長井かおり式「眉の描き方」の心得
みなさんこんにちは。長井かおりです。いつもみなさんからたくさんのご質問をいただく眉のこと、今回から集中連載にてお届けいたします!
さて、具体的な眉の描き方をレクチャーさせていただく前に、その「こころ」というか、長井かおり的・「眉メイクの定義」をお伝えしたいと思います。
まずは、その1、じゃん!
これ…雑誌なんかでもよくこの言葉を見かけますよね。「美人眉」とか「ゴールデンバランス」とか「平行で……」とか。長井式では、そういうルールは忘れてください。よくみなさんにお会いすると、「美人眉ってどういうのですか?」聞かれるんですけど、美人眉なんてものはありません! だから、そういうルールを探したり調べたりしなくって大丈夫なんです!
POINT! マイロード(素の眉)を生かす!
「じゃあ、ルールがないのにどうやって眉を描けばいいの?」と思うでしょ? これです。じゃん!
マイロードというのは素眉のことです。つまりご自身の眉の生え方が、あなたの眉の行先です。
仮に、「ツリ気味なのがイヤ」「下がり眉で」とか、自分の素眉の場所や形が気に入らなかったとしても、それがご自身のマイロードです。全くその通りに沿って描く必要はないけれど、生かすことを忘れないで。まずは自分のマイロードを受け止める、それからそれを生かすようにするのが素敵だと思います。
POINT! マイロードを生かすには…抜かない・切らない・剃らない
マイロードを生かす……そのためには、これです!
マイロードというあなただけの道路を、わざわざ工事(抜いたり切ったり剃ったり)してなくしてしまい、誰かの眉を持ってくるようなことはやめましょう。昔、抜いてしまって眉が生えてこないという人もいるかもしれません。でも、その先に産毛の一つや二つは生えていませんか? それを見つけて、眉が生えようとしている流れに沿って、描くことが大切です。
でも、今後そうならないためにも「抜かない、切らない、剃らない!」を心がけてください。ただし、上まぶたに1本だけ生えてる、とか明らかに道路外に出ちゃっている毛は処理してもOKです。
POINT! 眉山は無理に決めない! 毎日違う形の眉だっていい
「眉山がわからない」という方も多いですね。実は眉山って、はっきりある人とない人がいるんです。でも長井式では単純に毛がないところを埋めるだけなので、眉山があろうがなかろうが関係ありません。
もともと眉山がない人は、わざわざ探したり作ったりしなくていいんですよ。ないならなくて問題なし! まずは、ブラシを手にとって、生えているところに粉を乗せて描いてみましょう。何度もトライしているうちに、わからないなりにも「こんなもんかな」という眉が見えてくるはずです。それが仮に毎日違う形の眉であっても大丈夫。マイロードさえ生かせていれば、それが一番あなたらしい眉なのですから!
次回からは、マイロードを生かした眉の描き方を解説していきますね。お楽しみに!
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次回も長井かおりさんのテクニックをお楽しみに!
text/伊熊奈美
長井かおり Kaori Nagai
Hair & Makeup Artist
1979年、山形生まれ。各雑誌のビューティ企画で活躍する傍ら、多くの講演会やメイクレッスン、イベント、コラボコスメ"N by ONLY MINERALS"開発もこなすヘア&メイクアップアーティスト。著書は『世界一わかりやすいメイクの教科書』など多数。
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