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子どもの習い事をきっかけに、自分もヴァイオリンを再開。先生の言葉で学生時代の葛藤を解放できた
フォトグラファー 砂原 文さん
インテリアや料理など、暮らしまわりの雑誌や書籍の撮影で活躍。夫と小学校3年の娘と猫2匹と暮らす。写真集『pili』が発売中。
Instagram:trans_parence721
公式サイト:http://laaufilm.com/aya-sunahara/
ヴァイオリニストの宮崎蓉子先生と、発表会でヴィバルディの『フォリア』を演奏。
サードプレイスでの出会いが過去の自分の心の癒しに
6歳から15年ヴァイオリンを続け、オーケストラに所属していた砂原さん。
「社会人になってからは仕事が忙しく、長くお休みしていたんです。音楽が好きで、やっていてよかったと思う一方で、自分の音楽に対しては学生時代の屈折した思いを抱えたまま、いつか再開できたらと思っていました」(砂原 文さん)
昨年、引っ越し先で出会った娘のヴァイオリンの先生との縁が転機に。
「先生としても演奏家としても尊敬できる方に娘が習っている様子を見ていたら、私もまたやりたいなと思い、先生のもとでヴァイオリンを再開。先生の言葉をきっかけに、今の自分が、学生時代の自己評価の低かった自分を癒している感覚があります。
例えば先生と二人で演奏したときに、『音を合わせて弾くときに文さんは気配を消す』と言われて。自分では気づいてなかったけれど、オーケストラでの経験からすごく納得がいきました。それに対して『相手の音を全部聞いて合わせられる技術を持ってるんです。それは今までに培ったよいこと。でも文さんの中にある個性をもっと出して弾いていいんですよ』と言ってくださったんです。心の澱(おり)が晴れ、モヤモヤしていた霧が解き放たれた気がしました」(砂原 文さん)
近所に住む先生は、一歩音楽の場面を離れると、一ママ同士でもある。
「先生と生徒、母親同士、フリーランスでお互いに表現活動をしている者同士としてもわかり合える部分がある不思議な繋がりです。近くにいてくれて本当に心強く、感謝しています」(砂原 文さん)
今後の発表会では、先生と砂原さん親子でカノンを演奏する計画も。
「これから親子で一緒に弾ける機会がとても楽しみ。娘の伸びやかな演奏に学びや刺激をもらうことも多く、音楽を通して演奏者として娘を見られる時間はうれしいひとときです」(砂原 文さん)
親子でサイズの違うヴァイオリン。砂原さんが小さい頃に使っていた楽器を娘さんが現在使用。
発表会曲とこれから親子で演奏予定のカノンの楽譜。書き込みがいっぱい。
【特集】「人と繋がるサードプレイス」で私らしさ、再発見!
取材・原文/佐久間知子
こちらは2022年LEE10月号(9/7発売)「「人と繋がるサードプレイス」で私らしさ、再発見!」に掲載の記事です。
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