サボっているから……付く汚れ?!
家族の在宅時間が長ければ長いほど、汚れも増えていくトイレ。
用を足さないと健康を害してしまうので、回数を減らすなどすべきではない! とはいえ、いつも掃除をしている人にとっては「困ったな…」と悩み深い今日この頃だったりするのではないでしょうか。
さて基本的にトイレという場所における汚れのおおもとは私たち自身の排泄によるものです。どんなにきちんと便器を使っているつもりでも、微妙に跳ねたり漏れたりしてしまう……ゆえに汚してしまう。にんげんだもの、それは仕方のないこと。使い手が幼かったり、身体の不自由があればなおのことです。
一方、いまいち汚れのおおもとが分かっていないタイプの汚れもあります。
その代表的なものが便器の「サボったリング」と呼ばれる汚れです。
家の中の汚れを呼ぶ、不思議な愛称のようなものがいくつかあります。たとえば「ピンクヌメリ」「ピロピロワカメ」なんて聞いたことありませんか? そんなひとつに挙げられるのが「サボったリング」というもの。
これは主に洋式便器の溜まり水にできる、リング状の喫水線汚れ。たいてい黒っぽく、さらに蓄積していたりします。まあトイレ掃除を「サボって」いると付着しやすいと言われているので、「サボったリング」……家にあると、いささか以上に不名誉……な汚れとされているわけです。
落ちる「サボったリング」と、落としきれない「サボったリング」
この「サボったリング」ですが、まあ実際に「サボって」いても付きます。付いてしまったら、とにかくは、普通のトイレブラシと、普通のトイレ用中性洗剤で落としましょう。基本的には陶器製で、ツルツルした表面をもつ便器であれば、カンタンに落とすことができます。
しかし時折、「ちゃんとトイレ掃除しているのに、すぐサボったリングがついてしまう!」「トイレブラシで擦ってもなかなか落ちない!」ということが起こります。
掃除を「サボって」など、いないのにも関わらず「サボったリング」だなんて……。
でも、そんなとき。トイレ内の、便器の「リング汚れ」とは一見関係なさそうな、とある場所を確認してみると、とっても汚れていることが多いのです!

まさかの「手洗い」つき「タンク」!
それは、「ロータンク」。いわゆる便器の流し水のタンクで、特に手を洗える「手洗い吐水口」の付いているタイプが危なかったりします。そんな手洗いの付いている、重めの蓋を押し開けて、タンクの中を覗いてみたことはありますか?
いつも用を足した後に、水を流す「フラッシュバルブ」近辺の機構が、金物やプラスチックやゴムのようなもので、複雑に組まれている…。そのタンクの奥には、サビのような、溶けたゴムのような、カビのような汚れが…???
そう、築年数がある程度経過している住まいのトイレでよく見られるのが、このタンク底部の「フロート弁」周辺のゴムが劣化して溶けてしまい、その黒色が滲んでいる様子です。
また「手洗い」の部分に、消臭・洗浄を促すタイプの洗浄剤(色付き)を載せている場合、その色素もまたタールのように、タンク底部に沈殿していることがあります。
そういった溶けたゴム、洗剤の色素、金物のサビ、周囲のカビ……などなど……が、いつも掃除をしているはずの便器内をいたずらに汚す主原因になっていたりするのです。
(ただし、ここ何年かに建てられた、あるいは交換された便器の場合には、こういった機構が見られないか、見にくい場合があります。その場合にはぜひ便器の取扱説明書を熟読して掃除方法を確認してください)
自力で掃除はおすすめしません
このタンク内部が、すごーく汚かった場合……どうしましょう?
実はこの部分の掃除なのですが、個人が単独で行うことは、あまりおすすめできないのです。
家庭でも交換可能な「フロート弁」「浮玉」などの機構の磨耗、劣化分を、交換・修理などする際に、同時に水を抜いて掃除を行うのは、タイミングとしてベストではあります。
ただ、自分でやりきる自信がなければ(結構面倒くさくて心折れます)ここは専門の業者さんへ依頼するほうが無難。うっかり間違ってトイレがまともに使えない事態になってしまうと大変です。
余談ですが、水道代の節約のために、水を入れたペットボトルをタンク内に入れたり、貴重品を入れたりする「家事ワザ(?)」、大事な機構を傷める恐れがあるので、おすすめできません。また「重曹」や「塩素漂白剤」「酸素漂白剤」をタンク内に入れちゃったりするのも、詰まりやサビなどのトラブルをもたらしかねないので、やめておきましょうね!
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