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表紙の人インタビュー 里田まいさん

里田まいさん“家族はチーム!”を実感。イレギュラーな1年に、今思うこと

2021.03.05

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“家族はチーム!”を実感。イレギュラーな1年に、今思うこと里田まいさんの「ポジティブの種」を見つける力

毎年恒例となった里田まいさんのインタビュー。昨年は、これまでとまったく違う異例尽くしの1年に。経験したことのない事態が次々と押し寄せ、戸惑うことが多い中でも、持ち前のポジティブさでこの危機と向き合っていたよう! あらためて感じた家族の大切さ、近い距離感だからこそ思い合うことの必要性……。今の率直な思いを、余すところなく語ってくれました。

里田まいさん

Gジャン¥69300/マディソンブルー ビスチェ¥24200/カレンソロジー 二子玉川(カレンソロジー) バングル¥20900/アマン(アンセム フォー ザ センセズ)

Mai Satoda

1984年3月29日、北海道生まれ。「カントリー娘。」新メンバーとしてデビュー、バラエティ番組などで活躍。2012年、プロ野球選手である田中将大さんと結婚し、’14年より渡米。ニューヨークでの7年間の暮らしを経て、’21年日本へ帰国。現在、1男1女の母。愛犬はオスのトイプードル、ハル。公式ブログ(http://ameblo.jp/satodamai/)、公式インスタグラム(maisatoda_official

オンライン授業に大苦戦。気づけばログイン地獄に(笑)

今回初めてLEEでの表紙撮影にのぞんでくれた里田まいさん。相変わらずのはじけるような明るい笑顔を、存分に見せてくれました。

「お話を聞いたときは『まさか私が表紙に!?』と驚きましたが、すごくうれしくて。普段は育児が中心でボディクリームを塗る余裕もないのですが(笑)、撮影があると思うと、マッサージに行こうかな、などと気持ちにハリが出て、準備期間も貴重なものになりました。この状況下だからこそ、無事に撮影の日を迎えられてよかったと心から思います」

「息子が撮ってくれました。夏は息子の野球に付き合うのでヘトヘト。体力勝負でした」

その言葉どおり、この1年間は、経験したことのないようなイレギュラーな日々に。例年であれば、夫であるプロ野球選手の田中将大さんのプレイシーズンに合わせて、2〜11月頃までアメリカに滞在、冬は日本で過ごすというサイクルでしたが、昨年は春に一時帰国。7年ぶりに日本で過ごす夏となり、多くのLEE読者と同じように、里田さんも2人のお子さんとの長期間のステイホームを経験しました。

「娘が1歳になり、ヨチヨチ歩くようになったので、ますます目が離せません!」@maisatoda_official 2020/9/19

「妹が危ないことをしたらお兄ちゃんが止めたりと、兄妹の絆が生まれてきました!」

「暴れたい盛りの子どもたちと家の中でどうやって遊ぶか、体力を発散させるか……。粘土にペットボトルボウリング、一緒に料理をしたり。EテレとYouTubeにももちろん頼って、あらゆることをしてネタが尽きました(笑)。

「ステイホーム中、家族でババ抜きを楽しんでいる様子です」。アンパンマンのトランプが可愛い!

あと、大変だったのが息子のスクールのオンライン授業。課題をやるにも、先生に質問するにも、それぞれに違うアプリを使わなくてはならずログイン地獄に(笑)!

「リラックス中の愛犬ハル。私が疲れていると、ほどよい距離で見守ってくれます」

オンライン授業前の息子の予習にも付き合ったのですがうまくいかず、ついいら立って『なんでわかんないの?』と怒ってしまったことも……。親と先生の役割って、本来は一緒にはできないものなんだと痛感。力尽きてしまったときは、部屋の掃除なんて手をつけず、食事はありがたくデリバリーを活用、子どもの安全だけをぐったりと見守って。ひとりになれる時間がなかったので、お風呂洗いをしながら洗面所でホッと一息つく、なんてこともありました」(里田まいさん)

野球大好きな息子さん。インスタグラムには、一生懸命パパを応援するほほえましい動画も。@maisatoda_official 2020/6/22

夫の頭に打球が直撃。近くにいられず、心配が募り……。本当に無事でよかった!

さらに、里田さんにとってショックな出来事も。MLBの開幕が決まって日本から送り出した直後、練習中の田中さんの頭にバッターの打球が直撃したのです。

里田まいさん

「時差もあるからか、まずニュースで知って。かなり動揺しながら、一番近くにいるであろう通訳さんに電話しました。すぐに夫に代わってくれて『無事ですよー』と! 思いのほか元気だったので安心しましたが、頭に当たっているので、しばらくは言動に気をつけないといけない。近くにいられず、駆けつけることもできないもどかしさを感じながら、頻繁に連絡して、ちょっとでもおかしいなと感じたら何回も電話をかけてと、心配で仕方ありませんでした。無事にリハビリも進んで復帰できたのでよかったのですが、これは久々に堪えましたね」(里田まいさん)



つい怒りすぎてしまっても 3秒後にはそれも過去のこと! できるだけすぐに切り替えます

まさに、激動の1年。落ち込んだとき、余裕がなくなってしまったとき、気持ちを維持するために、心がけていたことはありますか?

