【石井佳苗さんの布使いQ&A】リビングに、壁に、収納かごに・・・暮らしが見違える布使いテクニック
2019.09.03 更新日:2019.09.05
なぜかピシッと決まらない、わが家の布インテリア。
「ソファのクッションが浮いている・・・」「布を生かしきれない!」「テーブルクロスの選び方は?」
そんな、LEE100人隊のあるある悩みに、人気スタイリスト石井佳苗さんがお答えします!
覚えておけばずっと役立つ、布使いの基本ルールをチェック!
リビングの印象をチェンジ!
Q リビングがいつも同じ印象です。1枚で大きく印象が変わるアイテムを教えてください!(No.097 JUNさん)
シャルキョイキリム(173×91㎝)¥100000/ガラタバザール コットンスロー¥24000・クッション(ミント、グリーン)(各)¥4000(ハーモニー)・ウッドスツール¥33000/オルネ ド フォイユ キリムのクッション¥5093/シボネ青山 クッションカバー(ブラウン)¥3800・バスケット¥2730・グレーのガラスベース¥1600/アクタスフロアランプ¥85000/ロイズ・アンティークス 青山
キリムのラグとクッションを取り入れてみては?
ひとつで部屋の印象を大きく変えられるのがラグ。石井さんは、ここでキリムを選ぶことをおすすめ。
「クッションやソファとなじむ無地のラグって、実は探すのが難しい。ここでも柄物に登場してもらえば、簡単に解決です。1枚にたくさんの色が入っているキリムなら、どんなトーンのアイテムとも合いますよ。さらにラグと同じ色合いのキリムのクッションを置くと、ラグの柄と無地アイテムがしっくりつながります」(石井佳苗さん)
キリムのクッションがないと……
柄物をひとつ外すと、"しっくり感" がちょっとダウン。
「ひとつだけでも十分素敵にはなりますが、やはり柄物は2つあったほうがうまくバランスがとれますね」(石井佳苗さん)
柄が強すぎると感じる人におすすめ
「色鮮やかな柄のラグは、まだちょっと……」という人は、モノトーンから始めてみても。
「無地のアイテムとも合わせやすく、それでいて柄物が持つ華やかさも味わえます」(石井佳苗さん)
大ダイヤのキリム(152×102㎝)¥27000/オルネド フォイユ
クッションの選び方にもポイントあり!
Q リビングのソファに、白とピンクと水色のクッションを置いています。トーンを合わせて買ったつもりですが、なぜか3つ並べるとしっくりきません(No.050 ゆきまるさん)
(右前から時計回りに)刺繍クッションカバー¥11500(コーラルアンドタスク)・ブルーの図柄クッションカバー¥18000(アントワネット・ポワソン)/エイチ・ピー・デコ ラウンドコットンクッション¥7500/オルネ ド フォイユ クッションカバー(ブルーグレー、ホワイト)(各)¥3800/アクタス
柄を混ぜて、形もあえてバラバラにするほうがしっくりきます
「色を合わせるって、実は上級テクニックなんです」(石井佳苗さん)
クッションの形が揃っていて布が無地の場合、色の組み合わせ「だけ」で素敵に仕上げるのは、かえってちょっとした違和感ばかりが目立って、石井さんでも難しいことなのだとか。ここはあえて柄物を混ぜ、クッションの形もバラバラにするほうが簡単にこなれた雰囲気に仕上がります。
「プリントもかわいいですが、刺繍のクッションカバーがひとつあると、味わいが増しますね。形は四角でも長方形を入れたり、丸いクッションをアクセントに置いたりしてみてください」(石井佳苗さん)
形が揃っているほうが難しい
揃ってはいるけれど、ちょっとおもしろみのない印象。全体にばらけていたほうが、簡単にバランスがとれます。
「シンプルって難しい。色をどう合わせるかだけになってしまうと、アイテム選びはむしろ大変になりますね」(石井佳苗さん)
ピンクのクッション¥4000/オルネ ド フォイユ(ハーモニー)
眠ったままの布を生かす簡単テクニック
Q 布が好きでつい買ってしまうのですが、使い道がカーテン・テーブルクロスくらいしか思いつかず。眠ったままの布たちを生かすテクニックを教えてください。(No.070 くうちゃすさん)
チェストに敷いた布¥18000/西洋民芸の店 グランピエ青山店 チェスト¥158000・ベントウッドチェア¥30000・テーブルランプ¥38000/ロイズ・アンティークス 青山 まきバスケット¥7800/オルネ ド フォイユ(アンキャシェット) ポスター¥5000・フレーム¥8000・鳥のオブジェ¥1600/アクタス ガラスベース¥7300(ラ・スフルリー)・オレンジのオブジェ¥4500/エイチ・ピー・デコ
チェストに敷く、椅子にかける。ただ、壁にかけるだけでも!
