸（TAPE）
こちらは2023年LEE5月号（4/7発売）「今、あらためて考えたい「ママ友」との距離感」に掲載の記事です。