みなさん、こんにちは。長井かおりです。マスク生活がスタンダードとなる今は、顔の上半身のメイクに力を入れたいところ。そこで今日は、こんな質問にお答えしてみたいと思います。
マツエクなしでも目がぱっちりして見える、今どきなアイメイクを知りたい
(32歳・あんぱんさん)
マツエクがなくたって、私たちには強い味方がいます! ビューラーです。アイメイクをがんばる前に、まずは基本となるビューラーの正しい使い方をマスターしてみて。ビューラーを本当にきちんと使いこなしたとき、あなたは自分の目の大きさとまつげの長さのポテンシャルに驚くはず。
(41歳・ぱっちさん)
こんなお悩みもありました。私は個人的にはマスカラ自体にあまりこだわる必要がないと思っています。好みに合うものを使っていただいてかまいません。それよりも、ビューラーを正しく使って、根元からしっかりまつげを完全に上げて上まぶたを引き上げることを優先しましょう!
大人の目力の心強い味方、ビューラー&マスカラ。使うのはこちら!
(上から時計まわりに)「ほとんどの日本人の目の形に合う」と長井さん。超ロングセラーのビューラー。アイラッシュカーラー213 ¥800/資生堂 長井メイクの超定番。現場でもご自身も長年使い続けている。キャンメイク クイックラッシュカーラー(透明タイプ) ¥680/井田ラボラトリーズ 旬の赤みブラウンのマスカラ。アイエディション 02 ¥1200/エテュセ
それではビューラーテクニックのおさらい、レッツスタート!
POINT-1 最初のひと押しはまつげの根元ギリギリを挟むこと
ビューラーの上辺の部分を、眼球のカーブに沿って上まぶたの眉骨のくぼみの下側に、ブスッと差します。すると、まつげの根元が見えるようになります。最初のひと押しはこのギリギリの根元を挟むことが重要です。
目をひんむく! というくらいの気持ちで、ビューラーでしっかり根元を探し当てる
POINT-2 力を入れず静かに挟む
まつげの根元の限界を探し当ててビューラーをセットしたら、静かに挟みます。
挟むとき、力はいっさい不要です! ビューラーのゴムが軽く合わさればOK。力の入れすぎは、まつげが切れるもと!
POINT-3 ビューラーのエッジは眉骨の下に固定したまま、毛先に向かってずらしながら挟んでいく
ビューラーのエッジは眉骨の下に刺さったままで、指をそっとゆるめ、少し毛先側にずらしたところでまた挟みます。これを繰り返していきましょう。まつげの長さによって回数は変わりますが、3~4回ほど繰り返すと毛先まで行います。
ビューラーのエッジは、最後まで上まぶたの眉骨の下に刺さったままで、眼球の上に固定しておきます
挟んでいる指をゆるめて、少しだけ毛先方向にずらしてまた挟む……を、繰り返して毛先まで進む
このときの腕の角度はこうなっています。まつげは手首のスナップだけであげるのではなく、ひじからのダイナミックな動きを心がけましょう!
ビューラーを持つ腕が下がったままの状態だと、
まつげを根元からすくえないうえに、上向きカールが作りづらい。
引っ張ってしまってまつげが抜けてしまう原因にも!
POINT-4 下地はつける前にしごいて量を調節!
まつげができ上がったら、作ったカールを長持ちさせるために、マスカラ下地をつけます。このときマスカラ下地液はしっかりしごいて、量を調整してくださいね。つけ終わったら乾かします。乾かしている間に眉を描いたり、口紅を塗ったりして時間をつぶすといいですよ!
POINT-5 下地が乾いてからマスカラを。できれば下まつげにも付けて目のフレームを強調
乾かしてしまえば、もうビクともしないカールまつげが仕上がっていますので、マスカラをつけます。まつげがこれだけ上を向いていると、根元から毛先までまんべんなくつけられるんですよ。余裕があれば、下まつげにもつけることで、目のフレームが強調されます。下まつげには下地は不要。マスカラを立て、手ではなく顔の方を動かしてつけるとうまく塗れます。
FINISH!
向かって左が完成した目、右は何もしていない目。左は上まぶたが引き上がって、目に輝きが生まれているのがわかりますね!
印象的な目元は、ビューラーでまつ毛と上まぶたを引き上げることで作れます!
まつげがもともと短いとか、少ないといったお悩みのある方は、その時点で「かわいくならない」と決めてしまっていることが多いんです。でも、実はまつげの長さの問題ではなくて、ビューラーを正しく使い、上まぶたを引き上げることで、印象的な目元をいかようにも作ることができるんですよ。
まずはビューラーの使い方をもう一度見直して、トライしてみてくださいね。
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次回も長井かおりさんのテクニックをお楽しみに!
text/伊熊奈美
長井かおり Kaori Nagai
Hair & Makeup Artist
1979年、山形生まれ。各雑誌のビューティ企画で活躍する傍ら、多くの講演会やメイクレッスン、イベント、コラボコスメ"N by ONLY MINERALS"開発もこなすヘア&メイクアップアーティスト。著書は『世界一わかりやすいメイクの教科書』など多数。
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