すぐに実践できるのは、チェストに敷く方法。
チェストに敷いた布¥5500/西洋民芸の店グランピエ青山店 テーブルランプ¥25000・バスケット¥7200/オルネ ド フォイユ オブジェ¥2800/アクタス 陶器のベース¥18000/シボネ青山(オッドネス) キャンドル¥9500/エイチ・ピー・デコ(アスティエ ド ヴィラット)
「飾りたいものをトレイにのせてチェストに置くと、収まりがいいでしょう? トレイの代わりに布を使う感覚です。もちろん、サイズは気にしなくて大丈夫。長い布は両端に垂らせばラフな雰囲気になるし、小さめの布を置けば、キュッとまとまった雰囲気に」(石井佳苗さん)
布は下げておくだけでも動きが出て絵になるから、壁に大きくかけるのもおすすめ。
大きな布の自然なドレープが、まるでオブジェのような美しさを見せてくれます。
「なんとなくフランスの部屋っぽい雰囲気に」(石井佳苗さん)
ブランケット¥6000(スウェル)・セヌフォスツール¥36000・ランプ¥18000(フロス)/シボネ青山 フック¥950/西洋民芸の店 グランピエ青山店 フラワーベース¥1400/アクタス
「お気に入りの布は、椅子の背にかけておくだけでもインテリアのポイントに」(石井佳苗さん)
夏には薄手、肌寒くなったら厚手のものを。布を替えて、気軽な模様替え。
コットンスロー¥6800・ダイニングチェア¥52000/アクタス バスケット¥28000/シボネ青山(エンダー スキーマ)
テーブルクロスは食器が映えるものを選んで
Q テーブルに敷くクロスの選び方を教えてください。料理が映えるか、写真映えするか、汚れても大丈夫かなどの面からアドバイスをお願いします。(No.089 mimiさん)
テーブルクロス¥27000/エイチ・ピー・デコ プレースマット¥2200(ヴァンヴェーレ)・カトラリー下のクロス¥1500(ハーモニー)・木のボード¥4000・ディナースプーン¥1400・ディナーフォーク¥1400(ともにクチポール)/オルネ ド フォイユ ディッシュプレート(S)¥1800・(180)¥2200・(220)¥2300/シボネ青山(yumikoiihoshi×木村硝子店) フロストベース¥1200・マグカップ¥1900(アウアー)/アクタス ジャグ¥9000/ドワネル(ヨナス・リンドホルム)
濃いめの色を選べば、和にも洋にも映えます
テーブルクロスというと、白のイメージ。どうしても淡い色を選びがちです。
「実は、クロスは濃い色のほうがおすすめ。なぜなら、洋食器は白い色が多いから、濃い色のクロスのほうが断然、食器が映えて料理もおいしそうに見えるんですよ」(石井佳苗さん)
「通常、和食にはクロスは使いませんが、濃い色のクロスを1枚かませるだけで、土ものの陶器が引き締まって見えるため、一気にモダンな印象に。取り入れやすいのは、写真のようなブルーグレーやネイビーですね。汚れてシミが残ったときに、目立ちにくいのもいいんです」(石井佳苗さん)
テーブルクロス¥27000/エイチ・ピー・デコ 樫のお椀¥4000(喜八工房)・丸紋のお皿¥3300(ムーニーともみ)・箸(2膳セット)¥3000(スティック)/オルネ ド フォイユ 飯碗¥3500(阿南維也)・しょうゆ差し¥2300(イワキ)・折敷トレイ¥8200(東屋)・右上のトレイ¥12000(オオナミ)・左上のガラスボウル¥4800(フレスコ)/シボネ青山 ドリップポット¥4000(ミヤコーヒー)・陶器のカップ¥1600(伊藤淑潔)・カップを置いた丸豆皿¥800(みはたや)・一輪挿し¥2000(町田裕也)/オルネ ド フォイユ
収納かごの布使い
Q 布使いビギナーです。収納かごにかぶせたいなと思うのですが、どうすればすっきり見せられるのでしょうか?イメージはキッチンまわりです。(No.032 ゆかりさん)
クロップバスケット(各)¥4900/オルネ ド フォイユ(アンキャシェット) クロス(各)¥2600/ドワネル(ラプアンカンクリ)
スクエアバスケット¥5900・クロス¥1600(ラプアンカンクリ)/ドワネル
同じかごには同じ布。大きいかごには大柄な布を
いくつも同じかごが揃っているときには、同じ布を使うとまとまりある印象になります。この場合は、かごのサイズに合わせてたたんですっきりと。
「大きいかごの場合には、ちょっと遊んでもいいですね。柄が大きく見せられるので、印象的な大柄のものを選ぶと、キッチンのアクセントになってくれます」(石井佳苗さん)
布がよく見えるように、ふんわりゆったりかぶせるのがかわいく見せるポイントです。
撮影/松村隆史 取材・原文/福山雅美
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