【戸建てをリノベーション】雑貨や家具、お花が生きる家。生活感をなくす工夫や片づけやすさのポイントは?
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2023.01.25 更新日:2023.01.31
自宅で花屋もオープンしている、Harunaさん(フローリスト)、窪田 俊さん(インテリアスタイリスト)ご夫婦の飾る楽しみを味わう家づくりを拝見します。
Harunaさん(フローリスト)、
窪田 俊さん(インテリアスタイリスト)
(妻34歳、夫37歳、猫2匹)
デザインユニット「F.I.N.D UNIT」として、夫婦で花や植物を取り入れたインテリアスタイリングを行う。自宅の花屋「GERMER」は毎週金・土・日、11〜19時オープン。
戸建てをリノベーション
仕事と生活空間を分けて飾る楽しみを持てる家
Harunaさんと窪田さんがリノベーションしたのは、築64年になるコンクリート造りの連棟式住宅。昭和感あふれる古い玄関ドアから一歩入ると、打って変わってナチュラルでモダンな空間が広がります。「内窓やすりガラスなど魅力的な要素がたくさんあったこと、そしてガレージがあったのが決め手でした。ここなら妻の夢である花屋もできるとイメージが膨らんだんです」(窪田さん)
2人が普段の生活で大切にしているのは、飾る楽しみを味わうこと。そのために生活感をなくす工夫や片づけやすさなどを間取り設計の段階で綿密に検討したといいます。
「前の家ではダイニングテーブルで仕事していたのがごちゃつく原因だったんです。私は花屋、夫は書斎とそれぞれの仕事スペースを確保したおかげで、すっきりと生活できています」(Harunaさん)。
「生活感を薄めるために家電類も扉付きの収納に収めました。好きな雑貨や家具、お花もこの家だと生きてくるんです」(窪田さん)
オーク材のヘリンボーンで組んだ床はHarunaさんのこだわり。空間を有効活用するためアルテックの丸テーブルに。「直径110cmで白い天板が床に合うんです」(窪田さん)
Entrance(1F)
白黒タイルがレトロモダンな印象に
元はかなり狭かったという玄関のたたき部分を広げて出入りしやすくしました。白い塗り壁に白い下駄箱という真っ白な空間だからこそ、白黒タイルがアクセントとなり引き締まった空間に。「レトロな雰囲気がこの古い家には似合うんです」(Harunaさん)
Flower shop(1F)
漆喰壁と天井をDIYしパリスタイルに
ガレージに木板で箱を作り、壁にはグレーの漆喰を塗り天井に梁をDIY。Harunaさんが留学していたパリの花屋に倣って、家具はすべてアンティークで揃えたそう。「夫が『生花はグレーの壁のほうが映える』とアドバイスをくれたんです。大正解でした」(Harunaさん)
Kitchen(1F)
家電は収納に収め生活感を排除
生活感が出やすいキッチンはセミクローズドに。冷蔵庫や電子レンジなどの家電類は扉付きの造作収納に収め、ダイニングから見た景色もすっきりと。
「大きな家電類を置かないことで狭いキッチン内でも調理スペースが確保でき、作業しやすいです」(Harunaさん)
Living room(2F)
モダンな家具もなじむモルタル床に
2階リビングの床はモルタル打ちっぱなしにし、スタイリッシュな印象に。グレーを基調にした内装に、GERVASONIのゆったりとしたソファがアートやグリーンとともに調和。照明はイケアのもの。
「夜はここで妻と猫と晩酌するのが至福なんです」(窪田さん)
細部のこだわりは
陶器製のトグルスイッチ
インターネットで購入した陶器製のトグルスイッチ。丸いフォルムに真鍮のつまみが部屋の雰囲気を引き立てる
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“飾る”を楽しむため
壁を迫り出し専用の棚を造作
1階のダイニングには、既存の壁から30cm前に出したニッチのようなディスプレイ棚を制作。季節や気分によってディスプレイする小物を変えて楽しんでいるそう。「妻はダイニングが狭くなるから作りたくないと意見が割れたところなのですが、この棚があることで空間に彩りが生まれましたね」(窪田さん)。
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多目的に使えるフリースペースをあえて作る
バルコニーに面し、さんさんと日差しが降り注ぐサンルーム。用途を決めず、多目的なフリースペースとして使っているそう。
「僕はこのスペースがいちばんのお気に入りなんです。特別な意味合いを持たないような、自分が何をしてもいいスペースが家の中にあることは、心に奥行きができる気がするんです」(窪田さん)
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スタジオとしても使うリビングは飾れる余白を設ける
2階リビングのソファでくつろぐ際、真正面に見える壁面には植物やアート作品を配置。どっしりと構えるアンティークの食器棚が、上品な空気感を醸し出します。花を飾っている台は、「平田タイル」のタイルに赤い目地を太めに入れたオリジナル。右側にある「岡崎製材」の木製ドアが空間のアクセントにも。
Others
内窓やドア、木枠など既存の建具を生かした寝室
2階で唯一、ドアと壁で仕切られた寝室。階段の手すり、内窓、ドア、木枠はもとの建具を再利用。
「この内窓などにポテンシャルを感じてこの物件にしたんです」(窪田さん)。Harunaさんもこの古めかしさが気に入っているそうで、「白と濃いブラウンのコントラストが好きなんです。すりガラスも素敵で、古い建物の味わい深さが詰まっています」(Harunaさん)
戸建てをリノベーション
Harunaさん、窪田 俊さんの家づくりDATA
エリア:東京都中野区
間取り:3LDK、86㎡
依頼先:株式会社FIND
建築費:1300万円
キッチンはサイズ的に収まるL字ユニットがなく、イケアのI字ユニットを2つ組み合わせてダイニングを広く確保。2階も部屋数を減らすことでホールのような空間に。
猫ちゃんも家中を駆け回れます
ルームツアー動画はこちら!
私たちの住まいストーリールポ次回は、【私たちの住まいストーリールポ】戸建てを購入した、LEE100人隊No.036 まめころさんのお宅を拝見!
撮影/松村隆史 取材・原文/大勝きみ子 間取り図作成/前田優子
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