壁は、どこよりも自分を表現できる場所。最終回はクリスマス気分で飾ります。
手軽にできるのにセンス抜群。ちょっと大人に仕上げています。
石井佳苗さん Kanae Ishii
雑誌や書籍、広告など多分野で活躍。初心者にもわかりやすいオンラインレッスンも好評。「お気に入りの、このオーナメント。今年は壁に飾ります」
https://www.kanaeishii-stylist.com
浮き足立つこの時期は、空間をところどころクリスマス気分で彩りたくなります。いつものインテリアになじませつつ、漂わせたい温かい空気。
「物を置くだけでなく、壁もクリスマス仕様にすると、空間が一気に変わりますよ。オーナメントをあえてツリーに掛けず壁に吊るしてみたり、意外なものをツリー型に仕立ててみたり。あとは、どこの家にも眠っている“クリスマスっぽいもの”を飾るのもおすすめ。キラキラしたもの、ガラス、キャンドルやキャンドルホルダー……そんなアイテムを白壁をバックにして並べると、さりげないクリスマス気分が漂います」
壁にクリスマスツリーを
ポストカードをツリーの形に貼り付けて
ポストカードをツリーのシルエットになるように、マスキングテープで貼り付けて。
「ところどころにドライのグリーンやリボンも一緒にあしらうと、よりツリーっぽい立体感が出ます。洋書の古本のページを貼るのも、シックで素敵です」。
今回使ったのは、フィンランドのセラミックアーティスト、ルート・ブリュックのポストカード。
オーナメントを壁掛けに
ツリーに吊るすだけじゃない。飾る場所が変われば、新鮮な印象
飾るアイテムと場所にとらわれないのも大切。
「オーナメントはそれひとつでクリスマスらしさを表現できます。場所を問わず華やかさを漂わせてくれるので、ぜひ壁掛けしてみて。今回は同じ種類のものを束ねるように飾って、存在感を出しています」。
大人カラーのペーパーオーナメントは、3~4年前に「アクタス」で購入。
クリスマスの絵を飾る
子どもが描いた絵なら、より温かな思い出に
「わが家では、息子が小学生の頃に描いた絵を飾ることもあります。クリスマスっぽい絵がなければ、新たにお子さんに描いてもらってもいいですね」。
今回は大きなカッティングボードをフレーム感覚で使ったけれど、画用紙に描いたものを額に入れてもいいし、写真右端に写っているように、額の上からラフに貼り付けてもOK。
“ポストカードツリー”は、ラフなほうがかわいい
ポストカードはきれいに並べず、ところどころで大きく重なったりしてもいい。
「ランダムなほうがこなれた印象になります。マスキングテープも、手でちぎったくらいのラフさがいいんです」。
ドライグリーンは、生けていた葉ものをドライにした葉先を短く切って使用。
クリスマスグッズは箱にまとめて保管
年1回しか登場しないクリスマスグッズ。
「ほかのものと一緒にしまい込むと、肝心なときに見つからないことも……。専用ボックスを作っておけば、その心配がなくなります」。
石井さんの箱には大好きな天使モチーフが多めで、こちらはクリスマス以外にも飾るそう。
●スタイリスト石井佳苗さんのインテリアレッスン 12カ月の「壁」を飾る
撮影/宮濱祐美子 取材・文/福山雅美
LEE2021年12月号『スタイリスト 石井佳苗さんのインテリアレッスン 12カ月の「壁」を飾る』より
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