「妻の領分・夫の領分」引田かおりさん・ターセンさんご夫妻がたどりついた、すべての家事を分け合う暮らし【LEE DAYS】
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LEE DAYS リーデイズ
2021.12.29


「24時間ほとんど一緒にいる」というほど、仲の良いおふたり。子どもたちが巣立った後、夫婦ふたりの暮らしをどのように組み立てたのでしょうか。
引田かおりさん/Kaori Hikita
ターセンさん/Tarsen Hikita

ひきた かおり●1958年東京都生まれ。専業主婦、絵本店アルバイトを経て、東京・吉祥寺に夫とパン屋「ダンディゾン」、ギャラリー「フェブ」オープン。

ひきた たーせん●1947年東京都生まれ。IT企業に勤めた後、52歳で早期退職し、妻との仕事をスタート。
公式サイト:https://hikita-feve.com/
食洗機は使わず、手洗いをします

基本的な料理は作れるようになったし、家族からリクエストされるような得意料理もあるターセンさんですが、ふだんの食事の支度はかおりさんが中心。
だから食器洗いは率先して買って出るように。現在の住まいをリノベーションする際、キッチンに食洗機はつけませんでした。
「前のマンションには食洗機があったけれど、作家さんの器が多いわが家では、使わないってことがわかったんだ」と、ターセンさんはすすんで手洗いをしています。
掃除のタイプに合わせて、別々の道具を愛用

同じ掃除をするのでも、性格によって「好きなやり方」は違うもの。きれい好きなかおりさんは、気になる場所をこまめに掃除したい派。サッとかけられるコードレスの掃除機のなかでも、「マキタ」製を愛用しています。ターボが優秀なのと黒のカラーがお気に入り。
ターセンさんは、テーブルに椅子をあげ、床のものをどかして完璧にかけたい派。週に一回のペースで、吸引力のある「ダイソン」の掃除機を使います。
家を心地よくするために、身近に植物を

植木屋さんのお祖父様をもつターセンさんは、子どものころから剪定の現場をのぞいていたそうです。植木鉢の植物を育てたり、庭師さんと植栽の相談をするのは、ターセンさんの大好きな楽しみのひとつ。
ギャラリーで定期的な花の会をやっているかおりさんは、もっぱら花生け担当です。水が濁るのが苦手だから、花瓶は汚れを見落とさないガラス製のものと決めて、こまめに水かえをします。好きな色の花をバサッと飾るのが好きなのだそう。
半年に1回、ぜんぶ出して並べ替えと拭き掃除

食器棚があるのは、キッチンの隣にあるパントリーの左側。半年に1回は、すべての食器をいったん外に出し、拭き掃除をした後、季節にあわせた並べ替えをしながら戻しています。
「ひとりでやるのは時間がかかるけれど、ふたりでやればそうたいへんじゃないんですよ」とかおりさん。
窓の掃除や模様替えなども、男性の力を活かすとラク。ターセンさんいわく「今日は窓ガラス拭くわよ、とか、突然はじまるんだよ(笑)」とのこと。

普段づかいの器を、出し入れがしやすい段に並べています。よく使うものを手前に配置しますが、奥のものが取れなくなるから高くは積み重ねないように。
抹茶のようにおいしい青汁。茶せんで溶いて飲んでいます

体調を整えるために、さまざまな健康法を試しているかおりさん。新しい情報を集めては、「これ、いいらしいよ」とターセンさんにもおすすめ。
最近は、腸環境を整えるという「発酵マメ子 フローラゼリー」と、もの忘れ対策のための「白澤卓二のポリフェノール青汁」を試しているところ。
青汁は、溶けにくいため茶せんで溶いて抹茶のような飲み方に。また、自然治癒力を喚起する「ホメオパシー」もとりいれています。
清潔感を大切にしたいから洗濯はひと手間をかけて


朝風呂の後、朝食を済ませたら洗濯をするのがターセンさんの朝のルーティーン。「リブレ」の洗剤は、左からカシミヤやシルクの手洗い用と、洗濯槽洗い、シャツなどの襟首用スプレー(ブラシとセットで使っている)です。
かおりさんいわく、ターセンさんは「これを使うときれいになる」という機能的な洗剤やツールを教えると、手を抜かずにきちんとやってくれるのだそう。干して乾いた洗濯物は、糸くずがついていたらコロコロで取り除くほどの丁寧な仕事ぶり。
互いの得意を活かすから、長く続けられる

「ギャラリーをはじめたい」と言い出したのは、かおりさん。企画を立てたり、展示のイメージを考えたりすることを楽しんでいます。
でも、お金の流れを把握するのは苦手だから、そこはターセンさんの出番。仕事においても、それぞれの得意を活かし、苦手をカバーすることで、18年間も運営を続けてくることができました。
コロナ禍によりギャラリーはお休みをしていますが、2022年の夏至のころに向けて、写真展の準備を進めているところです。
せっかく食べるならおいしいものを

「どんなに忙しくても、お昼ごはんを食べ忘れたことはない」と話すかおりさんは、展覧会中の作家さんのためにおいしい食べものを調達するのが得意。
一方で、ターセンさんは誰に会っても緊張しないという特技を活かし、お世話になっている方々がほかの場所で開催する展覧会に足を運ぶなど、外出仕事を引き受けています。
ギャラリーの仕事は、作家さんたちにいかに力を発揮してもらうかが大切であり、そのための準備もふたりで力を合わせます。

この日のおやつは、ギャラリーのスタッフでもあり、「フルーツ喫茶オハラ」として活動する、おはらあやさんのバナナケーキです。
撮影/濱津和貴 取材・原文/石川理恵 構成/田中のり子
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