数々のヒット小説を世に生み出し、30〜40代女性にとってもなじみの深い小説家・伊坂幸太郎さん。デビューから20年を迎えた今年、最新刊の『逆ソクラテス』も評判。新たな物語を次々と書き続ける伊坂さんの魅力を、LEE編集部が徹底的にご紹介します!
最新作『逆ソクラテス』がぴったりハマる!
30〜40代女性が読んで語った新作の“魅力”
トップブロガー3人が、伊坂さんの最新作に挑戦。それぞれが子を持つ立場という視点で、作品の魅力について語り合ってみました!
MEMBER
13歳の娘のママ。伊坂さんの作品に初めて触れたのは大学時代。エッセイを含め大半を読破。「どの作品にも爽快さを感じる」と断言!
4歳の息子と0歳の娘のママ。伊坂さん作品は、独身時代に読書家の夫にすすめられて読んだのがきっかけ。夫婦ともにファンなのだとか!
11歳と7歳の息子のママ。伊坂さんと同じ仙台在住。映像化作品は触れてきたものの、伊坂さんのお話を活字で読むのは今回が初めて。
子育て中の今だからこそ、
身につまされた部分も!
MOGI ねえ、あけみちゃん&アオイちゃんにはどの話が響いた? 私は表題作の『逆ソクラテス』に心をつかまれたんだけど。
アオイ 私も! “小学生たちが、担任の先生の思い込みを打ち壊す”展開に引き込まれたな~。登場する子がみんな聡明で、子どもも、大人の言動を一人の人間として見ているんだなって。
MOGI わかる。その聡明な小学生の中でも、次々と解決案を出す安斎くんが魅力的だったなあ~。
アオイ あんな強くて優しい同級生、欲しかったよね(笑)。
MOGI うん。子どもだったら一緒にいて影響受けたかった(笑)。
あけみ 私は『逆ソクラテス』と最後の『逆ワシントン』、どちらもぐっときた感じ。二人と同じく子育てに奮闘する日々なんだけど、子どもの目線、大人の視点の両方を俯瞰できる話だったからか、私自身も娘に主観でモノを言っているな~と反省も(汗)。
MOGI うん。子育て中だと、そういうのばっかりだよね。私も子どもがよかれと思ってやった行動を、自分の決めつけだけで怒っちゃったことあるし。以来、頭ごなしに叱らずに、まずは行動した理由を聞くようにしてるけど……。
アオイ まあ、親も人間。完璧じゃないからね(笑)。
あけみ 本当に~。今回の作品では、あらためてそのことにも気づかされた感じがしたかなあ。
MOGI それにしても短編集にあるように、子どもの指摘が鋭くて、ドキッとしたことってない? 私は「大人って、その場で言うことが変わる」と言われたことが。
あけみ いつも「よそはよそ、ウチはウチ」なのに、勉強やお小遣いの話ではほかの家庭を、都合よく出すとかね。はい、私もコロコロと意見を変えてます(苦笑)。
アオイ しかもそうやってブレてる部分をつっこまれたときに、答えが出ないんだよね。説得力ないなあ~と心の中で焦る母たち(笑)。
あけみ だね(笑)。親が表面上のものの見方で、何かを押しつけていないかという迷いがあるから、刺さる部分も多かったのかも。
アオイ ところで私は、伊坂さんの物語に触れたのは今回が初めて。 優しい文体にも引き込まれてしまって。長年のファンの二人から、おすすめを教えてほしい!
MOGI テンポやキャラにのめり込んだのは『グラスホッパー』。
あけみ お話の展開で衝撃を受けたのは『ラッシュライフ』かな。
アオイ ありがとう~。これを機に、伊坂さんの作品にどんどん触れたい気持ちが高まってきた。また感想を共有させて!
TBの3人が『逆ソクラテス』を語り合う中で浮かんできた、伊坂さんに聞きたいあれこれ。子育て、日々のことなど、直接答えてもらいました!
Q1
子どもに対して「言わないようにしている」
ことってありますか?
特に決めていることはないのですが、何かよくないことをしたときに、「その行動を批判しても、息子自体は否定しないように」は気をつけているかもしれません。罪を憎んで人を憎まず的な?(笑)
Q2
長年考えていても解けない問題や悩み
はありますか?
子どもの頃から忘れ物が多くて、今も直りません。「こんな自分が嫌だ」とつらくなるのですが…
Q3
もし自由に旅をすることができたなら、
どこで何をしたいですか?
海外の美術館に行って、名画と呼ばれるものをたくさん観たいです。そんなの行こうと思えば行けるじゃん、と思われそうですが外国語での会話能力が低いうえに、怖がりなので、海外旅行は本当に苦手で。僕の住む宮城県の美術館に全部、並べてくれないですかね(笑)。
詳しい内容は2020年LEE8月号(7/7発売)に掲載中です。
取材・原文/石井絵里
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