PM2.5やハウスダスト対策に加え、昨年からの新型コロナのこともあり、室内の空気環境がますます気になりますね。そろそろ花粉症対策をしなければ……という人も多いことでしょう。今回ご紹介するブルーエアの空気清浄機「Blue3000シリーズ」は昨年12月にリリースされて一目で気に入り、今年1月中旬の発売を心待ちにしていたもの。北欧デザインならではのシンプルでシックな美しさだけでなく、省エネ性や静音性に優れ、何よりその空気清浄能力の高さが素晴らしいのです。加湿機能がない分、コンパクトで置き場所を取らないのもおすすめの理由。アトリエで愛用している「Blue 3410」のほか、パーソナルな空間向けの「Blue 3210」がありますので、広さに合わせて選んでくださいね。では、その魅力の詳細をお話ししましょう。
スウェーデンの空気清浄機専業メーカー「ブルーエア」の優れたテクノロジー
ブルーエアは1996年に空気清浄機専業メーカーとしてスウェーデンで設立され、世界60カ国以上で展開されています。日本には2010年に上陸しています。ブルーエアの空気清浄機の特徴は、何と言っても、そのフィルターの技術にあります。
それが、ウイルスから、煙、PM2.5のほか、ホコリ、花粉、ペットのフケ、カビ、ダニ、バクテリア、VOC、化学物質、調理臭まで0.1μmの以上の微粒子を99.97%まで除去できるブルーエア独自の 「HEPASilent®(へパサイレント)テクノロジー」。これは汚染物質をイオナイザーを通過する際にマイナス帯電させ、目の粗さが異なるプラス帯電した多層フィルターでキャッチする仕組みで、1枚で構成されたフィルターに比べて格段に目詰まりを起こしにくく、風量を維持しながら、静音性と省エネに貢献するのです。
高性能な空気清浄機のフィルターといえば、HEPAフィルターという名前を思い浮かべる人が多いと思いますがブルーエアではこのHEPAフィルターを使っていません。HEPAフィルターは網目が細かいため、微細な汚れを取り除くことができますが、目詰まりしてしまうのです。そうすると、ここに空気を通そうとすると多大なエネルギーが必要になり、運転音も大きくなってしまいます。
これを避けるために、目の粗さが異なる帯電した多層フィルターで微粒子をキャッチするという“帯電技術”を活用した独自のテクノロジーが生み出されたんですね。音は静かだけれど、部屋の中に適切な空気の流れを起こしてしっかりと汚れをキャッチしてくれるのがブルーエアの空気清浄機なのです。
カジュアルなラインのBlueシリーズの上位モデルがBlue3000シリーズ
ブルーエアは大空間でもパワフルに空気をきれいにする「Blueair Classic」やモーションセンサーに対応した「Blueair Sense+」のほか、0.03μmまでのウイルスレベルの超微粒子を99%以上除去するということで昨年12月にデビューした「Blueair Protect」などさまざまなラインの空気清浄機を展開しています。
そのほか、2016年からラインアップに加わったカジュアルなラインの「Blue Pure」もあり、本体下部で360度から空気を吸い込み、きれいな空気を天面から排出するというシンプルなデザインと使い勝手でファンになっていました。
今回ご紹介するBlue3000シリーズは、ブルーエアの基幹テクノロジー「HEPASilentテクノロジー」がBlueシリーズで初めて搭載されたことで、0.1μmまでの微粒子を99.97%除去するとのこと。天面にある大型ファンが空気を引き上げる力を最大限まで利用し、低電力、低騒音を実現しています。実際にアトリエで使ってみて思うのは、本当に音が静かだということ。そしてもう1つ、幅260x奥行き260x高さ520mmというコンパクトさなのに、適用床面積が35畳(推奨フロア面積が22畳)とパワフルな空気清浄能力を備えていることにびっくりしてしまいます。しかも本体約3kgと軽いので、お掃除のときなどに動かすのも簡単!
ちなみにブルーエアでは空間の空気を1時間に5回清浄できる広さを『推奨フロア面積』として提案しています。日本の規格での“適用床面積”よりももっと実生活に即した厳格な基準を設けているのが素晴らしいですね。
人の出入りや掃除機掛けなどで舞い上がったホコリが床に落ちるまでには約8時間もかかるため、基本的には外出中も運転させておくのが正しい使い方。空気清浄機は24時間運転させてこそ、パワーを最大限に発揮できるのです。だからこそ、省エネかつ静音性の高いものだとうれしいですよね。
操作は天面をタッチするだけと超シンプル
先ほど、驚くほど軽いとお話しましたが、Blue3000シリーズの仕組みはとてもシンプル。筒状のフレームにメインフィルターを上からかぶせてセットし、フィルターのまわりをファブリック仕様のプレフィルターで覆ったら、最後にファン&モーター部(真っ白な部分)をフレームの上に載せるとBlue3000の空気清浄機の出来上がりです。
余分な仕掛けが一切ないのでここまで軽くて、コンパクトになるのだと納得。操作も天面の中心部に軽くタッチするだけでOK。本体前面では、センサーが感知した空気の汚れ具合をリアルタイムに3段階のLED(赤、オレンジ、青)で知らせてくれます。
1回タッチすると電源がオンになり、オートモードで運転が始まります。センサーがついているので、通常はこれで運転させておけば大丈夫ですが、操作ボタンを2回タッチすると低速のナイトモードになり、正面の空気環境を示すステータスランプ(LED)が消灯します。手動で使いたい場合は操作ボタンを3回タッチするとノーマル、4回タッチすると高速(ブースト)モードに。外出先からの帰宅後や、洗濯物を取り込んだ後など、意識的にブーストモードを使うようにすれば、さらに効果的に空気清浄ができますね。
外して洗える“ファブリック仕様のプレフィルター”は全5カラー
デザインの大きなポイントにもなっているファブリック仕様のプレフィルターは、北欧の自然からインスパイアされたというシックな5色がそろっています。
Night waves:夜の波のような静かなブルー
Aurora light:オーロラのような幻想的なグリーン
Winter reed:冬の葦のようなライトグレー
Archipelago Sand:入り江の砂のような淡いピンク
その名前を聞いただけでなんだか素敵でしょう? 本体購入時にはArctic trailが装着されているので、洗い替え用に自分の好きなカラーのプレフィルターをそろえたいところ。アトリエ用にはライトグレーのWinter reedをまずはゲットしました。ブルーやピンクも気になるので、結局全カラー買うことになりそうです。
大きなホコリはこのプレフィルターがキャッチするので、汚れが気になってきたら、掃除機のブラシアタッチメントなどを使ってやさしくホコリを吸い取ったあと、本体から外し、面テープを止めた状態で手洗いしましょう。
メインのフィルターは約6か月に一度(天面の操作ボタン部のLEDが赤色に点灯したら)、丸ごと交換するだけでOK。税別7000円とやや維持費はかかりますが、高い清浄性能を長く維持するためには、仕方のないことですし交換のたびに初期性能に生まれ変わると思ったら、なんだかとても安心できていいなと思っています。
DATA
- ブランド:ブルーエア
- 商品名:空気清浄機「Blue3000シリーズ」
- 製品詳細
「神原サリーの愛しの家電語り」は、毎月2回更新。次回もお楽しみに!
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