40代2名が「骨格診断」に挑戦しました!似合う服を知って「ファッション迷子にサヨナラ」したい【プロ作成のチェックテスト付き】
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高見澤恵美
2020.02.12
自分には似合わない形や素材の服を理解したい……!「骨格診断」に挑戦しました!
「パーソナルカラー診断」を体験し、自分に似合う色が分かってきた私たち(たかみー&WebDタラコ氏)。前回と同じく、パーソナルカラー診断・骨格診断を手がける表参道のサロン「COLOR&STYLE1116」にて、代表の山崎真理子さんに「骨格診断」についてうかがいました。
たかみー:「骨格診断」についてはほとんど知識がなく、どんなものかよく分かっていないのですが……。
山崎さん:プードルと土佐犬をパッと見たときに、リボンが似合うのはどちらだと思いますか?
タラコ:プードルですかねぇ……?
山崎さん:そうですよね、プードルには、甘いイメージを持つ人が多いです。一方の土佐犬がかわいらしいリボンをつけていたら、「ん?」と思う人が多い。こうやって、私たちは調和を感じるもの、感じないものに対して敏感に反応しているんです。
プードルのフワフワした「質感」には、リボンが似合うと感じる。こういった他者から見た初見の印象というのは、生まれたときから備わっている直感ではなく、経験値でつくられるイメージ。4歳までに作られ、上書きが難しいといわれています。その共通するイメージを、タイプ分けしたのが「骨格診断」です。
たかみー:「骨格診断」は何をみて診断するのですか?
山崎さん:人が生まれながらに持っている体型の「質感」です。「質感」によって「ラインの特徴」が決まってきます。「質感」と「ラインの特徴」から、「ストレート」、「ウェーブ」、「ナチュラル」、3つの骨格タイプに分類し、似合うファッションを導き出しています。
タラコ:顔の造りは関係ないのですか?
山崎さん:最終的には顔の造りもみて判定していきます。顔と体は一貫性がある方が多いのですが、そうでない方の場合はお顔の造りも加味し着地点を調整していきます。
たかみー:「ストレート」、「ウェーブ」、「ナチュラル」、それぞれの特徴を教えてください。
山崎さん:「ストレート」は、筋肉があるタイプ。学級委員やお嬢さまっぽい、スタンダードで品格のあるスタイルが似合う人。タレントさんでは、米倉涼子さん、土屋太鳳さんがこのタイプです。
「ウェーブ」は、筋肉は少なめで、脂肪が中心。骨が細く、頬杖も決まる人。シフォンやモヘアなど、ふわふわした質感の服が似合います。タレントさんでいうと、佐々木希さんが当てはまります。
「ナチュラル」は、骨の質感の人。アウトドアが似合うイメージ。こなれ感のあるカジュアルスタイルが得意です。タレントでは、杏さんがこのタイプです。
……前回の「パーソナルカラー」よりも難解な印象はあるものの、なんとなく理解できたところで診断へ。今回もプロにみていただく前に、「COLOR&STYLE1116」で考案していただいた自己診断チェックテストにトライ。こちらも、実は自分で診断を行うことは非常に難しいそうで、プロの目で診断してもらうのが一番だそうですが、「ストレート」、「ウェーブ」、「ナチュラル」の各タイプの特徴を理解するのに役立つので、ぜひお試しください!
