忙しいはずなのに、いつもすっきり片付いているマキさん宅。掃除は毎朝、床の水ぶきまで（しかも玄関まで！）なんて聞くと、とてもじゃないけれどまねできない、と尻込みしてしまいそう。

「いえいえ、おおざっぱにしかやらないから、毎日できるんです。むしろ、毎日やるから、おおざっぱでもなんとかなっているのかも」

家事は朝と夜に集中して。
特に、忙しい朝は、「次に何をしよう？」と考えているうちに、どんどん時間が経過してしまうから、考えなくても体が動くように、朝晩の家事はルーティン化。「やり終わる」も大切だけれど、ひとつの作業が長引くと、疲れて次の作業がおざなりになってしまうから、時間がきたら、次の作業に移る、などなど･･･。

マキさん曰く「適当に」やるからこそ手軽だし、結果、汚れもたまらず、たとえ汚れがついても、すぐにひとふきで落ちるのだとか。
そんな、掃除＆片付け上手なマキさんの、メリハリある時間の使い方を徹底解剖！
マキさん愛用の、選び抜かれた道具類も必見です。

 

Part４　片付けルール「掃除編」

5：00 AM　洗濯

前夜、セットして乾燥させた洗濯物（主にタオル類）を出し、たたんで、片付ける。

乾燥機にかけられない洋服類を洗濯機に入れスイッチオン。洗剤と柔軟剤は、植物由来成分で汚れを落とす「エコベール」を。

･･･6：00 AM　朝ごはんの準備スタート
･･･6：20 AM　洗濯物を干す
･･･7：10 AM　家族で朝ごはんスタート

7：20 AM　家族の食事中、朝ごはんの片付けスタート

オープンキッチンだと存在感が大きすぎる、市販の水きりかご。竹かごに、ロールケーキ用の天板を組み合わせて代用。使い終わったら別場所に片付けます。

 

7：35 AM　朝の掃除スタート！

柄の長いオーストリッチのはたきで、照明のホコリもすっきり。狭いところにも羽根が入るので、ディスプレイ棚の掃除にも。

掃除機

メイン掃除機はパワフルな「ミーレ」を。これで2代目というお気に入り。朝の掃除後、気になるごみを見つけたら、コードレスの「マキタ」で手早く吸引。

トイレ

トイレは、中央の「サラヤ」のトイレクリーナーで。ドアノブは右のアルコール消毒液「ドーバー パストリーゼ」、仕上げは「PLANTS＆ROOM FRESHWATER」を

ほうきではく

掃除機ではどうしても取りきれない、部屋の隅にたまるごみは、ほうきを使うのが早くて確実。左の室内用は、地草を使ったもの、右の玄関用は、シュロを使ったもの。ともに「白木屋傳兵衛」で購入。

床ぶき

ひざをついてしっかりふくので、以前はパンツのひざに穴が……。そこで購入したのが、バレーボール用ひざ当て。

使用するのは、古いシーツなどで作ったウエス。

ぬらしたウエスには、抗菌効果が期待できるオイルをしみ込ませて、掃除をしながら、同時にリフレッシュ!

玄関をほうきではき、水ぶき

 

･･･掃除終了！のんびり朝ドラを観る

7：00 PM　夕ごはん終了。キッチンをふく

食卓→調理台→コンロ→換気扇、壁の順にふき上げる。あえて汚れが目立つ真っ白をセレクトして清潔に。奈良特産の蚊帳生地を使ったふきんは、丈夫で吸水性抜群。「CLASKA Gallery&Shop＂DO＂」でリピート買い。

使い終わったふきんは、料理を始める前にバスルームにセットした、漂白剤入りのホウロウバケツへ。お風呂の時間までつけおきすれば、頑固な汚れもすっきりキレイに。バケツは野田琺瑯のフタ付きバケツを、漂白剤は、布を傷めない酸素系漂白剤を使用。

8：15 PM　浴槽の掃除

入浴ついでに浴槽を洗い、排水口も掃除する。肌に触れる場所は、できるだけ自然なものを使いたい。「パックスナチュロン」の「お風呂洗いせっけん」と「白木屋傳兵衛」のシュロたわしで掃除。

ふきんの洗濯

漂白剤につけておいたふきんを手洗いし、浴室内に干しておく。

洗面所の鏡ふき

洗面台の引き出しに、除菌ティッシュを常備。一日の終わりに、水はねをさっとふき取って、一日の掃除が終了。鏡がキレイだと、翌朝の身支度も気分よく整えられる

･･･9：00 PM　就寝

---

「飽きずに続けるコツは、完璧を目指さないこと！　あとは、道具選び。大切に思える、使っていて楽しい道具を手に入れること。好きな香りのオイルを使うなど、自分にちょっとお楽しみをあげるのも、ひそかにモチベーションが上がっておすすめです」（マキさん）

撮影／大森忠明　スタイリスト/朴 玲愛　取材・原文／福山雅美
詳しくは2016年12/7発売のLEE1月号に掲載　[最新号] 試し読み・定期購読はこちら