食品ロスの原因は、私たち消費者!?

コロナ禍で売り上げが伸びているビジネスといえば、ネット通販でしょう。
リモートワークで通勤のついでに買い物することも減っているし、なるべく外出を控えたいからネットで済ますとの事情もありそうです。なかでも在宅機会が増えたことで、これまでより食品や飲料をネットで買うようになった家庭は多いのではないでしょうか。
食品購入で私が利用しているのが、“破棄されてしまいそうな食品を販売する”サイトです。
食品ロスが問題になっていることは、皆さんご存じのとおり。その一因として聞くのが、小売業界の「3分の1ルール」です。
これは、食品の製造日から賞味期限までの期間を3等分し、最初の3分の1の期間までに納品、次の3分の1からを小売店での販売期間とする商習慣。
ところが、賞味期限が近づく最後の3分の1の期間になると、たとえ期限まで日があったとしても返品や廃棄の対象になってしまうのです。
6 ヶ月の賞味期限がある商品の場合、製造して2 ヶ月経過すると、もはや商品として店が扱ってくれない例もあるのだそう。その理由は、私たち消費者がなるべく新しいものを選んで買おうとするから。
誤解されがちですが、賞味期限は「食べられる期限」ではなく、あくまで「品質が変わらずにおいしく食べられる期限」。
1日や2日過ぎたからと言って、おいしく食べられなくなるはずもないのですが、消費者心理としては不安に感じてしまうのでしょう(それを防ぐために、賞味期限を日にち単位ではなく月単位に切り替えるメーカーも増えてきています)。
購入できる単位が大きいので注意を

こうして返品された商品を廃棄することは、食品ロスにつながります。
その削減を目指し、あえて賞味期限間近やパッケージの変更などで店頭に並ばなくなった食品をメーカー等に提供してもらい、割引価格で販売するサイトが増えてきています。
代表的なのは「Otameshi」「junijuni」「kuradashi.jp」などで、レトルトや缶詰、調味料や飲料はじめ様々な食品が購入できます。
廃棄されるはずの食品を減らしつつ、消費者はお手頃価格で買うことができるわけです。
さらに、これらのサイトでは購入額に応じた金額を社会貢献団体へ寄付できる仕組みになっています(支援先は自分で選べます)。
ただし、利用には注意点も。
まず、商品によっては購入単位が大きいこと。レトルトカレー10個、ペットボトル飲料24本など、一度に届くとストック場所に困るかも。商品説明欄に賞味期限の表示があるので、それも参考にするといいでしょう。
また、一定の購入金額に達しないと送料がかかる場合があります。割安価格とはいえ、いわゆるネットの最安価格というわけではありません。
安さだけを期待するというよりは、食品ロスを減らしたり、買い物を通じて社会貢献ができるという体験に価値を感じるのです。興味のある方は、ぜひサイトを覗いてみてください。
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松崎のり子 Noriko Matsuzaki
消費経済ジャーナリスト
消費経済ジャーナリスト。雑誌編集者として20年以上、貯まる家計・貯まらない家計を取材。「消費者にとって有意義で幸せなお金の使い方」をテーマに、各メディアで情報発信を行っている。
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