「後で考えたらもっと違う角度から見られることも、しんどいときってできないんですよね。子どもに『片付けなさい』と強く言いすぎてしまったり。気分がよければスルーできるのに、矛盾だらけで……。でも、今この瞬間はこれしかできないんだから仕方ない。できなかったことはしっかり受け止めますが、3秒後にはそれはもう過去だから! 『言いすぎた』などと引きずりすぎずに、できるだけすぐに切り替えて、次に進むようにしています。

里田まいさん

カーディガン¥45100・シャツ¥36 300・パンツ¥37400/マディソンブルー ネックレス¥35200/ウィム ガゼット 玉川髙島屋S・C店(ハルポ) 靴¥46200/ベイジュ(ピッピシック)

あとは、SNSでのやりとりにも励まされました! SNSって難しい部分もあって、小さい子どもがいても部屋をきれいにしている人を目にすると、つい比べてしまう。でも、ダメな部分やできないことをアップしたら、もっと共感し合えるんじゃないかなと思って。洗剤を詰め替え用のパックのまま使っていることなどを書いたら、楽しくなりました(笑)。日常生活って大変なこと、面倒なことばかりだから、少しでもクスッと笑えたらいいですよね」(里田まいさん)

夫婦のいい関係は、 お互いの思いやりがあってこそ。 「ありがとう」に救われます

また、この時期だからこそ、あらためて家族に思いやりを持つこと、感謝することの大切さを実感。

「春頃は夫も一緒に自粛期間を過ごしました。近すぎると優しくなれない気持ちもよくわかるのですが、ただ私は、夫婦は何もしなくてもいい関係が続くとは限らないと思っていて。“お互いにちゃんと思いやりがあること”が前提で成り立つと、いつもどこか危機感すら持っています。夫もきっとそれをよくわかっていて、ステイホーム中もたくさん感謝の気持ちを表してくれたことで、救われました。食器を洗っていたら『それ俺が使ったのだ。ありがとう』とか。あと、好き嫌いが多い息子に『ママがせっかく作ってくれたのに“おいしい”や“ありがとう”がなかったら、悲しい気持ちになるよ』と言ってくれたときは感動しちゃって!」

「“家族はチーム”だから、いいときも悪いときも思い合って、お互いを尊重できたらいいなと思いますね」(里田まいさん)

家族はチーム! 里田まいさん

ジレ¥53900・Tシャツ¥14300・パンツ¥38500/インターリブ(サクラ) ネックレス(パール)¥69300・(ロング)¥137500・バングル(上)¥93500・(下)¥101200/ショールーム セッション(マリハ) 靴¥7700/コンバースインフォメーションセンター(コンバース)

チームメイトと家族のように過ごして絆が深まった!

 「家族はもちろん、友人とのコミュニケーションは活力になる」と里田さん。昨年は限られた機会ながら、新たな出会いも。

「夫の頭に打球が当たったときに、ヤクルトスワローズの青木宣親選手の奥様である佐知さんがインスタグラムにメッセージをくれたんです。同じような経験をされていて、気をつけることを具体的に、わかりやすく教えてくれて。面識がないのに心から心配して連絡をくれた彼女の行動力を尊敬したし、すごくうれしくて、一生忘れられない出会いになりました。

また、秋にはアメリカに戻って夫の試合観戦ができたのですが、毎日検査をして同じホテルに滞在していたので、チームメイトの家族とこれまで以上に仲よくなったんです。試合の前には妻たちで円陣を組んで、それぞれの言語で一言ずつスピーチ。英語、スペイン語、私はもちろん日本語で。気持ちをひとつにして観戦して、いつも一緒で本当に家族のようでした。最後は別れが寂しくてみんなで泣いて……。この世界的な苦況の中、私自身も大変なことはたくさんあったけれど、だからこそ生まれたこういった機会や絆もあって、すごくありがたいなと感じました」

落ち込んでもすぐに切り替えて前を向き、ポジティブの種を拾い集めて——。里田さんの底抜けの明るさや強さの秘訣は、こんなところにあるのかもしれません。

今シーズンは、田中さんの東北楽天ゴールデンイーグルスへの復帰が決定! 環境が変わり、また新たな生活がスタートします。

「私は夫の気迫あふれるプレーを見るのが生き甲斐なので、それが見られる場所ならもうどこでも! という気持ちでいました。とはいえ、8年ぶりに仙台のマウンドに立つことが決まったらうれしくて。また球場で、夫を応援できる日がとても楽しみです。はい、私は多分、夫の大ファンなのです!」(里田まいさん)

初カバー撮影も楽しみました!

里田まいさん

ワンピース¥34100/カレンソロジー 二子玉川(カレンソロジー) リング(右手人さし指)¥352000・(薬指上)¥156200・(薬指下)¥168300・(左手人さし指)¥360800/ショールーム セッション(マリハ)

撮影裏話

私服もおしゃれなまいちゃん、 こっちの服も似合うかも?

撮影の合間に洋服をチェック。 気分が上がります!

撮影で何度か一緒になり"センスも大好き"というスタイリスト福田麻琴さんと、ファッショントークを楽しむ場面も。ラックにかかった服を見ながら「こんな時間ってすごく贅沢ですよね!」とにっこり。

取材後に発表された、田中選手の東北楽天ゴールデンイーグルス入団のニュースには、編集部も沸き立ちました! 好評連載中の「マイ・ワンダフル・ライフ」も、引き続きお楽しみくださいね。


詳しい内容は2021年LEE4月号(3/5発売)に掲載中です。

撮影/須藤敬一 ヘア&メイク/野田智子 スタイリスト/福田麻琴 取材・原文/野々山 幸(TAPE) ※クレジットのないものはスタイリスト私物です。

※LEEwebは3月5日(金)10:00以降に公開の記事より、当サイト記事内での掲載商品の価格表示を消費税込の総額表示に変更しました。変更以前より掲載している記事においては、一部商品について、税抜き価格での表示が残っている場合がありますので、ご注意いただけますよう、お願い申し上げます。

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