こんにちは、アスリートフード研究家の池田清子です。
今回は、簡単!ヘルシー!美味しい!
三拍子揃ったプラントベースカレーの作り方をご紹介したいと思います。
使う材料は、植物性食材だけ!いいことづくめの、コックリ美味しいプラントベースカレー
市販のルーは、原材料の約1/3が牛脂やパーム油などの脂質でできています。手軽さはありますが、どうしてもカロリー過多や胃が重たくなることも。
プラントベースのカレーは
- 15分で完成する(長時間煮込む必要が無いため)
- 少量の良質な油で作るのでヘルシー
- 一度に沢山の野菜が食べられる
- 胃もたれしない
- 洗い物がラク
- 野菜とスパイスの旨味が感じられて、美味しい
とにかく手軽に作れる、且つ身体に優しいことが特徴です。
- 手軽に作れるプラントベースのメニューをまず1つ押さえたい
- カレーのバリエーションを広げたい
- 野菜を一度に手軽に摂りたい
という方にもおすすめです。
加えて、カレーはスパイスの効果効能(リラックス効果・抗菌作用・消化促進など)も期待できるため、実はアスリートフードとしても美容にも強い味方なのです。
具材の掛け合わせで、味も食感も無限大に!
どんな形状のスパイスを使うかによって作り方が若干異なるので、今回は
3種類の作り方をご紹介します。
材料は「これさえあれば」の3つの柱で構成
【スパイス類】×
【豆・野菜・きのこ類】×【ミルク類】
プラントベースカレーは
上記三つの柱で構成されます。
それぞれの材料を入れ替えることで、無限大に色々なカレーを作ることが出来ます!
大まかな流れさえ掴めば、どんな具材でも大体同じ作り方!
生姜を油で炒める
↓
野菜やキノコ類を加えて炒める
※塩を使う時はこのタイミングで
※根菜を使う場合は、ごく量量の水で2〜3分蒸し煮にする
↓
豆類を加える
↓
ミルク(水分)を加える
↓
スパイスを加える
↓
完成!
水煮にしてある豆やビーツを使ったり、
野菜は薄くもしくは小さくカットしたりするのが、
短時間で完成させるポイントです!
スパイスの形状別に、3種類の作り方をご紹介
※材料は全て2〜3人前です
※フライパンを使用しています
長ネギで作る、こっくり濃厚☆ココナッツミルクカレー!
材料
- 生姜…ひとかけ(親指大)
- エクストラバージンオリーブオイル…適量
- カレーの壺…40g(カレースプーン山盛り1杯)
- ミックスビーンズ水煮缶…1缶(240g)
※水分は軽く切っておく - ココナッツミルク…1缶(400g)
- 長ネギ…細め3本(太めなら2本)
- ナス…1本
- ゴーヤ…1本
作り方
- 野菜をカットする。長ネギは削ぎ切り、ゴーヤは5mm幅、ナスは8mm程度の乱切りに。生姜は千切りに。
- オリーブオイルで、生姜を炒める
- 香りが出てきたら、野菜を加えて更に炒める
- 豆を加える
- 火が通るまで、炒める
- ココナッツミルクとカレーペーストを加える
- 蓋をして2〜3分、具材に火を通す
- 軽く味を具材に馴染ませる
- 完成
※カレーの壺に塩分が含まれいるので塩は加えずに作っていますが、塩が含まれていないペーストを使用する場合は、野菜を炒める際に小匙1杯程度の塩を加えてください
噛みごたえ十分!
