うお座では思考や伝達の星・水星が「逆行」中ですが、みなさまにはいかがお過ごしですか。
なぜ“金星おばさん”が生まれるか?
先月も、「大人の友達づきあい」についてお話ししましたが、今日は、なぜ「女の子は、愛されているほうが幸せ」、と20代のままの金星メンタリティを引きずる“金星おばさん”が生まれるのか考えてみたいと思います。なぜなら、“金星おばさん”たちは、うお座に滞在する海王星の影響をとても強く受けているからです。
うお座は、境界のないワンネスの世界。ポジティヴに働けば、他者のこともわがことのように感じるという愛や思いやりの世界。でも、ネガティヴに働くと、境界を超えて、他者のパーソナルスペースに踏み込み、愛を求めるという「依存」になります。海王星は、やぎ座にある変容の星・冥王星とも連動して動いていますから、愛の求め方が奪うように激しくなることも。
もちろん、海王星、冥王星に影響されるのはうお座生まれ、やぎ座生まれに限りません。外惑星の影響は、誰でも強く受けるので、本当に誰でも「依存」にハマる可能性がある時代だなあと思います。
ここで、うお座の世界をイメージしてみましょう。うお座は、水のエレメントの最後の星座で、海を象徴するのですが、長いこと、真っ暗な海のなかに一人でいたら、不安になると思いませんか。この海とは、沖縄の離島、たとえば宮古島にあるような遠浅のビーチではありません。足のつかない、ザブン、ザブンと波打つ底知れぬ海です。私の頭のなかには昔、野生のイルカと泳いだ御蔵島の海が浮かんでいますが、シュノーケルをつけただけの素潜りが怖くてできなかった私は、浮き輪を借りて、水面に漂い、イルカが同情して来てくれると海中をのぞいていました。
溺れる者は藁をもつかむ
そう、うお座の海王星にとりこまれている人はきっと、そんな真っ暗な海のなかに一人でいて、依存先という浮き輪を探しているのです。「溺れる者は藁をもつかむ」と言いますから、誰彼かまわず、浮き輪にしてしまうかもしれません。もし浮き輪がなく、海のなかにいると、愛が足りない、酸素が吸えないから、苦しいのですね。
“金星おばさん”が量産される原因がこの
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Saya Saya
アストロロジー・ライター
1971年生まれ。おとめ座。現在は、京都で夫とふたり暮らし。雑誌連載のほか、オンライン講座や、ホロスコープ・リーディングのセッションを行う。著書に「星を味方につける生き方、暮らし方」(集英社)など多数。