「骨格診断」自己診断チェックテスト
以下のチェックシートで該当すると思われるところをチェックしてください。各タイプで多少質問数が異なりますが、一番多くチェックが付いたところが、骨格タイプである“可能性”が高くなるそうです。
◎「ストレ−トタイプ」の可能性を探る
<身体の特徴>
□筋肉が付き易い
□後頭部が出ている
□太りやすい(1年の間に5 キロ以上の増減があることも)
□鳩胸といわれる(いわれていた)
□首が短いと感じる
□身体の割に手が小さい
□身体の割に足が小さい
□バストの位置が高い
□ヒップの位置が高い
□ヒップが後ろに出ている
<アイテムによる特徴>
□モヘアのニットで着膨れする
□ツインニットで着膨れする
□ドルマンスリ−ブで太って見える
□チュニックで太って見える
□着崩すとだらしなく見える
□ジャケットで決まる
□パリッとしたシャツが似合う
□セーラー服よりジャケットの制服のほうが似合う
□ネックラインは開けないとスッキリしない
□ブランドスカ−フが似合う
◎「ウェ−ブ」タイプの可能性を探る
<身体の特徴>
□筋肉が付きづらい
□どちらかと言えば太りづらい
□身体の前後が薄い
□首はどちらかというと長め
□首はどちらかというと細め
□手首が平たい
□骨に大きさを感じない
□バストの位置に高さを感じない
□ヒップの位置に高さを感じない
□ウエストラインが長い
<アイテムによる特徴>
□ツインニットが似合う
□ゴージャスなブランドジャケットが似合う
□ザックリニットが決まらない
□胸下での切り替えが得意
□テ−ラ−ドより丸襟
□シャツよりブラウス
□コ−トはロングよりショ−ト丈
□ジャケットよりカ−ディガン
□大振りのアクセサリ−が得意ではない
□華奢なアクセサリ−が得意
□ショ−トブ−ツよりロングブ−ツが似合う
□ネックラインは開けると寂しい
◎「ナチュラル」タイプの可能性を探る
<身体の特徴>
□顔、身体、どこかに骨感を感じる
□極端に太らない
□くるぶしが大きい
□手が筋張っている
□肩に角ばった印象がある
□身体の割に手が大きい
□身体の割に足が大きい
□手足の幅が狭く長さがある
□膝の骨が大きい
□ヒップが出ていない
<アイテムによる特徴>
□きちんとしたシャツ 1 枚だと寂しい
□シンプルなトップスにはスト−ルか何かを足したくなる
□ダッフルコートが似合う
□ザックリニットが似合う
□フ−ドが似合う
□胸での切り替えが今ひとつ似合わない
□つい袖をまくりたくなる
□冠婚葬祭のスタイルが決まらない
□PTAスタイルが上⼿くいかない
□かわいいよりカッコいいが似合う
3タイプの特徴をまとめたイラストがこちら(↓)。
それぞれ、下記のような服装が似合う人だそう。
「ストレート」タイプ……きれいめ系スタイル。コンサバ・ベーシック・トラッド。襟なら正す、スカートならタイト、デニムならきれいめストレート。芸能人では米倉涼子さんなど。
「ウェーブ」タイプ……かわいい系スタイル。フェミニン・エレガント・ガーリッシュ。襟なら丸襟、スカートならフレア、デニムならスリム。芸能人では佐々木希さんなど。
「ナチュラル」タイプ……カジュアル系スタイル。アメカジ・キレカジ・ストリート。襟なら抜く、スカートならマキシ丈、デニムならダメージ。芸能人では杏さんなど。
自己診断では、厚いか薄いか、骨が大きいか小さいかなど自身の体型については客観的な判断が難しいため、100%までとはいかないですが、近い結果は出るとのこと。もし自己診断で特に多いというタイプがなかった場合は、もしかすると骨格診断が軸でないのかも? しれないそうですよ。
いかがでしたか? ちなみに私たちのセルフ診断結果は、タラコ氏=「ウェーブ」タイプ、私=「ナチュラル」タイプでした。次はプロによる診断の様子をご紹介します。
いよいよ挑戦!「骨格診断」!
まずは私、たかみーから。ちなみに……予想は「ナチュラル」。というのも、医者や看護師に驚かれることもあるくらい骨太なので。
いざ、診断スタート!
