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教えて! 笑顔の素

「終わる頃には幸せで涙が」坂本美雨さんが新作アルバム『birds fly』に込めた思いとは?

2021.12.14

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教えて!笑顔の素

坂本美雨さん
〈 ミュージシャン 〉

透明感のある歌声と唯一無二の存在感で、人気を集める坂本美雨さん。約5年ぶりとなる新作アルバム『birds fly』に込めた思いとは? また、肩ひじを張らずに、坂本さんなりの感覚で向き合っているという娘さんとの生活についても、お話を聞きました。

「母親だからって、いつもきちんとしていなくていい。娘の前ではすぐに泣くし、ダメな自分もさらけ出してます」──坂本美雨

坂本美雨さん

コート¥85800・ワンピース¥74800/ブランドニュース(ten.) ピアス¥45100/フレーク

● 坂本美雨 Miu Sakamoto

1980年5月1日、青森県生まれ。1997年に16歳で歌手デビュー。執筆活動やラジオ番組でも活躍。約5年ぶりとなるニューアルバム『birds fly』では、自由学園明日館で生演奏のレコーディングを行い、クリアかつ繊細な音楽が心地よい癒しの作品に。6歳の女の子の母。
Instagram:miu_sakamoto
Twitter:miusakamoto
公式サイト:https://www.miuskmt.com/

笑顔の素は…泡立つほど元気な菌で、腸が活性化! 信頼できる友人が丁寧に作る“酵素シロップ”

(右)酵素シロップ いちじく・すだち・梨・ぶどう・(左)酵素シロップ 青みかん・大和当帰・松・柿(各)250㎖¥4000/青家

(右)酵素シロップ いちじく・すだち・梨・ぶどう・(左)酵素シロップ 青みかん・大和当帰・松・柿(各)250㎖¥4000/青家

料理家の青山有紀さんが薬膳的な効能を考え、無農薬の旬野菜や果物をブレンドして作る酵素シロップ。売り切れたら同じものはなく、常にその時季に合わせた新作を発売。「二度と同じ味は手に入らないのですが、どれも本当においしくて毎日飲み続けられる。体にもすごくよくて、お守りのような存在です」。青家では、季節の酵素ジャムも人気。

失敗して落ち込んでいると、娘がなぐさめてくれることも

16歳で歌手デビューしてからさまざまな形で作品を発表し、長く支持を集め続ける坂本美雨さん。アーティストとしてだけでなく、動物愛護活動や、児童虐待を減らすための「こどものいのちはこどものもの」の発起人になるなど、その活躍は多岐にわたります。そんな坂本さんの健やかさの基盤となっているのが、信頼できる人たちが作る“体にいいもの”の数々。

「友人であり、人柄が大好きな料理家の青山有紀さんが作る『青家』の酵素シロップは、菌がとにかく元気。いつも泡立っていて、フタを開けるとプシュッと音がするほど。毎朝水で割って飲むと、腸が活性化してスッキリします。また、“ウエダ家の自然発酵乳酸菌”も、飲み始めてから劇的に腸内環境が変わりました。

作っている植田さんは菌への思いがとても熱い方。まっすぐなかつお節職人が作っている“金七商店 クラシック節”という削り節も大好きで、香り高く幸せな気持ちになります。いいものって無数にあると思うのですが、私が選ぶ基準は作っている人の顔が見えること。好きな人が手がけたものは、間違いないと感じます」

人とのつながりを大切にしているという坂本さん。青山さんのような尊敬できる友人たちからは、6歳の娘さんもよい影響を受けていると言います。

「私はしっかりしたお母さんにはなれないし、自分に自信はないけれど、私の好きな人たちが素晴らしい人間であることには自信があるんです。それに、わが子とはいえ、自分の価値観だけで一人の人間を形作ると考えると、少し怖いことだなと。娘には、たくさんの人の中にいさせてもらって、育ててもらって。私が正しいと思うことは一応言うけれど、いろいろな意見を聞いて、自分で考えて選んで、と伝えています」

子ども扱いせず、対等に接しているという娘さんは、6歳と思えないほど大人びているそう。

「悲しくても感動しても、私のほうが先に泣いてしまうので、テレビでいいシーンがあったりすると『また泣いてるんじゃない?』と(笑)。この前は、娘が保育園のお泊まり保育に行く前日に、彼女がどれだけ成長するのかと思うと涙がボロボロこぼれて、娘が背中をトントンしてくれました。私が失敗して落ち込んでいると『自分を責めないで』となぐさめてくれたことも。

私がダメなところを見せるから、しっかりしすぎてしまったかなと感じることもあるんです。でも、母親だからっていつもきちんとしなくていいし、娘には大人が完璧だとも思ってほしくない。怒りも弱い部分もお行儀が悪いところも隠さずに見せて、彼女なりに受け取ってくれればいいかなと。

最近は娘と一緒にBTSにハマって! 彼らのパフォーマンスや人間的な魅力に触れ、すっかり沼に(笑)。これまで経験にない新たな世界を楽しんでいます」



生演奏でのレコーディング。終わる頃には幸せで涙が

待望の新作『birds fly』は、ソロとしては産後初となるオリジナル作品。「より自分の内面と親密なものを作るには時間が必要だった」と坂本さん。

「音楽の制作は私にとって、小さい頃のことや過去の寂しかった気持ちを思い出して、少しずつ紐解き、解き放ってあげる、いわば旅のようなもの。娘が生まれてからは、彼女のおかげで見えるようになったこともある。生身の自分を表現するために、一緒に並んで向き合ってくれる人が必要で、その出会いを待っていた感覚です。

ピアニストの平井真美子さん、チェリストの徳澤青弦さんと出会って作品を作りたいと思い、今回のアルバムにつながりました。カチッとしたものではなく揺らぎを大切にしたいと、スタジオではなく自由学園明日館で、生演奏でのレコーディングに。

空気の振動、屋外の音、ピアノのペダルの音などが入ってもそれはそれでよしとして、一瞬に生まれるものを閉じ込めました。全曲終わる頃には、安堵感と幸せを感じて涙がこぼれましたね。忙しい読者の皆さんには、妻や母などの役割から離れて一人に返るとき、そばに置いて聴いてほしいなと思います」


撮影/馬場わかな ヘア&メイク/高城裕子 スタイリスト/石橋修一(服) 河野亜紀(物) 取材・原文/野々山 幸(TAPE)

LEE1月号『教えて! 笑顔の素』から。

※商品価格は消費税込みの総額表示(2021年12/7発売LEE1月号現在)です。

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