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LIFE

Sayaの「星がたり」

“うお座木星”は自分に潤い、相手に思いやりを心がけて/Sayaの【読む星占い/星がたり】

  • Saya

2021.03.07

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暖かな日も増えてまいりましたが、みなさまにはいかがお過ごしですか。

先日「Sayaの星が教える人生の優先順位の付け方〈後編〉」で、今年5月14日から7月28日にかけて、うお座に入る拡大と保護の星・木星についてお話ししました。現在は、すでに、うお座に太陽や愛と美の星・金星、守護星の海王星が滞在中。うお座の性質である「心の潤い」「愛やゆるし」を求めるムードがすでに高まっているのを感じるので、今回は、うお座の木星について、掘り下げてみようと思います。

木星がうお座に入る

今年も来年も、現実化とルールの星・土星がみずがめ座に滞在するのは変わらず、どこか距離感や引きこもった感じ、急激な合理化が求められるなか、心の潤いを求めるうお座の性質が待ち望まれる。それも先の記事に書きましたね。

みずがめ座の急激な「合理化」の疲れを癒す
潤いと思いやりの“うお座木星”が到来

まずは、時期的なお話から。ちょっと難しく思えるかもしれませんが、お付き合いください。

木星は、普段は約一年、ひとつの星座に滞在しますが、今年はとても動きが早く、12月19日にみずがめ座に入った木星が5月14日にうお座へと抜け、7月28日にはまたみずがめ座に戻ってくると言うように、ふたつの星座に滞在します。その後、12月29日にはまたうお座に戻り、2022年5月11日におひつじ座へと抜け、さらに10月28日から12月20日は、もう一度、うお座に戻ります。

つまり、今回のうお座への木星滞在は、2021年に2ヶ月半、2021年末から2022年前半にかけて5ヶ月半、後半に2ヶ月弱と細切れに続くのです。木星はトレンドを表す面もありますから、「心の潤い」を求めるムードは、来年の年末まで断続的ではありますが、終わらないことになります。

今年のうお座への木星滞在はたった2ヶ月半なので、意識していないと、あっというまに過ぎてしまいそう。「どんなことにポイントを置けばいいか教えてほしい」と編集のHT子さんにも聞かれたのですが、自分軸と他人軸の両方の面があると思うので、お話ししてみたいと思います。

うお座木星に「自分に対して」するとよいこと
まずは自分に潤いを与えてみて

自分がやるべきことに関しては、『LEE』の読者の方は、子育てや仕事に忙しい方も多いはずですから、女性性を思い出すことを意識してほしいですね。スタイリストの福田麻琴さんも勧めていらしたピンクもうお座カラーですし(スタイリストさんは星を知らなくても星に敏感です)、普段なら付けないようなピンクのランジェリー、ピンクの薔薇のブーケ、甘い香りのローズウォーター。忙しい日々のなかでも、時に味気ない現実を忘れさせてくれるようなものを自分に与えてあげましょう。少し贅沢かなと思っても、これはもう今年の必要経費と心得て。ホワイトデーにおいしいショコラを自分にプレゼントもしてもいいですね。

心に潤いを求めるようになるこの時期、うお座のカラーであるピンクを身につけるのもいいかも

うお座木星に「他人に対して」するとよいこと
相手にも優しさをおすそわけ

それから他人軸。他者との関わりについてお話ししてみましょう。もちろん自分に優しくしたあとの話ですが、他者に対しても、できる範囲で相手の心の潤いになるように心がけることが必要です。お金はかけなくてもいい、気持ちの問題ですね。

たとえば、人を褒めたり、花束のような言葉を贈ったりするにはお金がかかりません。相手を観察し、欲しそうな言葉をかけてあげる。これは、近くにいる人なら誰でもできますね。離れている家族にもマメに連絡する。ズームなどで実家の両親と話してみる。すでに実行している人も多いはずですが、自分が周囲の潤滑油になるように意識してみるとよさそうです(もちろん自分が疲れない範囲で! 今の自分の生活に関係のない人にまで、最初からこれをやろうとすると破綻します)。

こうした他者への優しさは、相手が受け取り、喜んでくれるとエネルギーの循環が生まれ、疲れることがありません。お互いの優しさの交流から愛が二乗していき、自分の属するコミュニティへ、日本中、世界中へと自然に広がっていく。初めは周囲の人にだけ向けられていた愛が子ども食堂や被災地にドネーションをするというように、だんだんに愛が大きくなっていくのが理想です。



運気を下げるNG行動は…
“エナジーヴァンパイア”的行動

NG行動は、こうした潤いを他者に期待したり、求めたりすること。たとえば、いつも優しい、うお座的な仕事相手や友人などがいるとして、「この人なら話を聞いてくれる、厳しい納期でも間に合わせてくれる」と甘えていると、それは木星の意味をはき違えていることになるでしょう。

逆に、自分が「潤滑油」になることが必要なのですから、その人に一方的なサポートを求めるのではなく、労わらないといけないわけですね。この間違い、今年は頻繁に起こりそうな気がします。そうすると、結局、潤いを他者に与えるどころか、相手から潤いを奪ってしまう人になる可能性があるので、注意が必要です。愛情のある、他者のサポートができる人のところには求める人が殺到しているので、自分だけが独占することはできないのです。

そんなエナジーヴァンパイアにならないためにも、まずは自分に心の潤いをたっぷり与えてあげましょう。自分が癒され、満たされていれば、他者に優しくすることも容易になるし、人から奪い取ることもなくなるからです。

そう、大切なのは「寂しい金星おばさん」にならないこと(星がたりのバックナンバー「うお座の依存、”金星おばさん”のお話」参照)。自分から状況を説明する努力もしていないのに、自分のつらい状況をわかってくれないと他者を責めたり、この人ならわかってくれるはずと思うと期待してしまい、相手が驚くほどの速さで距離を縮めてベタベタしたり。そんなふうに他者との境界を曖昧にすると今年はとくに運を下げることになります。

相手との“お互いが心地いい”距離感と、コンセンサスを忘れずに

現実化とルールの星・土星がみずがめ座にありますから、人との適切な距離感は、今年もマストだからです。いくら木星が来ても、その距離感を超えて、相手に詰め寄っては嫌われるだけ。自分は好きでも相手が望んでいなければ、じっと我慢。そんな「大人の片思い」のようなイメージも漂いますが、大人のマナーが求められるシーンも多そうです。

結局は、どんなときも相手のコンセンサスを得てから、行動することが大切なのです。最近のドラマでは「キスしていい? 」と聞いてから行動する男の子を見かけるようになりましたが、それが時代の気分であり、星とシンクロしているということ。相手の嫌がることをしない紳士的な態度が異性間でも、同性間でも必要であり、それを腹から理解しないと愛してもらえないどころか、ゆるしてもらえることもないのだろうなあと感じます。

(次回は、4月7日に更新)


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Saya Saya

アストロロジー・ライター

1971年生まれ。おとめ座。現在は、京都で夫とふたり暮らし。雑誌連載のほか、オンライン講座や、ホロスコープ・リーディングのセッションを行う。著書に「星を味方につける生き方、暮らし方」(集英社)など多数。

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