アスリートフード研究家・池田清子さんの「プラントベースで野菜たっぷりごはんとおやつ」
ちょっと大人の「キノコストロガノフとヴィーガンバターライス」レシピ
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池田清子
2024.06.01
便利食材で、煮込み料理も時短で美味しく!ちょっと大人のキノコストロガノフとヴィーガンバターライス
今回は、キノコの旨味たっぷりのヴィーガン・ストロガノフを作ります。肉・魚・乳製品・卵などの動物性食材を使わずに、濃厚リッチな味わいが実現。しかも、煮込み時間はわずか10分。この間に、トマトの旨みをギュッと引き出します。また、今回は既製の炒め玉ねぎや豆の水煮缶など、ストックしておくといざというときに便利な食材を使うことで、時短にも繋がる料理です。
ちなみに、一般的にストロガノフは「牛などの細切り肉とタマネギ、マッシュルームなどのキノコをバターで炒め、若干のスープで煮込み、サワークリームを加える料理」等とされています。
サワークリームは、煮込むと酸味が飛ぶのであくまで最後に混ぜる、もしくは別添えにして食べながら混ぜるという2種の方法があります。
今回は後者で、一緒には煮込まずに別添えにしました。まずは、こっくりとしたストロガノフを。次に酸味を加えて、まろやかさの中にあるさっぱりとした味わいを楽しんで。ヴィーガン・ストロガノフとして、サワークリームの代わりに豆乳ヨーグルトに一手間加えたものを使用しています。
また、ビーフストロガノフの「ビーフ」は牛肉を指すのではなく、ロシア語で「〜風」「〜流」という意味だそう!本場ロシアでは、牛肉だけでなく豚肉や鶏肉が使われることもあるようです。
植物性食材のみだからといって、決してビーフストロガノフに引けを取らない濃厚さ。その秘密は
- たっぷりのキノコから。2種類以上使えば、更なる旨味のハーモニーが奏でられます。
- 隠し味に、ピーナツバターを使用。瞬く間に、リッチな味わいに。
- 赤ワインを加えて煮込むこと。どちらもポリフェノールが含まれているからなのかはわかりませんが、黒豆との相性も抜群です。
最後に豆乳を加えることで、トマトの酸味の角が取れ、濃厚まろやかな仕上がりになっています。胃にも優しく、食が進みます。
材料(4人分)
- きのこ……合計200g(舞茸、エリンギ、しめじ、マッシュルーム、椎茸、えのきなどから2種以上入れるのがおすすめ。舞茸はイチオシ!!)
- セロリ……1本(葉も細かくして使用)
- 蓮根……小1個
- 炒め玉ねぎ……100g(約玉ねぎ1個になります)
- ニンニク……一欠片
- ホールトマト……1缶
- 黒豆(水煮)……1/2缶
- 赤ワイン……100ml
- 一晩水切りした豆乳ヨーグルトにレモン汁少々を加えたもの……お好み量
- その他:オリーブオイル、塩、黒胡椒、パセリ
- A)
- ウスターソース……大さじ2
- ピーナツバター……大さじ山盛り気味に1杯
- ケチャップ……大さじ1
- 豆乳……100ml
作り方
- キノコ類は食べやすいサイズにカットし、セロリはみじん切り、蓮根は繊維に沿って縦に5mm角程度の千切り、ニンニクはスライスしておく。
- 深めのフライパンまたは鍋にオリーブオイル大さじ1、ニンニクを入れ、弱火で加熱する。ニンニクの香りが出てきたら、セロリを加えて炒め、途中でオリーブオイル大さじ1を追加し、キノコ類、蓮根、塩小さじ1/2を加えて更に炒める。
- ホールトマト、黒豆、赤ワイン、水1カップ(分量外/トマト缶の半量位)を加え、少しずらして蓋をして中〜弱火で10分煮混む。途中、鍋底を1〜2回かき混ぜて焦げを防ぐ。
- 火を止め、Aの材料を全て加えてよく混ぜ、塩・黒胡椒で味を整えて完成。豆乳ヨーグルトにレモン汁を混ぜたものを添え、お好みでパセリを散らす。
パンにもあいますが、最近少しずつ見かけるようになったヴィーガンバターを使用したバターライスも併せてご紹介。
ヴィーガンバターライスの材料と作り方
- 米(今回は玄米を使用)……2合
- ヴィーガンバター……20g
- ローリエ……1〜2枚
- 塩……ふたつまみ
炊飯器に米と水を目盛り通りに入れ、残りの材料を全て加えて炊く。炊き上がったらローリエを取り出し、全体をよく混ぜる。
自信の一品です、ぜひお楽しみください!
便利なお助け食品、炒め玉ねぎ。
レシピに「飴色になるまで」と書かれていても、中々難しいですよね。火の加減が難しくて飴色になる前に焦がしてしまったり、時間との戦いに妥協してクリーム色で諦めてしまったりといった経験は、少なからず誰もがあるのではないでしょうか。
今回のレシピは、玉ねぎを飴色になるまで炒めるか否かで味に違いが出ました。なので、玉ねぎ1個分をしっかりと炒められる方はぜひ! そうでない方もしくは時短イイネ!という方は、市販の炒め玉ねぎも選択肢に入れていただけると良いのではないかと思います。
池田清子さんの「プラントベースで野菜たっぷりごはんとおやつ」これまでのレシピもCheck!
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池田清子 Sayako IKEDA
アスリートフード研究家
ビオトープ株式会社代表。夫は7年連続日本代表マウンテンバイクプロライダー、池田祐樹。菜食・プラントベースを主とした「細胞から健康的に強く美しくなる」食事の研究と発信を行う。2014年より自身もサイクリング・ランニング・筋トレを中心とした運動をスタートし、国内外での大会出場経験も多数。著書に『EAT GOOD for LIFE』至上最高の私をつくる「食」×「ながらトレーニング」』『野菜のおいしい食べ方』https://biotope-inc.co.jp https://biotope-inc.co.jp