電気料金の大幅値上げのニュースに続いて、負担軽減のための「節電ポイント制度」が政府から表明されたほか、夏だけでなく今年の冬はかなり電力需給がひっ迫されることが懸念されています。2011年の東日本大震災後を思い起こさせるような“節電”ですが、ここでおすすめしたいのが、私自身が昨年の夏から実践しているポータブル電源とポータブルソーラーパネルを活用した“電気のちょこっと貯金”。アウトドアや防災のイメージが強いポータブル電源ですが、もう1つのコンセントとしての日常使いも便利なのです。それでは、私が愛用しているJVCケンウッドのポータブル電源・ポータブルソーラーパネルの魅力をご紹介しましょう。
「神原サリーの愛しの家電語り」
注目の新作から、長年使い続ける名品まで。家電ライフスタイルプロデューサーとして活躍する神原サリーさんが、本気でオススメの”愛用家電”だけをご紹介!バックナンバーはこちら
晴れた日にはベランダで太陽光発電
私が愛用しているJVCケンウッドのポータブル電源BN-RBシリーズには、専用のオプション品として電気がない屋外でも安心&エコロジー充電が可能なポータブルソーラーパネルがあります。「BH-SP100-C」は、最大外形寸法は1,225×540×25mmで、両腕を広げたほどの大きさがありますが、パタンと2つ折りに出来るので、部屋に置いてもかさばらず、重さも4.2kgと、女性でも楽々持ち運びできるサイズ感がちょうどいい感じです。
ソーラーパネルでの発電量は面積に比例するので、できれば「BH-SP100-C」を使いたいところですが、使用する場所の広さや予算の関係でもっと小型のものが欲しいという方には、よりコンパクトな「BH-SP68-C」も。重さも3.0㎏と1.2㎏ほど軽くなっているのでさらに持ち運びしやすく、閉じた時にマグネットでくっつく仕様になっています。
普通ならポータブル電源だけでなくポータブルソーラーパネルまであれば、アウトドアライフが益々充実するし、災害などもしもの時にもさらに安心になる……って思いますよね? でもね、違うんです。晴れた日にはベランダに持ち運んでポータブル電源と繋いで充電しておこうという作戦です。
このやり方なら、屋根のある一戸建てでなくとも、ポータブル電源に繋ぐことで太陽光発電ができるというわけ。太陽の光によって電気が作られて、ポータブル電源に表示される数字が増えていくのがうれしくて、楽しくて、やみつきになること請け合いです。
だからちょっとした隙間時間にも晴れ間が出ていると、いそいそとソーラーパネルを取り出して、ベランダへGO。太陽がなるべくたっぷり当たる場所を探して、そこに立て掛け、ポータブル電源の入力端子に繋ぐ毎日なのです。自宅の屋根にソーラーパネルを設置して太陽光発電を導入している知人が、「今日はどれくらい発電できたかな?とチェックするのが楽しみ!」と言ってた気持ちがわかるというもの。マンションでも楽しめる“ソーラーパネルのある暮らし”、どうですか?
使いたい場所に“もう1つのコンセント”が生まれる
アトリエにあるポータブル電源は2つありますが、特に愛用しているのが本体重量が約6.5㎏で女性でも持ち運びやすい「BN-RB62-C」。容量626Whのスタンダードモデルです。
ちなみにWh(ワットアワー)というのは電力量のこと。1Whは1ワットの仕事率で1時間になされる仕事の量をいい、今回のように蓄電池の蓄電容量にも使われる単位です。このモデルは容量626Whですから、たとえば消費電力が30Wの扇風機なら約17時間も使えるということになります。Wh容量が多いほうが長い間電気を使用できるということですね。
スタンダードモデルの「BN-RB62-C」には、一般的なコンセント差込口のAC出力端子が2口、タイプAのUSB出力端子が3口のほか、シガーソケット用の出力端子があり、スマートフォンやパソコンといったデバイスへの給電はもちろんのこと、500Wまでの家電製品にも使用できます。ACコンセントやUSB端子のそばにあるボタンを押すことで、その端子からの給電できる仕組みで、ディスプレイ部にはバッテリー残量も表示されるのでわかりやすく、直感的に操作ができるはず。
付属のACアダプターを使って充電することもできますが、先ほどもお話したようにポータブルソーラーパネルと一緒に使うことで、電気を生み出してここに貯めておけるのですから、その電気を日常使いすれば、まさに電気代を節約したい今の時代にぴったり。
日常使いをするためのおすすめの使い方は、リビングやダイニングの棚などに定位置を作ってしまうこと。アトリエではキッチン家電と一緒にワゴンの棚に並べて置いています。コーヒーメーカーや炊飯器、トースターといった家電製品と並べても違和感のないサイズ感で、アトリエの風景に馴染んでいるところがいいなと思っています。一般のご家庭でもこんなふうに家族で過ごす場所にポータブル電源を置いてみてほしいなと思います。
単なる置き場の確保というだけでなく、ここに新しいコンセントができると考えると便利さもなお一層! 扇風機を使いたいときにも延長コードを使わずにサッと差し込んで使えるので見た目もすっきり、煩わしさもなくなりました。キッチンや身支度する玄関など、コンセントがなかったり、足りなかったりする場所で扇風機を使いたい時には、ポータブル電源を持ち運べばOK。アトリエではコンセントが近くにないところでヘアアイロンを使ったりするときにも活躍しています。
もしもの備えにもポータブル電源があれば安心
今年3月の夜に発生した福島県沖の地震では、東京でもかなりの揺れがあり、東京電力管内では最大210万軒の停電が発生しました。地震だけでなく、最近は台風やゲリラ豪雨などの自然災害も多く、いつ停電が起きるかわかりません。
ポータブル電源は日常使いも便利ですが、“もしもの備え”としても心強い一台。「BN-RB62-C」には、一般的なコンセント差込口のAC出力端子が2口、タイプAのUSB出力端子が3口があるので、ノートパソコン、スマートフォン、LEDランタンの充電をしながら、LED電球で部屋を明るく照らすこともできます。家族3人分のスマホ充電も一度にできるのはうれしいですよね。
ポータブル電源は購入してそのままにしておくと、2~3年で自然放電してしまうということもあるようなので、やっぱり日頃から“電気のちょこっと貯金”をしながら、便利に活用しておくのが賢い使い方のよう。
これからアウトドアのレジャーシーズンがやってくるので、そんな時にもベストパートナーになることでしょう。コンセントがないベランダでアウトドア気分を味わう“ベランピング”にもぴったりです。
DATA
- ブランド:JVCケンウッド
- 商品名:ポータブル電源「BN-RB62-C」(スタンダードモデル)
- 商品名:ポータブル電源「BN-RB10-C」(シリーズ最大容量モデル)
- 商品名:ポータブルソーラーパネル「BH-SP68-C」(軽量コンパクト)
- 商品名:ポータブルソーラーパネル「BH-SP100-C」
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