LIFE

Sayaの「星がたり」

ステイホームで見えてきた「心を満たしてくれるもの」/Sayaの「読む星占い」

  • Saya

2020.06.05

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「星がたり」の更新日は、本来なら毎月7日なのですが、今回は編集部と相談して5日にしました。今月は新型コロナウイルスの影響で発売自体がありません。愛読者のみなさんも、きっとガッカリされていると思いますが、LEE編集部のスタッフたちはみんな、「紙の分もウェブで届けよう」とがんばっていますので、どうぞ引き続きLEE6.7月合併号をご活用いただきつつ、最新の情報は「LEEweb」をじっくりご覧くださいね。

さて、明日、6月6日は、いて座の満月&月食です。いて座には「ここではないどこかに憧れる」という象意があるので、ステイホームを続けてきた人たちも、お出かけがしたくなる頃合いかも。緊急事態宣言解除後とは言っても気は抜けませんが、今日は、私がステイホーム期間中に気づいたことについて、触れてみたいと思います。

私はおとめ座ですが、行動と戦いの星・火星はみずがめ座にあります。みずがめ座は、「人と距離をとって接する」性質をもち、インターネットやフリーランスとも関係します。そのため、20代に出版社に勤めていた頃から意味のない会議や残業が嫌いでした。「いつかフリーランスになって、自由に仕事をしたい」と思っていた私は、30歳そこそこでフリーになってしまいました。以来、17年。ステイホームにすっかり慣れてしまって、今回も、さほどストレスではなかったのです。

気づけば、おとめ座的な
オーガニック製品ばかり購入していた!

ただ、家にいるので、普段以上にネットで買い物をすることが多くなり、そのリストをふと眺めてみてビックリ。自分のおとめ座らしい性質が本当によく出ている!

私のホロスコープ(星の配置図)は、太陽だけでなく、思考や伝達の星・水星、愛と美の星・金星、変容の星・冥王星もおとめ座に。また、MCと言われる社会に向ける顔やパートオブフォーチュンという幸運を表すポイントも、おとめ座に。ともかく、おとめ座だらけの人間なんですね。

おとめ座とはどんなものか。微細な感受性をもち、感覚派なのですが、ありのままの自分でいるのは繊細すぎて不安がある。そのため、目の前に起きている現象をあれこれ分析したり、名前をつけたりして、安心したいんです。占星術に引かれたのも、ホロスコープを読みたかったからなんですけど、そうやって、文字やデザインに惹かれるのもおとめ座的です。

そして、繊細なあまり、自分の置かれた環境にも敏感です。環境が汚されるのは我慢できないので、空気や土壌の汚染にもショックを受けますし、口に入れるものも、オーガニックにこだわったりします。私も、4年前から、夫婦で無農薬の野菜作りに取り組んでいるのですが、我ながら、「おとめ座だなあ」と思ってしまいます。

そんな私がステイホーム中に買ったものとは? 農家さんから直接、野菜を購入できるサイトでは、有機や減農薬のジャガイモや新タマネギを箱買い(自分の畑ではジャガイモは育てていないのと、タマネギは収穫がまだだったのです)。北海道の農園からも、オーガニックのビーツ。オーガニックのヒヨコ豆の水煮やトマト缶、ブラジルナッツ。そして、ジャガイモやビーツを茹でるのにちょうどいい大きさのホーローのキャセロール。オーガニックのサトウキビでできた手の荒れないアルコール。飛騨高山のオーガニックの精油ブランドでスキンケア用品。

京都のスーパーでは割と有機野菜が安く買えることもあり、普段から、オーガニック商品を手にしてはいるのですが、それにしても多すぎる! あまり感じてはいないつもりだったけど、潜在的には不安もあって、おとめ座的な環境によいものを買って安心したいのかなと自己分析してしまいました。

それで思ったこと。コロナ以前からひきこもりがちとは言え、せっかく京都にいるのだからと、ちょこちょこ街にも出ていましたから、以前は、さまざまな誘惑に負けていたなあと。でも、家にいると、受け身ではあまり情報が来ないんですよね。だからこそ、自分の欲しいものや情報だけをネットを通じて取りにいくこととなり、自分の心を満たしてくれるものがよく見えてくるのだと。

スローライフと消費の関係
大切なものにだけお金を遣う時代に

東京を離れて、リモートワークにシフトして、もう10年目。以前から、この傾向は感じてはいたのですが、今回、改めて言葉にしてみると、本当にそうだなあと思います。

そもそも、東京は、たくさんの頭のよい人たちが全力で物やコトを売ろうと楽しませてくれる、テーマパークみたいな場所。自分で自分を楽しませようとしなくても、なんとなく浮遊するように生きていける街です。そこで、エディターやライターをしていた30代までは、職業柄、自分がそんな街の情報の交差点である雑誌業界にいるわけで、黙っていても、ものすごい量の情報が押し寄せてきていました。

でも、40代から地方に出てみると、網の目のように地下鉄が張りめぐらされているわけではないし、徒歩圏内に何でもあるわけでもない。車での移動も多くなるから、自然とスピードは落ちる。スローライフの中で、いろんなことをするようになりました。近くにカフェがないから料理をするようになり、有機農法の週末農学校に行って畑もやり…消費者的な自分をちょっとだけ離れてみると、どんどんクリエイティヴになっていくんです。これはこれで、とっても楽しい。

そして、情報が少ないと、みんなが今あるものを大事にするようになることも知りました。5年住んでいた沖縄でも、今住んでいる京都でも、それを感じます。だから、新しいものをそんなに買わなくてもよくなるのです。忙しくなければ、自分を見失うこともないから、自分にとって本当に大切なものにだけ、お金を遣うようになる。

もちろん、キャッチーなものを追いかけることやショッピングも楽しいのですが、「誰か楽しませて」と受け身でいるのでなく、自分から「小さなことでも楽しもう」というように、40代で転換できたことは本当によかったな、と思います。30代のアドレナリンで動いていた自分は、きっと1年か2年くらいでは変わらなかった。40代はなんだかずっと、スローライフを送りつつ、「ステイホーム」のレッスンをしてきたみたいです。

そんなあれこれを担当のHT子さん(しし座で#stayhomeにストレスいっぱい)に話したところ、LEE100人隊やLEEキャラクターのお力も借りて、「星がたりスペシャル」というLEEwebのスペシャル企画になりました。

暮らし上手なLEE読者の皆さんに、おこもり生活についての大アンケートを実施。12星座別に「Stay Homeで見つけたもの」をご紹介しながら、それぞれどんなことが大変で、どんなことが楽しかったのか、特徴を分析しつつ、HT子さんと語り合っています。星座別のおすすめサイト情報をはじめ、今後の暮らしに役立つヒントもたくさん。来週5日間連続で公開しますので、どうぞお楽しみに。

(次回は、7月7日に更新)

Saya Saya

アストロロジー・ライター

1971年生まれ。おとめ座。現在は、京都で夫とふたり暮らし。雑誌連載のほか、オンライン講座や、ホロスコープ・リーディングのセッションを行う。著書に「星を味方につける生き方、暮らし方」(集英社)など多数。

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