アーモンドとゴボウで作る、ビーツカレー
材料
- 生姜…ひとかけ
- ニンニク…ひとかけ
- エクストラバージンオリーブオイル…適量
- カレー粉(自由軒)…小さじ山盛り1杯
- アーモンド…1カップ(100g程度)
- 無調整豆乳…400g
- ゴボウ…1本
- ビーツ(水煮を使用)…2玉
- 小松菜…1/2束
- 塩…小さじ1杯
作り方
- 野菜をカットする。ゴボウは削ぎ切り、ビーツは8mm幅程度、小松菜は食べやすいサイズにカットし、茎と歯で分けておく。アーモンドは粗みじん切りに。生姜は千切り、ニンニクは刻んでおく。
- オリーブオイルで生姜、ニンニクを炒める
- 香りが出てきたら、ゴボウ、ビーツ、アーモンドを加えて更に炒める
- 塩を加え(今回は竹炭塩を使用)、小松菜の茎、100-150ccの水を加える
- 蓋をして、2〜3分蒸し煮にする
- 豆乳を加える
- カレー粉を加える
- 小松菜の葉を加え、蓋をして2〜3分味を馴染ませる
- 完成。
さつま芋ときのこの、甘酸っぱいヨーグルトカレー
材料
- 生姜…ひとかけ
- エクストラバージンオリーブオイル…適量
- クミンシード…小匙1杯
- カルダモン…2粒
- ターメリック…小匙山盛り1杯
- 椎茸…4本
- 舞茸…1/2房
- さつま芋…小1本
- 塩…小匙1杯
- 厚揚げ…1枚
- 豆乳ヨーグルト…250g
作り方
- 材料のカットする。厚揚げは食べやすいサイズに、椎茸は4つに、舞茸は手で縦に割く。さつま芋は2mm幅に。カルダモン は瓶の底などで潰します(種&外皮、全て使用)。
- オリーブオイルで、生姜・クミンシード・カルダモンを炒める
- 香りが出てきたら、きのこ・さつま芋・塩(竹炭塩を使用)を加え、更に炒める
- 軽く火が通ったら、厚揚げ・水(分量外)を100〜150cc加える
- 蓋をして2〜3分蒸し煮にする。
- さつま芋に火が通ったら、ターメリックを加える
- 豆乳ヨーグルトを加える
- 蓋をして、2〜3分味を馴染ませる
- 完成。
辛くしたいときは
カレーで辛さを感じる、その正体は唐辛子と胡椒です。
他のスパイスは香りを出す役割で、唐辛子と胡椒が入っていない限りは辛くはありません。辛さをプラスしたいとき、生姜を炒める際に輪切りにした唐辛子も加え、一緒に香りを立たせます。ツンとした感じがお好みでしたら、更に黒胡椒を加えてください。
具材を選ぶPoint
ご参考までに、具材を選ぶ際のポイントもご紹介します。
生姜
生姜は絶対に欠かせません。みじん切りより、少し存在感が残る千切りがおすすめです。
油
野菜を炒める際に使用します。
エクストラバージンオリーブオイル、白ごま油、グレープシードオイル、米油など。油は、昔ながらの低温圧搾方で絞られているものがおすすめです。酸化を防ぐためにも、遮光の役割を果たす色付きの瓶であること、開封から1ヶ月程度で使い切れる量を購入しましょう。
野菜
季節のお好みで自由に。切り方は、生でも食べられる夏野菜などは水分が出ないよう、気持ち大きめに。根菜類は火の通りを早くするため、薄く切るのがおすすめです。
きのこ類
食感が楽しめるのと、味にも奥行きが広がります。舞茸、しいたけ、えのき、マッシュルーム、しめじ、花びら茸など自由に。2種類以上使うと、旨味が増します。
豆類
時短で作りたいときは、豆の水煮缶が活躍します。ミックスビーンズ、ひよこ豆、ブラックビーンズなど。水煮缶の水分は入れない方が、味がボケません。他にもレンズ豆、豆腐や厚揚げでも。豆類には、タンパク質が豊富に含まれています。
ミルク
一番コクが出るのは、ココナッツミルクです。スパイスと合わさると独特な香りも和らぐので、普段ココナッツの風味が苦手な方でもカレーだと美味しく召し上がっていただけるかもしれません。
他にも豆乳ヨーグルトを使えば酸味が加わり、とても美味しくできます。クセがない方がお好みでしたら、無調整の豆乳やアーモンドミルクを。よりサラッとした仕上がりになります。ココナッツミルクと豆乳ヨーグルトを混ぜて使っても、コクと酸味が相まって、美味しく仕上がります。
いかがでしたでしょうか。
慣れてくると、20分もかからないかもしれません。
また、ご飯は硬さ・味ともに 玄米(+雑穀米)がとてもよく合います。普段は「玄米が苦手」という方も、カレーの時は玄米にしてみるのもおすすめです。
今回は敢えて
の掛け合せで作りましたが、 組み合わせは自由 です。
これからの季節は、旬のさつまいもやかぼちゃなどこっくり甘味があるカレーが美味しくなる季節です。冬には白菜や大根も、ジューシーで美味しいです。きのこの種類も豊富になりますね。
毎回材料を変えて自分好みの組み合わせを見つけるのも、楽しい作業です。
ぜひ、四季に合わせたカレーで一年を通じて、さまざまなカレーを作ってみてください。
See ya all!!
池田清子 Sayako IKEDA
アスリートフード研究家
ビオトープ株式会社代表。夫は7年連続日本代表マウンテンバイクプロライダー、池田祐樹。菜食・プラントベースを主とした「細胞から健康的に強く美しくなる」食事の研究と発信を行う。2014年より自身もサイクリング・ランニング・筋トレを中心とした運動をスタートし、国内外での大会出場経験も多数。著書に『EAT GOOD for LIFE』至上最高の私をつくる「食」×「ながらトレーニング」』『野菜のおいしい食べ方』https://biotope-inc.co.jp https://biotope-inc.co.jp