まだまだ暑いと思っていたら、ぐっと涼しくなったり。夏服には飽きたけれど、本格的に秋冬素材をまとうには早かったり。

日によって夏の終わりと秋のはじまりの間を行ったり来たりするこの時期は「何を着ればいいのかわからない！」と、おしゃれの軸もブレてしまいがち。できることなら体感の快適さはそのままに、季節をひとつ先へ進めたい―。

そんな私たちの思いにこたえ、最高の味方になってくれるのが「ブラウンの服」。大好きなカジュアルとの相性のよさはもちろんのこと、今季トレンドとして注目されるトラッドなムードも備えているから、夏から着ている手持ち服に+1するだけで簡単に鮮度アップが可能！

また、旬でありつつLEE世代にとってはベーシックカラーのひとつでもあるので、気負わず取り入れられるのも魅力です。

今回は、そんなこなれブラウンを4記事まとめてご紹介します。

目次

• カジュアル派に「こなれブラウン」がきく3つの理由
• 最旬4大ブラウントップス×デニム4コーデ
• 残暑からすぐ着られる「涼感ツヤブラウン」5コーデ
• 「カジュアルブラウン×ビタミンカラー」6コーデ

季節の端境期にありがちな、おしゃれの停滞を解決も実践！
カジュアル派に「こなれブラウン」がきく3つの理由

夏とも秋とも言い切れない、まさに今のような曖昧な時期こそ、ブラウンの魅力が最大限に発揮されるとき。その理由を、カジュアル上手な大人気モデル・佐藤栞里さんとともに紐解きます。

最愛ボトムの「デニム」 に合わせるだけですぐ秋めくから

数ある秋色の中でも、ブラウンは特にわかりやすく季節感を醸し出せる色。定番デニムにほどよい女性らしさと、秋らしい深みを加味して新鮮な表情に導きます。

チェックジャケットにニットをぐるり。2つのブラウンで秋モード全開！

白シャツと色落ちデニムという王道のワンツーコーデに、ブラウンのグレンチェックジャケットをはおって、最旬のトラッドに着地。さらにアクセサリーとして色合いの異なるキャメルブラウンのニットを無造作に肩に巻いたら、奥行きのあるこなれカジュアルが完成。

シーズンレスで使える「ツヤブラウン」なら、涼しく秋気分が味わえるから

残暑の厳しい今の時期は涼しく快適に。ニットやアウターを着る秋以降は見た目に軽やかさを演出する「ツヤブラウン」の服。その上品な光沢は、きれいめに仕上げたい日も頼りになります。

ツヤめいて透けるブラウスはチノパンのドレスアップにも有効

今季の「ツヤブラウン」の服はどこかドレッシーな雰囲気なので、コーデのラフ見え回避にも◎。スタンドカラーのブラウスは、ほんのりツヤめくシアーなブラウン。チノパン＆サンダルのベージュとのグラデーション風配色で、洗練度を高めて印象に残る着こなしに。

「カジュアルブラウン」は、旬のビタミンカラーと最高に相性がいいから

この春夏ですっかり定着したビタミンカラーも、ブラウンを組み合わせることで鮮度が増して賞味期限がぐんと長く。これまでとはひと味違うメリハリ配色が楽しめます。

鮮やかなピンクを大人めに引き寄せるブラウンの軽アウター

フラップポケットやドローコードなど、スポーティな雰囲気が強いアノラックも、ブラウンなら落ち着きのある印象に。さらにピンクのワイドパンツも、大人にちょうどいいテンションへ。思いきりカジュアルに振り切ってもうまくいく！

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この秋、おすすめのブラウンのトップス4タイプをピックアップ。デニムボトムに秋らしいニュアンスと品のよさを加えてくれて、着るだけでおしゃれな抜け感が生まれるバランスは、まさに大人カジュアルの理想形！