「鍛えてます? 筋肉がある。 背中に乗ってない。斜めはそこそこあるけど……薄い! 肋骨からウエストは長くない。 あら、『ストレート』だ。薄いけど……薄み『ストレート』! 質感は筋肉ですが、ラインはボンキュッボンじゃない」と、山崎さん。ボンキュッボンではないのに、「ストレート」タイプという意外な結果に……。「パーソナルカラー」の診断時に比べ、今回はすぐに結論が出ました。
骨格タイプによって、似合う素材も違うとのこと。実際に当ててもらい、体験しました。
最終チェックとして、顔のチェックも。
「お顔は、全部女の要素、ほぼ童顔、丸、下寄り。肩幅ちょっと小さめ、頭部が少し大きく見えるバランスです。『ストレート』の人は、カールした髪よりも、ストレートのほうが似合うのですが、今のカールがお顔立ちには合っていますね」と山崎さん。
肩幅や頭の大きさなど、あまり意識したことがなかったのですが、こうやって指摘されると意外なことばかりでビックリ。
取材に着ていったコクーンシルエットのポリエステル製ワンピース(この日は初おろし・笑)については、
「今日着ている服の素材は、ツルンとしているので『ストレート』さんに似合っています」
とOKをいただきました(ヤッター!)。
「テイストとしてはきちんと真面目に見えるものが似合っています。不良っぽい印象のカジュアルや、人と違う個性的なアイテムは『頑張ってるなぁ』という印象に」
ということでした。昔からカジュアルな服ばかり着ている私。正直、きちんとしたコンサバは苦手。ワードローブに一番多いアイテムはボーダーカットソーなのですが、
「ボーダーは真面目に見えるアイテムなので大丈夫。『ストレート』さんは得意です」
とのことで、安堵。ボーダーは真面目……なんとなく納得です。
ボンキュッボン的なメリハリなしという部分が「ストレート」さんの特徴と反するけれども、薄め「ストレート」という診断。プロの目ならではのジャッジでした!
続いては、タラコ氏の診断!
これまた、ド・カジュアルな服装のタラコ氏。本人予想では「骨の『ナチュラル』?」とのことでしたが……?
山崎さん、瞬時に「『ナチュラル』ですね」とジャッジ。
「太い骨。ここは斜めだよね。肋骨からウエストが長め。ボン・キュッ・ボン。脚、ものすごく骨です。きちんと筋肉が乗っていて、筋肉と骨が競っているけど、それに勝るだけの骨感がある。お肌もきれいよねぇ。比較的きれいめの『ナチュラル』ですね。お顔は、口元はスタイリッシュ、骨感がある、鼻から下が男の要素」
と診断終了。アウトドアが似合う『ナチュラル』ですが、タラコ氏の場合は、“森の中まではいかない”きれいめ感のある『ナチュラル』なのだそう。
Before&After
最後に、「骨格診断」で比較的きれいめ「ナチュラル」と診断された、タラコ氏のファッション改造もしていただきました。
Before
全身黒のカジュアルコーデ。
After
(色は前回の診断結果であるリッチな「オータム」タイプのカラー)
素材やラインなど、「ナチュラル」に似合うアイテムで構成された、タラコ氏のAfter。あまりにも似合うので、ギャラリーの私たちは絶叫! 「毎日このテイストで出勤すべき!」と叫んでしまいました。「骨格診断」おそるべし。
診断後の感想も……!
たかみー:カジュアルが好き(コンサバ系を着るとコントっぽくなる)なのに、おしゃれカジュアルアイテムを身に付けると、“背伸びして無理矢理トレンド取り入れてみました”感が出てしまい、違和感が……。ファッション=難しいものと感じていました。が、今回の結果でその理由が明らかに。(薄み「ストレート」という骨格診断の結果も加味したファッション改造では、“真面目”感のあるアイテムを着用し、しっくりきました)素材で品を取り入れつつ、カジュアルを楽しみたいと思います。これからは、買い物の失敗が激減しそうな予感!
タラコ:とりあえず、写真を撮られ慣れておらず、見苦しいものをお見せしてごめんなさいという気持ちでいっぱいです……。カラー診断や骨格診断をうけてみて、色味やテイストについて、こういうものが似合うんだろうなーと漠然と感じていたことを、明確に言っていただいた感じでした。と言うことは、こういうものが似合わないんだろうなーもハッキリしたので、これからもフワフワやピンク、萌え袖など、女子力の高そうなアイテムに背を向けて、生きていこうと思います! できれば来世はふわふわが似合う人で生まれたいものですね(笑)。
以上、プロによる「骨格診断」体験でした。厳選したアイテムをワードローブに並べたいLEE世代。「パーソナルカラー」と「骨格診断」で似合うものが明らかになると、おしゃれが楽しくなりそうですね。
高見澤恵美 Emi Takamizawa
LEEwebエディター・ライター
1978年、埼玉県生まれ。女性誌を中心に女性の性質や人間関係の悩みに迫り、有名無名千人超を取材。関心あるキーワードは「育児」「健康」「DIY」「観劇」など。家族は夫と4歳の息子。