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子どもと一緒にお金に強くなるワークBOOK

【親子のお金悩みQ&A】お金のありがたみ、おこづかいのタイミング…子どもにどう伝える?

2023.01.04

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キャッシュレス時代にお金のありがたみをどう説明すれば? 夫婦で意見が違ったら?
そんな読者の悩みに、ファイナンシャルプランナーのキャサリンさんとナンシーさんが、リアルなママ目線でアンサー!
こんなときどうすれば?のギモンに答えてもらいました!

教えてくれたのは・・・
ファイナンシャルプランナー キャサリンとナンシーさん

ファイナンシャルプランナー キャサリンとナンシーさん

「お金のことをかんたんに!おもしろく。そして投資をもっと身近に。」をモットーに、子ども向けマネー教育・大人向け投資教育を行う。二人一組で公立小学校など公的機関を中心に330以上の授業や講座を開催。ともに元証券会社社員で子育てママ。
キャサリンさん(写真左)は、高2息子、中3娘、小6息子の3児の母。ナンシーさん(写真右)は、中3息子、中1娘の2児の母。
公式サイト:www.katherineandnancy.com

子どもにどう伝える?お金の話01
進むキャッシュレス決裁。お金のありがたみはどう伝える?

お金のありがたみはどう伝える?

キャッシュレス化が進むと、お金のありがたみがわからなくなるのではないか心配です」(もも子さん 娘16歳、10歳)

「現金のように目には見えないキャッシュレス決済。使った金額を把握できるのでしょうか?(みっちょんさん 息子15歳、12歳、娘7歳)

現金で支払う体験を通してお金を使った感覚を身につけて

「キャッシュレス決済だとどうしても数字だけの移動になってしまい、お金を使った感覚がわかりにくいと思います。100回口で説明するより、1回現金を使う練習をするほうが有効です」(キャサリンさん)

「まず、レジで現金で払っておつりをもらう体験を。それが不便だからカードがあるという理解が大切です。レシートを保管して、使った金額を見える化することも助けになります」(ナンシーさん)

子どもにどう伝える?お金の話02
おこづかいのタイミングは?

おこづかいのタイミングは?

子どもが小学生になるタイミングでおこづかい制にするのもいいかな、とも思うのですが、夫は『小さいときはお金は自由に使わせてあげたい』とおこづかい制に反対のようです」(ふみママさん 息子6歳、娘1歳)

イベントのときからおこづかいの練習を始めてみては

「決められた金額の中で買い物する行為は、大人になってからもずっと続けることです。物も情報もあふれている現在は特に難易度が高いため、小さいうちから練習を積めるとよいと思います。
ただ、お父さんのお気持ちもわかりますので、はじめはお祭りなどイベント時だけ1日分のお菓子を200円以内で買うといった練習から始めてみてはいかがですか」(キャサリンさん)

子どもにどう伝える?お金の話03
お金の自己管理を任せるタイミングは?

「中学生になると友達とコンビニで買い物する機会などが増えると思いますが、そのたびにお金を渡すべきか、ある程度のお金を月々渡して自己管理させるべきか、どちらがおすすめですか?」(なおさん 息子11歳)

子どもにもよるが、ある程度の予算内で自己管理させる機会に

「中学生になると行動範囲が広がり、それと比例して使うお金も増加。よくお金を使う子どもの場合、その都度渡しているとコンビニだけでなく遊びに行く、服を買うなど際限がなくなることも。
わが家は、学費などおこづかい以外に子どもにかかっている費用を伝えたうえで、月のおこづかい額を親子で相談し、ある程度の予算内でまとめてやりくりさせています」(キャサリンさん)



子どもにどう伝える?お金の話04
家計についてどこまで伝えればいい?

家計についてどこまで伝えればいい?

「わが家の家計、ライフプランについて、子どもにも身近に感じてもらいたいとは思うのですが、不安を与えるようなことはしたくありません」(きういさん 娘10歳、息子7歳、4歳)

進路にかかわることは正直に伝えていいのでは

「具体的な金額を言うかはご家庭の判断ですが、進路に関しては、家計の事情を子どもにある程度感じてもらうために早めに伝えるといいと思います。
例えばわが家では『高校や大学は私学に行ってもいい? 本当は国公立のほうがいい?』と尋ねられ、『私学分を準備しているけれど、国公立だと非常に助かる』と答えたら『勉強頑張らないと!』と言ってましたね」(ナンシーさん)

子どもにどう伝える?お金の話05
お手伝いは報酬制?それとも無償?

「私は、お手伝いは家族の助けになるものなので、見返りを与えず自発的に行うことが望ましいと思っています。しかしママ友は報酬を与える派だそうです。どちらがいいのでしょうか?」(あんぱんさん 娘5歳)

正解はなく、おうちそれぞれの考え方や選択があっていい

「相談者さんの考え方ならば、お手伝いは家族の一員として無償でお願いして、おこづかいは定額制であげるといいと思います。
働きの対価としてお金のことを伝えたい場合は、お風呂掃除や洗濯物たたみ、食器洗いなど、お手伝いに応じてお金を払う報酬制が向いています。
子どもの性格によって向き不向きもありますし、ご家庭に合った方法を選んでください」(ナンシーさん)
「子どもと一緒にお金に強くなるワークBOOK」記事一覧


イラストレーション/とつかみさこ 取材・原文/佐久間知子
こちらは2022年LEE12月号(11/7発売)別冊付録『子どもと一緒にお金に強くなるワークBOOK』に掲載の記事です。

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