柔和さときちんと感のほどよさが絶妙
ノーカラーシャツ

ラフにはおるだけでオーバーオールが大人っぽく

シックなブラウンシャツをカーデ感覚ではおって、デニムのオーバーオールを街に似合うテンションに。

他にもおすすめのノーカラーシャツ

1. モカブラウンのグレンチェックは、小粋な存在感がありつつも無地感覚で合わせやすいのが魅力。仕立てのよいボックスシルエットも◎。￥17600／フレームワーク 自由が丘店（フレームワーク）

2. 肩線の切り替えや袖に施した細かいギャザーが映える、ガーゼのようにソフトなコットン100%。ボルドーに近い発色でほんのりフェミニンな印象。￥17600／コンジェ ペイエ アデュー トリステス

トラッド感が急上昇する今秋の新顔アイテム
ポロニット

ボーイッシュなリジッドデニムもどこかノーブルに仕上がる

キャメルブラウンのウールニットは、なめらかな薄手のハイゲージ。インディゴブルーとのレトロな配色で、秋らしさとこなれ感を同時にUP。

他にもおすすめのポロニット

1. 晩夏から心地よく着られる、薄手のコットンハイゲージニットを用いた五分袖。広く浅くV字にあくスキッパーが、顔まわりをすっきりと見せて。￥37400／エンケル（エスロー×ジョン スメドレー）

2. 小ぶりな三角衿とゆったりとしたシルエットの対比がおしゃれ。スーパーハイゲージニットで編み立てたカシミヤが、とびきりやわらかく、なめらかな着用感を実現。￥59400／アルファ PR（ボーディ）

定番カットソーこそ色の力でリフレッシュを
ロンT

差のつく着映えを叶える、ブラウン×水色ボーダー

ベーシックなようで、実はダークブラウン×ミントブルーの新鮮配色という小粋なボーダーに、グレーのワイドデニムを。〝ピタ＋ゆる〞バランスで、ほのかに女性らしさが香る着こなしに。

他にもおすすめのロンT

1. 夏から引き続き人気のロゴロンTも、ブラウンに変わるだけで一気に秋のムード。カフェラテのような色合いはどんな色とも相性がよく、汎用性も抜群！ ￥9350／UTS PR（ハチイチブランカ）

2. こっくりとした深みと明度を持ち併せた赤みブラウン。適度に厚みのあるスウェットライクなリブ生地で、ワイドな袖や前後差のあるラウンドヘムがさりげないアクセントに。￥19800／イレーヴ

大人にちょうどいい可愛さのさじ加減！
甘ブラウス

フレアデニムとの甘辛MIXが今の気分にフィット

ガーリーなAラインチュニックを、照れずに着られるのもブラウンの妙。デニムはスキニーよりフレアシルエットが断然今どき。

他にもおすすめの甘ブラウス

1. 上品なキャメルブラウン×タフタ生地のパリッとしたハリ感で、フリル衿の甘さを引き算した小粋なデザイン。小顔効果も期待大。￥31900／ガリャルダガランテ 表参道店（ガリャルダガランテ）

2. ボルドーっぽいブラウンに胸上の切り替えから落ちる繊細なギャザー、さらに大胆なイレギュラーヘムと、華やぎディテールをぎゅっと凝縮！ ￥41800／カレンソロジー 二子玉川（シーエスジー）

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一見、エレガントすぎる？ と思うかもしれませんが、この〝きれいめ感〞こそがいつものカジュアルの格上げにてきめん。

軽やかな素材感のおかげで抜け感たっぷりのコーデが楽しめるので、ぜひトライしてみて。

a.
オーバーサイズシャツ

おなじみのパンツコーデも、こなれたムードに

セミマットなツヤ＆適度なハリ感のある素材と、愛着あるベーシックシャツの組み合わせは、ツヤブラウン初心者でもすんなり投入OK。これまで何度となく着てきた白ロンT＋チノが、まとった途端に最旬にアップグレード！

b.
マーメイドスカート

やわらかな光沢と深みのある色は、着やせ効果も！

シルクのようなツヤを放つサテン生地が、ボーダーやリュック、おじ靴の武骨なボリューム感をまろやかに。さらに気になる肉感をうまく逃して体型カバーできるのも、ツヤブラウンのいいところ。

