志望者が年々増え、特に2022年の首都圏の受験者数は過去最多を記録した中学受験。中高一貫の公立校やユニークな校風の私立など学校も多様化し、選択肢も増えています。
受験期間中は熱心に勉強を教えたり、スケジュールの管理をしたりと親のサポートが必須。今回は中学受験を経験したLEE読者に、受験をやめた経験や理由などを聞きました。
Q1.
中学受験をしようと考えて塾などに通い出したものの、やめた経験はありますか?
● ある…9%
●ない …87%
●その他 …4%
やめた人は約1割悩んだ末に決断も
一度勉強を始めて、受験をやめた人は約1割。数は少ないものの、数々の葛藤が。「〝中学受験は親の受験〞と聞き、小学生のうちに親が頑張らせることに疑問が。今後本人が自分で頑張れると判断して、中学受験をしないことを決断」(CHARさん)との声も。
Q2.
中学受験をやめることにした理由は?
●頑張りすぎて精神的に追い詰められる息子を見て「大丈夫? やめてみたら?」と声をかけた。
「野球をやりたい」と言うので、残りの小学校生活は思いきり体を動かして生き生きとしていたので、やめてよかったと思う。(LEEメンバー aiさん)
●小4から塾に通ったが、小5秋に運動会の練習で疲れたり、塾の宿題が終わらず学校を休むようになったため、話し合って、受験をやめることに。
ところが、小6の夏にやっぱり受験したいと言い出し再開。すべて自分で決めて経験したことが息子の自信に。(LEEメンバー リンゴ飴さん)
LEEメンバーの体験談
頑張りどころは今じゃないと判断
小6の夏期講習前に受験をやめました
中2で勉強スイッチが入り高校受験で志望した上位校へ
yukkoさんの息子さんは、中学受験を経験した姉の影響で一度は勉強を始めたものの、途中で断念。
「姉とは違い、息子には『どうしてもここに行きたい』という学校がなく、当然モチベーションも成績も上がらず…。悩みつつ続けていましたが6年生になって本人と話し合った結果、『この子の勝負どころは今じゃない』と親が感じたため、6年生の夏期講習前に中学受験から撤退。
最低限、学校の授業や宿題はしっかりすると約束して一旦リセットし、そのまま地元の公立中学へ。1年生の終わりまでのびのびと過ごしました」(LEEメンバー yukkoさん)
その後、高校受験に邁進。
「中2になり、周りに勉強を頑張る子が増えてきた頃、息子にもスイッチが入ったよう。親があまり手をかけることなく、あのまま中学受験をしていたら志望校にさえ考えられなかった上位校に合格。大学付属校なので、成績の維持は必要ですが、受験に追い詰められることなく高校生活を満喫しています」(LEEメンバー yukkoさん)
column
母が仕事をしながら中学受験をするメリット・デメリット
【 メリット 】
●仕事が気分転換に。働いていなければ1人の時間が長く、ネガティブな考えになってしまったかも。(きななさん)
●忘れがちだけど進学後はお金がかかる&時間ができるので、仕事を辞めなくてよかったと思います。(まめ子さん)
【 デメリット 】
●長期休暇中の講習での昼、夜のお弁当が大変。無理せず、市販のパンなども活用しながら乗り切った。(ゆっこさん)
●受験票受付期間に直接学校に手続きに行かねばならず、仕事を調整するのが大変だった。(ブタ子さん)
他にも「“中学受験”との距離の取り方」を公開中!
次回は「教育ジャーナリスト・おおたとしまささん×LEE読者座談会 “中学受験”をするなら知っておきたい親の心構えとは?前編」をご紹介。
イラストレーション/きりふみこ 取材・文/野々山 幸(TAPE)
こちらは2023年LEE1、2月合併号(12/7発売)「“中学受験”との距離の取り方」に掲載の記事です。
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