日本人は自己肯定感が低い!?
みなさんは自己肯定感について考えたことはありますか? 私は子育てが始まってから意識するようになりました。我が子の自己肯定感はどうだろうか?と考えさせられたのは教育評論家の親野智可等先生の『ほめ写プロジェクト』を知った時です。この プロジェクト発足当時の記者発表会の様子を、以前にこちらでご紹介したことがありました。
親野先生が発起人となり、発達心理学者の岩立京子先生や脳科学の研究者、篠原菊紀先生らが立ち上げたプロジェクトで、子どもの自己肯定感を高めるための取り組みです。
発表によると「日本はほかの先進諸国に比べ、自己肯定感が低い子が多い」という調査結果が内閣府ホームページにも記載されていて、日本の子どもたち、いえ、我が家の息子たち2人のことが心配になったわけです。なので、我が家でも『ほめ写』を実践することにしました!
自己肯定感が高いとどんな風にいいの?
自信のもととなるのが自己肯定感ですが、具体的にどんな影響があるのでしょうか?自己肯定感が低いまま大人になると、仕事や人間関係でつまずく原因になるそうです。「どうせ私なんて……」などと投げやりになってしまったり、自分の意見を言えずに我慢してしまうことも。失敗が怖くてチャレンジするのが怖くなるともいわれます。
反対に自己肯定感が高い子は、他人から注意されても素直に聞くことができ、チャレンジ精神をもって行動に移すことができます。自分を大切にし、他人にも優しく、人目を気にせずに自由に行動できるようになります。
このように挙げてみると、自己肯定感が低くなってしまうのは、日本人の国民性や謙遜を美徳とする文化が影響していることがわかりますね。そこで、『ほめ写』の出番です!
意外と難しい「ほめる」は「ほめ写」で実践!
『ほめ写』の方法はとてもシンプルで、子どもが写っている写真をプリントして、いつも見える場所に貼って、目につくたびにほめるという簡単なもの。そうすることで、写真を撮ったときのがんばりや楽しさを思い出すことができたり、子どもがひとりで写真を見ているときでも、ほめられたうれしさを再認識できるのです。我が家は昨年10月からかれこれ、7か月、写真を違うものに替えたりしつつ、貼り続けています。
効果は実感しています!初めて漢字検定に合格した長男の写真を貼ったところ、「ほかの検定にもチャレンジしたい!」と言ったり、次男は昨年の誕生日パーティーの写真を見て、「楽しかったね~。お誕生日はいつ?」と自分の成長を楽しみにしている様子が見られました。
初めのうちは上手くほめられたのですが、だんだん、ネタ切れのような状態になってきて、ほめ方がワンパターンになってしまったり、ピントがズレていたり…。最近では、子どもの反応もイマイチになってきました。これはほめる側の私に原因がありそうです。
子どもの成長に合わせたほめ方を
私のように、「ほめ方迷子」になっている人に朗報です!ほめ写プロジェクトが、リアルな体験談から集めた、効果的でおすすめのほめ言葉を子どもの年齢に合わせて紹介する『みんなでつくる 子どもほめ辞典』をリリースしました。
『みんなでつくる 子どもほめ辞典』⇒https://homesha-pj.jp/dictionary/
成長に合わせてほめることができるよう、年齢別になっています。例えば、0~2歳だと「日を追うごとにできることが増えていく2才頃までは無条件に何でもほめていい時期」などと親野先生のコメントが入っていて、5つのカテゴリに分かれています。ここでは、実際に上手にほめられたというエピソードを募集していて、たくさんの事例が集まる仕組みに。「こんなときはどうほめたらいいの?」という、質問も受け付けています。
写真を見てほめるというほめ写プロジェクトの真髄は、写真以外のところでも「ほめ上手」になることにあるのでしょう。叱らない子育てとはまた違って、「叱る場面はたくさんあるのに、ほめる機会が少なく、上手にほめられない人」のための提案とのこと。私自身、過保護・過干渉にならないように、子どもの成長を見守っていきたいと思います。
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上紙夏花 Natsuka Uegami
ライター/ビューティープランナー
1977年、大阪府生まれ。吉本新喜劇の女優を経て、ライターに。現在は化粧品の商品開発やPRを手掛けるほか、ベビーマッサージ講師としても活動している。夫・息子9歳、3歳