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LIFE

運命の「シンボルアート」との出会い方

プロに習う! はじめての「アート」と出会う、アート暮らす5つの心得

2020.02.24

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アートの楽しみ方は自由とはいえ、出会うための心得や飾るときのルールを知っておくと安心。アートとインテリア、暮らしをつなぐプロに教えてもらいました。

アートアドバイザー 奥村くみさんに習う
はじめてのアートとの出会い方 はじめてのアートの飾り方

奥村くみさん

アートアドバイザー。大手ハウスメーカーでのインテリアコーディネーターの経験を生かし、アートの選定や飾り方をアドバイス。著書に『日々、センスを磨く暮らし方』(ワニブックス)。

飾る場所を決めてから探すと
アートとの出会いを逃してしまう

「この壁が寂しいから絵を飾りたい、飾る場所を決めてから探そう、と思っていませんか? でもそうするとむしろ、これ!と思えるものには出会えないのです」

と奥村さん。アートは基本一点もの。用途を決めて探すと、いい出会いを逃してしまうことに。またインテリアにきれいに収まっても、作品そのものに強い思い入れがないと、作家名さえ忘れてしまうことに。

大事なのはアートを実際に見て、感動するもの、グッとくるものを見つけること。実は、アートは飾る場所を選びません。だからこそ、本当に好きなものを選ぶことが重要なんです」

好みのアートを探すのにおすすめなのが、アートフェアに行くこと。アートフェアとは、たくさんのギャラリーが一堂に集まる催し。東京、大阪、名古屋、福岡などで開催されています。

「一度にたくさんの作品が見られるので、自分がどんなアートを見て魂が揺さぶられるのかを知る、いい機会になると思います。いわゆるギャラリーと違ってお客さんが多く、質問もしやすい。値段もしっかり明記されています。アートビギナーでもリラックスして回れますよ」

アートの購入場所がわからなかった頃、ポスターを買って額装した。「こういうところからはじめてもいいと思います」

アートと出会う、アート暮らす5つの心得

「右も左もわからない」「うちにアートなんて」という人でも、この5つを意識してみると、いい出会いが待っているはず!

1. 「運命の作品」を待たない

待っているだけでは運命のアートに出会えません。出会ったとしても、見る目がなければ素通り……。まずは予算を決め、ギャラリーなどに行ってアートを見る。そして購入して一緒に暮らす。すると感性が自然と磨かれ、心から好きだと思えるアートを見逃すことがなくなります。

2. インテリアに合わせて選ばない

「この壁に横長で緑色の何かを飾りたい」など、インテリアありきでアートを選ぶと、むしろ運命の作品は遠のいてしまいます。大事なのはグッとくるアートを探すこと。それが心底惚れたアートであれば、当初考えていた場所でなくても、家のどこかには収まってくれます。

3. ホテルや公共の施設で感性を磨く

ホテルや公共の施設のアートは、ギャラリーや美術館でかしこまって見るよりも、素直な気持ちでアートに向き合うことができます。ホテルには飾り方のヒントも豊富。絵の下に花を飾ったり、立体作品の上に平面作品を掛けたり。組み合わせやバランスが参考になります。

4. 子どもがいるからこそアート

子どもがいると壊すから、汚すからと敬遠してしまう気持ちもわかります。でも、子どもはとっても素直。幼い頃からアートが身近にあると、身構えることなく、スポンジのような心でアートの発するパワーを感じ取ります。アートは、子どもの情緒を育むいいツールなのです。

5. 買う、飾るを意識して審美眼を鍛える

アートは眺めるだけでもいいけれど、より審美眼を鍛えたいなら、買う、飾るを意識して。「買うならどれにする?」「家にどう飾る?」と、真剣に想像しながらアートを見れば、かなり見る目が育ちます。値段は気にせず、美術館やギャラリー、ホテルで訓練しましょう。



意外と知らない! 額の美しい飾り方

❶ 飾る高さを決める

額を壁に当てて高さや位置を決め、フレームの上部の壁にマスキングテープを貼って印をつけておく。

❷ フックの位置を決める①

額をひっくり返し、裏についている紐を引き上げながら、額の上部までの長さを測る。

❸ フックの位置を決める②

①の印から、②で測った長さ分下げたところに印をつける。その印にフックの一番下がくるように、壁にフックを取り付け、額を飾る。

よく使う石膏ボード用フックは、打ち込むとくぎが斜め下に入るタイプ。穴の跡が目立たないのが特徴。ホームセンターで購入できる。


次回は、「はじめてのアートはこのギャラリーで」を詳しくご紹介いたします!
撮影/林 ひろし 取材・原文/小松﨑裕夏
※詳しくはLEE3月号をご覧下さい。

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