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飯田りえ

子どもたちが胸像に!? デジタルなものづくりがおもしろい ! はじめてのFAB体験

  • 飯田りえ

2019.02.10 更新日:2019.02.21

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こんにちは。インフルエンザが猛威を振るっておりますが、皆様お元気でいらっしゃいますでしょうか? 外は極寒なので室内でも楽しめるイベントを…と思い、先週行ってまいりました。前から気になっていた年2回神保町で行われているプレイフルストリートへ。

地元の企業やお店、学校など人々が集い、大人も子どもも一緒になって夢中になって遊べる、まさにプレイフルなイベントで、神保錦町の「テラススクエア」を中心に、周辺の店舗も一体となって、一日だけの遊び場が登場するのだそう。4歳〜12歳の子どもと保護者をターゲットに、ワークショップやさまざまな新しい遊び体験ができます。入場は無料ですが、一部事前予約や、参加費や有料のものもあるので、事前にHPでチェックしてみると…楽しそうなラインナップがずらり。その中でも、子どもたちが一番興味を持ったのが、ものづくりラボで作る「2D/3Dポートレート」でした。

え?3Dポートレート? HPで見る限り、鏡像のようなフィギュアのような…なんだか面白そう。以前、建築士のお父さんが「昔は手作業で作っていた建築模型を、今では3Dプリンターで作っているよ!」なんて言って見せてくれたのを思い出したのでしょう。すっかり息子たちは3Dプリンター体験に興味津々。私自身、日常生活において3Dプリンターを使ったこともないですし、ものづくりができるFABスペースも楽しそうなので、会場のお隣にあるものづくりラボ「ファブラボ 神田錦町」へ行ってみました。

ものづくりができるFABスペース、実は教育現場でも話題です…!

FABスペースとは、アナログやデジタルの工作機器を時間単位で借りられるオープンスペースのこと。そのデジタル機材の代表例の3Dプリンターやレーザーカッター、デジタルミシンや、アナログ機材だとサンダーやはんだごてなどが使えるのです。(機材や利用方法は各店舗ごとに異なりますので、詳しくは直接お問い合わせを)

ものづくりなんて今の私には縁遠い話…と思うことなかれ。子どもたちの教育現場でもFABを使う動きが出てきているのですよ。国内外で新しい教育の模索が始まっていますが、その中でも「STEAM教育」と言うキーワードをよく耳にすると思います。Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Art(芸術)、Mathematics(数学)の各分野を行き来して学ぶ教育モデルで2000年ごろからアメリカで始まりました。知識習得よりも、知識を活用できる力を育成していくので、自ら考えたことを、手を動かして実験し、そこから学ぶことが重要とされています。例えば、ロボットを作るにしても、どんな部品や構造が必要で、どうプログラミングすればいいかを試行錯誤しながら作る。ここで3Dプリンターをはじめとするデジタル機材が重要になってくるのです。問題解決のために、どうデザインしてプログラミングして、トライ&エラーを繰り返す…FABはこれからの教育の中枢になるかもしれないのです!

3Dスキャン&3Dプリンター体験スタート!

それでは早速、3Dポートレート作ることに。まずはタブレットで3Dスキャンを撮ります。体の周りを360度グルッと回ってもらって、データとしてスキャンします。今はタブレットで、しかも手動でできてしまうのですね!

あっという間にスキャン完了。次男は寝癖までスキャンされていました…(苦笑)。このデータをサーバーにアップして、3Dプリンターにデータを送ります。その間に、どのカラーの樹脂にするのかを選びます。マットなもの、メタリックなもの、ラメの入ったもの…など出来上がりの質感も変わってくるのだそう。

こうした樹脂のもの以外にも、金属の3Dプリンターもあり、現在すでに家の建築などの大きなものから、歯科技工士さんが作っている義歯まで、幅広い活用がされているのだとか。しかしFABって面白いですね。機材や材料、出来上がったサンプルなど…デジタルとアナログが入り混じっていて「こんなこともできるの?」と見たり話を聞いているだけでも楽しめちゃいます。

データ受信完了後、いよいよ始まりました…! 0.2mmの先端から溶け出された樹脂が出てくる出てくる、思わず「おーー!」と歓声が。大人も子どもも食い入るように見てしまいました。土台が出来上がり、その上にどんどん、樹脂が積み上がっていきます。ある程度観察したら、一度、離れて本会場の方へ。

30分ぐらい経ってからみにくると、立体になってきていました…!これは出来上がりが楽しみです。

約1時間で完成。高さ5cmぐらいの胸像が見事に出来上がっていました。輪郭や横顔は子どもたちそのもの!(写真ではわかりにくいですが寝癖もバッチリでした)白っぽいマットなカラーで作ると陰影がわかりやすく、より胸像っぽく仕上がるとか。二人ともメタリックを選んでいたので、でなんとも言えない存在感(しかし、どこに飾ろう)。新しいものづくり現場の見学にもなり、とても興味深い体験となりました。ちなみにワークショップ費用は1体で2500円、2体で4000円。ちょっとお高いかな〜?と思いきや、3Dフィギュアや3D写真館みたいなので作ると、フルカラーですが1体数万円くらいはするので、それに比べるととてもお得感がありますよね。

プレイフルストリート、本会場の様子はまた次回レポートし致します!

飯田りえ Rie Iida

ライター

1978年、兵庫県生まれ。女性誌&MOOK編集者を経て上京後、フリーランスに。雑誌・WEBなどで子育てや教育、食や旅などのテーマを中心に編執筆を手がける。「幼少期はとことん家族で遊ぶ!」を信条に、夫とボーイズ2人とアクティブに過ごす日々。

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