c.
リラックスワイドパンツ

しなやかな落ち感ワイドで“おしゃれなゆるさ”を刷新

ミルクチョコのようなブラウンと、とろみ生地によるリッチなツヤがやわらかい空気感を醸し出し、メンズっぽいシャツコーデに新しい風を吹き込んで。慣れ親しんだワイドパンツでなら気後れ感もゼロ！

d.
フレアワンピース

しなやかワンピでフェミニンさを足して

ロング丈ワンピースながら軽快で涼しい着姿を叶えてくれる、微光沢の淡いモカブラウン。トラッドなグレンチェックのテーラードジャケット＆カットオフデニムとのミクスチャーな着こなしに、ふんわりと女性らしさが漂います。

e.
大衿ブラウス

シックな大衿ブラウスで季節を一歩先へ

愛らしいデザインが〝きれい〞や〝大人っぽい〞印象へ簡単にシフトできるのも、ツヤブラウンを選ぶといい理由。ケープ風の大きな衿が目を引く一枚は、しっとりツヤめくモカブラウン。余分な甘さがそぎ落とされ、照れずに着こなせます。年中愛用しているカーキのベイカーパンツや、かごバッグの季節感の更新もおまかせあれ！

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おしゃれな配色コーデを作るコツのひとつが、掛け合わせる色のトーンを合わせること。ともにこっくりとした濃色のブラウンと旬のビタミンカラーは、まさに最良の組み合わせ。

夏までとはまた違う印象で着られるから、チャレンジしない手はありません！

〝ちょい盛り〞で記憶に残るルックスを実現

01.
●ブラウンのストライプ柄ワンピース
×
●オレンジのニット

きかせる肩がけニットで顔映えも重心アップも！

視線が上がり、カジュアルな重ね着にも洗練感が。

02.
●ブラウンのフーディ
×
●赤いソックス

足元に配した小面積の赤で、トラッド感をプラス

わずかな露出で抜群のさし色効果を発揮する、真っ赤なリブソックス。トラッド全盛の今秋は特に大活躍の予感！

03.
●ブラウンのジャンスカ
×
●ブルーのストール

反対色のブルーとの粋な配色バランスを堪能して

ブラウンのワントーンで大人めに仕上げたジャンスカコーデに、鮮やかなサックスブルーのストールを一点投入。今季復活を遂げたクラシカルな装いに、こなれた華やぎが加わります。

互いの魅力を引き立て合い、奥行きあるコーデに

01.
●ブラウンのカーデ
×
●グリーンのプリーツスカート

辛口派もトライしやすいフェミニンさが叶う×グリーン

スカートの甘さを抑え、ケーブル編みもNotほっこり。少しクールさが欲しいときに頼れる配色。

02.
●ブラウンのパンツ
×
●イエローのニット

クラシカルでいて快活さも漂う同系色コンビ

はつらつとした印象のイエローのニットも、延長線上にあるブラウンのワイドパンツを合わせると適度な落ち着きが生まれ、ぐっと着こなしやすく。首元や袖口からちらりとのぞく白レースブラウス、レオパード柄のトートとミニバッグの2個持ちでリズムを出すと、存在感もひときわ。

03.
●ブラウンのベスト
×
●パープルのワイドパンツ

スポーティカジュアルは、配色で上品さを高めて

上品さと高見え力を備えたブラウン＆パープルをメインカラーにすれば、全身がカジュアルなアイテムでも大人見えが可能。秋を象徴する2色でもあるので、季節感もばっちりです。

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撮影／小嶋洋平（人物）　魚地武大（TENT）（物）　ヘア＆メイク／山田大輔（Cake.）（佐藤さん）　YUMBOU（ilumini.）（比留川さん） スタイリスト／石上美津江　モデル／佐藤栞里　比留川 游　取材・文／鈴木絵美

こちらは2022年LEE10月号（9/7発売）「『こなれブラウン』で、おしゃれの一歩先へ！」に掲載の記事です。
※商品価格は消費税込みの総額表示（掲載当時）です。