【魚住りえさんがレッスン】声のトーンを高く・低くする方法「共鳴トレーニング」声の高低の悩みを解決!
2022.03.22 更新日:2022.10.14
LEE読者から集まったさまざまな声のお悩み。相手に届きやすく魅力的な声になるためのトレーニング方法を、魚住さんがレッスン!
教えてくれた人
フリーアナウンサー・スピーチ・ボイスデザイナー
魚住りえさん
日本テレビでアナウンサーとして活躍後、フリーに。30年間で培ったアナウンス技術を生かした「魚住式スピーチメソッド」を確立。個人レッスンやYouTube配信も人気。
Twitter:rie_uozumi
公式サイト:https://www.rie-speech.jp/
悩み
年を重ねたせいか今まで歌えていた曲の高さまでもっていくことができなくなりました(さとこいもさん)。
大人になっても声が高いままで電話口などで年相応に思われません(マリーNさん)。
レッスンのポイント
声をどこで共鳴させるかで声の高低が変わってきます
「声帯を振動させて発声した声は、口腔や鼻腔、頭蓋骨など頭部のさまざまな空間で振動を増幅させて(共鳴)、声として響きます。声の高さは声を共鳴させる場所に左右されるため、その場所を意識するといいでしょう」(魚住りえさん)
LEEチャンネルで魚住りえさんによるレッスン動画もチェック!
METHOD 1
共鳴トレーニング
「自分の鼻あたりでいちばん響く声を見つけ、そこを基準にして、低い声はのどで、高い声はおでこでそれぞれ響かせる練習をしましょう。指先で振動を感じてみてください」(魚住りえさん)
1. 「自然でかつ聞き取りやすい声」を見つける
人さし指と中指で鼻先に軽く触れ、自然に「ン~」とハミング。そこから少しずつ音程を上げていき、鼻先の指が最も振動を感じる高さが、自然で印象のいい声の高さ。
2. 高い声を低く落ち着きのある声にしたいとき
人さし指と中指でのどに軽く触れ、1と同様にハミング。そこから徐々に音程を下げていき、のどに触れた指先が最も振動を感じる高さが、低くても聞き取りやすい声。
3. 低い声を高く若々しい声にしたいとき
手のひらを額に軽く当て、1と同様にハミング。徐々に音程を上げていくと、かなり高い音域で振動するはず。その高さが、高くてもいい印象を与えられる声になる。
参考文献『発声と身体のレッスン 増補新版』鴻上尚史/白水社
METHOD 2
声のトーンの使い分けトレーニング
「高い声は明るさや若さ、楽しさ、低い声は落ち着きや深刻さなど、声は高さ=トーンによって印象や心情を表現できます。普段の自分の声を基準に、高く出すイメージと低く出すイメージを感覚的につかみましょう」(魚住りえさん)
声のトーンを使い分けよう
声の高さをドレミの音階に当てはめると、平常心のときが「ド」。上の共鳴トレーニングで見つけた「一番聞き取りやすい声」が「ソ」。そこを基準に、明るさや楽しさを表現するときは「ラ」や「シ」、落ち着きや深刻さを表現したいときは1オクターブ低い「ラ」や「ソ」をイメージして発声する。
【特集】出会いの春“好印象声”は作れます!
詳しい内容は2022年LEE4月号(3/7発売)に掲載中です。
撮影/藤澤由加 ヘア&メイク/畑野和代 イラストレーション/多田景子 取材・原文/遊佐信子
この記事へのコメント( 0 )
※ コメントにはメンバー登録が必要です。