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松岡修造さん「実は超絶ネガティブな僕だから、ポジティブな本が作れました!」

2020.05.09

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女性たちが日々抱える悩みに対して、前向きな励ましや解決のヒントを詰め込んだエッセイ『修造流 脳内変換術』を発表した、松岡修造さん。修造さんといえば、多くのアスリートを応援し続ける姿を含めて、“いつもポジティブ”なイメージが強いのは、ご存じのとおり! ところがご自身からは「僕はネガティブ人間です」と、なんとも意外な告白が。

松岡修造さん
実は超絶ネガティブな僕だから、ポジティブな本が作れました!

「小さいことでもすぐクヨクヨ、緊張も激しいですし、失敗を気にする僕が、周りからは日本一ポジティブな人と思われているのが自分としては意外です。でも、僕はこのネガティブな部分を皆さんの前でさらけ出すことにまったく葛藤はないんです。そう、ネガティブの開示に対してはゼロ葛藤!

なぜなら人って弱さを見せたほうが、周りにも受け入れてもらえたりしませんか? この本には生き方、仕事、人間関係とさまざまな悩みが出てきますが、この超絶ネガティブな僕が、これまでの経験の中で弱さを強みに変え、ポジティブな人間に変われるように工夫してきた術を、皆さんと共有できればと真剣に考えながら作っていきました」

日常生活のちょっとしたことで後ろ向きになりがちなのは、私たちLEE世代も同じ。特に子育てには悩みが尽きぬもの。反抗するわが子を叱った後、どっと自己嫌悪に陥ったり……。修造さん、子育てで落ち込みがちな出来事を、ポジティブに脳内変換するには、どうすればいいでしょうか。

「叱ってしまった自分に罪悪感を持つのは、それだけ子どもに対して本気になっている証拠です!

イヤだイヤだと言ってくる子どもを『は~い、好きなだけイヤイヤしてくださいね~』って、無視するよりもよっぽどいい。 僕は子育てで反省や試行錯誤を繰り返している人は、いいお母さんだなあと思いますよ。自分の愛情に自信を持ってください!」

それと同時に修造さんは「自分がネガティブモードに入ったなと感じたら、自分なりのポジティブモードへの切り替え方を見つけて、いったんリセットするのも大事」と。

「僕の場合、朝、目が覚めたときから超ネガティブなんです(笑)。『だるいなぁ』『今日もやる気なし造&だらしなさ造です~』って。だから毎朝、洗面所まで行き、鏡の前で特大の笑顔を作ってます。自分の笑顔を見て、ハイッ、松岡修造、今日も笑っていこう!と。これが“ネガティブやる気なし造”から、“ポジティブ修造”への切り替え方。とにかく習慣にしてしまうのが大事なんです。僕の場合は、鏡の前で特大の笑顔作りを毎日続けることで、どんな状態のときでも気持ちをいい方向へと持っていけるんです。元プロ野球選手のイチローさんが、コンディションを保つためにやっていたルーティンを大事にする思考方法に近いと思います。仕事や家事、子育てで忙しいLEE読者の皆さんもぜひやってみてください。ポジティブへの切り替えの仕方は何でもいいんですよ。例えば“LEE”ー!って言うのはどうですか? LEEって“リードする”みたいな明るいイメージにつながりそうな言葉だし、何よりも声に出すと最後の音が上がるのがいい。疲れたら上を向いて満面の笑みで♪リーリーリーリー! そうやって小さいことから毎日を笑顔に変換していきましょう!」

 

Profile
まつおか・しゅうぞう●1967年生まれ、東京都出身。’95年にウィンブルドンで日本人男子として62年ぶりとなるベスト8に進出。現在は、テニス界の発展に尽くす一方、スポーツキャスターを中心にテレビなどの各メディアでも広く活躍中。

『修造流 脳内変換術』

自身のネガティブさを「強み」と捉えて、ポジティブに生きる力に変えてきた松岡修造さんの、オリジナルかつ具体的な思考方法に触れられるエッセイ。女性誌『BAILA』(集英社)で2012年から続いている大人気お悩み相談連載を一冊にまとめたもの。"ネガティブは気づきや成長の源"というメッセージは、読む人に活力を与えてくれる。¥1000/集英社


撮影/露木聡子 ヘア&メイク/井草真理子(APREA) スタイリスト/中原正登(FOURTEEN) 取材・文/石井絵里 衣装協力/コナカ

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