#50/象印マホービン
オーブンレンジ「エブリノ」
象印マホービンの調理家電といえば、炊飯器や電気ケトル、オーブントースターなどを思い浮かべる人が多いはず。そんな象印マホービンから、今年9月にオーブンレンジが発売されました。温め専用でもなく、かといって高機能過ぎて使いこなすのが難しいというものでもない、「毎日の暮らしにちょうどいい」というコンセプトで作られたミドルクラスのモデルです。比較的お求めやすい価格というだけでなく、「うきレジ」「レジグリ」「サクレジ」と言ったユニークな機能を搭載しているのが特徴。今回はその3つの機能を使ったお料理をご紹介したいと思います。
目次
浮かせて調理するから温めムラが起きにくい「うきレジ」で作るカルボナーラが絶品!
最近、1つのボウルに食材や調味料を入れてレンジ加熱するだけで、お料理ができるオーブンレンジが登場してきています。とはいえ、高級モデルじゃないと難しいのも事実。普通のレンジで真似しようとしても、温めムラができやすく、温度制御のプログラムがきちんとしていないと難しいんですよね。
そこでエブリノの開発者が編み出した新機能が「うきレジ」です。付属の角皿の下にあるレールに専用ボウルを差し込むことで、食材の入ったボウルが浮いた状態に。こうすることで、加熱のためのマイクロ波が下に集中して温度ムラができるのを防ぎ、全方位から加熱することができるようにしたのです。
この「うきレジ」でのお手軽&おすすめ料理はパスタ。まずは熱の通し方が難しいカルボナーラに挑戦です。
シリコン樹脂製のボウルリングをボウルに取りつけてから、スパゲッティと水、コンソメ顆粒、オリーブオイル、塩を入れ、はしでスパゲッティを左右に揺らしてなじませます。ベーコンとすりおろしにんにくをのせたら、準備完了。スパゲティは太さ1.6mmでゆで時間7分のものを使い、ボウルに入るように半分に折るのがポイントです。
ボウルにふわりとラップをかけたら、角皿下部のレールに差し込み、「うきレジ」→600W→8分30秒にセットしてスタートボタンをオン。これだと硬めの仕上がりなので、好みに応じて9分にしてもOKです。
レンジ加熱後に取り出した直後は何となく水分が残っているようにも感じますが、ボウルにバター5g、卵黄1個分、粉チーズ、ブラックペッパーを加えて、よく混ぜ合わせているうちに、みるみるうちにちょうどいい塩梅のカルボナーラが出来上がるのが何だか不思議。
生クリームも牛乳も使わない正統派のカルボナーラは絶品。隠し味のすりおろしニンニクがいい仕事をしています。加熱後のボウルはかなり熱いので、取り出す時には注意してくださいね。
ベーコンとしめじの和風パスタも簡単
続いて、「ベーコンとしめじの和風パスタ」を作ってみましょう。こちらも太さ1.6mmでゆで時間7分のスパゲティを半分に折って使います。コンソメ顆粒の代わりに和風だしを入れ、上にベーコンとしめじ、すりおろしニンニクをのせたら、ラップをふんわりかけて、角皿のレールに差し込みます。加熱時間は「うきレジ」600W→9分。
レンジから取り出したら、しょうゆを加えてよく混ぜ合わせます(レシピでは砂糖も加えるようになっていましたが、甘みが苦手なので省きました)。カルボナーラ同様、最初のうちは少し水分が残っているようだったのが、かき混ぜているうちに麺に吸い込まれていって、ちょうどいい塩梅になりました。
ベビーリーフをのせ、粉チーズをふったら「ベーコンとしめじの和風パスタ」が完成! この簡単さならアトリエでのランチにもぴったり。『太さ1.6mmでゆで時間7分のスパゲティ』を常備しておきたくなりました。
今回はパスタ2品を試しましたが、「うきレジ」ではカボチャの煮物やアサリの酒蒸し、蒸し鶏なども作れます。
レンジとグリルのリレー調理「レジグリ」で作るヘルシーから揚げ
今度は「レジグリ」で鶏のから揚げを作ってみることにしましょう。「レジグリ」とは、レンジ機能で、食材の芯まですばやく熱を通し、その後は自動でグリル機能に切り換えることで、食材の表面にこんがり焼き色をつける調理方法です。最初にレンジ加熱をしておくことで、時短調理ができるというわけ。
市販のから揚げ粉を鶏肉にまぶし、クッキングシートを敷いた角皿に並べたら、自動調理の18番、鶏のから揚げを選んでスタートボタンを押せばあとはおまかせ。
エブリノがよく考えられているなと思うのは、本体の下部にあるメニューボードを引き出すと自動メニュー番号が確認できる仕組みになっていること。自動メニューの番号がレンジの扉にずらりと書かれていたり、取扱説明書で確認しないといけないものが多いなか、見た目のデザインもすっきり、しかもわかりやすいのがいいですよね。
さて、約14分で調理終了。
クッキングシートには余分な脂分が落ちているので、すぐにキッチンペーパーで油を切るようにしましょう。これくらい簡単なら、お弁当のおかずもすぐにできそうですよね。
「レジグリ」なら4人分のハンバーグが13分でOK。しかもジューシー
ハンバーグはお子さんが好きなメニューの代表格ですが、フライパンで作ろうとすると、中まで火が通っていなかったり、逆にパサパサになってしまったり、手間がかかるんですよね。
エブリノの「レジグリ」機能なら、クッキングシートを敷いた角皿にハンバーグだねを並べ、約13分待つだけで芯までしっかり加熱されているのに、ジューシーなハンバーグが出来上がります。
グリルは上からだけの加熱なので上面にしか焦げ目はつきませんが、食べ応えとしては十分。から揚げ以上に本格的な仕上がりになりました。
失敗を恐れて煮込みハンバーグばかりという方も、レジグリでのハンバーグ、おすすめです。ソースだけはひと手間かけるといいかもしれません。
揚げ物の温め直しは「サクレジ」が便利
最後は「サクレジ」です。こちらもレンジとグリルのリレー調理という点では「レジグリ」と一緒ですが、レンジ加熱を早めに切り上げてグリルで焼き付けることで、揚げ物などのお惣菜が中まで温かく、外側はカリッとなるのです。
アトリエのランチ用に近くのミニスーパーで購入したコロッケをエブリノのサクレジで温め、バターロールにはさんだら、可愛いコロッケサンドの出来上がり。フライだけでなく天ぷらなどにも使えますし、フライドポテトやカレーパンなどもサクッとおいしく温められますよ。
基本の機能として、レンジでの解凍のほか、オーブンも100℃~250℃まで10℃刻みで設定可能なので、多彩なオーブン料理を楽しめますし、パンやピザの生地を発酵させることもできます。シンプルなデザインなのもいいなと思います。
製品DATA
- ブランド:象印マホービン
- 商品名:「オーブンレンジ『エブリノ』」
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