子どもの成長とともに、家の中のスペース使いも変わるもの。
暮らしのプロの自宅は、そんなスペースの取り方に工夫が満載!
新年度の今こそまねしたい、家族の顔が見えるインテリア・アイデアをお届けします。
暮らしのプロのLDKスペース使い05
家族が作業空間を共有できるよう食卓の背面に、収納デスクをDIY
一級建築士、マスターライフオーガナイザー 本間ゆりさん 建築士とライフオーガナイザーの視点から、家族の成長や生活スタイルの変化に寄り添った住まいの工夫を提案。建築士の夫と中学1年の息子との3人暮らし。 |
間取り
74平米のマンション。玄関を入ると、寝室と、将来の子ども部屋としての余地も残した趣味の部屋がありますが、いつも過ごしているのはリビングがメイン。
「留学していた頃に学んだ室内空間を限定しない生活スタイルが自然に身についていたのか、マンションを買うときに個室という概念はなかったので、リビングと洋室の仕切りを撤去することで共有スペースを広げました」と本間さん。
LDKまわりのMY SPACE&KIDS SPACE
勉強・読書・仕事など多目的に使えるテーブルと、夫の手作りデスクが家族スペースに
家族3人、LD中心の生活をするために大きなテーブルと、建築士の夫が製作したワークデスクを設置。
「以前は仕事部屋を設けたこともありますが、そのためだけに行くのは億劫で……今のLDで作業をするスタイルのほうが効率が上がりました」
机の上が散乱しないように、上部に収納力のある棚を製作。
「蝶番で戸をつけることで、すっきりとして見えるように。下段の細長いスペースには、メモ用紙のようなパッと取り出したいものや文具など、用途別に収納できるように設計しました」(本間さん)
奥のデスクとその上の収納棚は、子どもが勉強するようになった頃にDIY。
この場所に取りつける前提で、リフォームの際、壁にくぎを打てる下地を張りつけ。上段には学校の教科書を並べ、下段には無印良品のラタンバスケットに教科書以外のものを収納。
さらにデスク横にはインテリアに合う木調のイケアのクローゼット用キャビネットを置き、充実した収納スペースを確保。
「子どもが勉強に集中できるような雰囲気を作るため、大人も漫然とテレビを見るのではなく趣味や読書をするように。息子も今の学習スタイルが集中しやすいようで、家族のスペースとして心地よい空間です」(本間さん)
撮影/清水 洋 イラストレーション/ユリコフ・カワヒロ 取材・原文/田中理恵 本誌編集部
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