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FOOD

人気料理家4人のマンネリ打破に効くアイデア鍋

【アイデア鍋レシピ】いつもの食材でマンネリ打破!人気料理家4人の「飽きない鍋」

2018.12.17

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なんでもない日はいつもの食材でさっと作れて、毎日でも飽きない、そんな味の鍋レシピが知りたい!
そこで人気料理家4人のリアルな鍋を取材。
なんでもない日の「飽きない鍋」マンネリ打破のアイデアをご紹介します。

スープの味の決め手はザーサイのうま味
豚しゃぶとザーサイのとろろ鍋

「ベースのスープをザーサイのだしで作って、具材はさっと煮るだけ!長いものすりおろしは固まるので最後に入れて。シメは中華麺が合います」(ワタナベマキさん)

豚しゃぶとザーサイのとろろ鍋

材料・3〜4人分
豚バラしゃぶしゃぶ用肉……400g
ザーサイ……120g
わけぎ……12本
しょうゆ……大さじ2
長いも……400g
黒いりごま……適量

A
酒……150mL
昆布……5cm角2枚
しょうがの千切り……1かけ分

 

作り方
(1)ザーサイは水で洗って薄切りにし、水に7分つけて塩抜きをし、細切りにする。わけぎは小口切りにする。
(2)鍋に水800mL、A、ザーサイを入れて中火にかけ、煮立ったらしょうゆを加える。弱火にしてフタをし、約5分煮て昆布を取り除く。長いもは皮をむいてすりおろす。
(3)(2)の鍋に豚肉を1枚ずつ加えてアクを取る。わけぎとすりおろした長いもを加えてさっと煮て、黒ごまを振る。

 

「普段作る鍋は具材の数を絞り込んで、手早く作れるものに。これ一品でおかず&汁として完結するよう、たんぱく質と野菜を組み合わせて、ごはんに合う味にします。昆布を一緒に煮て取り出せば、別にだしをとる手間がなくてラクチンですよ」(ワタナベマキさん)

ワタナベマキ
ワタナベマキさん

子どもの学校行事、食関連のイベント、書籍や雑誌の仕事など、多忙な毎日を送る。近著は『じゃがいも×ワタナベマキ=食感:ポテトブック』(誠文堂新光社)

鶏のだしがきいたれんこんとろみスープ
鶏肉とおろしれんこんの鍋

「れんこんは半分を歯ごたえのある乱切りにし、残りはすりおろします。とろっとしたスープはうま味たっぷりでポカポカにあったまりますよ」(坂田阿希子さん)

鶏肉とおろしれんこんの鍋

材料・3〜4人分
骨付き鶏ももぶつ切り肉……600g
れんこん……300g
せり……2束
皮付きしょうがの薄切り……大1かけ分
すだち……適量
塩……小さじ2
オリーブオイル……大さじ2

 

作り方
(1)鶏肉に塩をまぶしてもみ込み、そのまま1時間ほどおく。出てきた水気をふき取る。
(2)れんこんは皮ごとよく洗い、半量は皮ごと大きめの乱切りにし、残りはすりおろす。せりはざく切りにする。
(3)鍋にオリーブオイルを熱し、(1)を入れて薄い焼き色がつくまで焼きつけ、いったん取り出す。れんこんの乱切りを入れ、同様に焼きつけて取り出す。出てきた脂をさっとふき取る。
(4)(3)の鍋に鶏肉、れんこんの乱切りを戻し、しょうが、水800mLを加えて煮立て、フタをして弱火で30〜40分煮る。
(5)すりおろしたれんこんを加えて煮立て、せりを加えてさっと煮る。味をみて足りなければ塩少々(分量外)で味を調える。食べるときに半割りにしたすだちを絞る。

 

小さな焼きおにぎりを器に入れ、スープをたっぷりかけて
シメは塩味の小さな焼きおにぎりを器に入れ、スープをたっぷりかけて。「きりたんぽのイメージ。崩しながら食べてね」

 

「普段の日の鍋は2つか3つの具材でシンプルに仕上げると、毎日食べても飽きない味になります。肉などのだしが出るものと、野菜を組み合わせて。野菜は食感をきわだたせたり、逆にやわらかく煮込んでも。すりおろしてとろみをつけるのもおすすめ!」(坂田阿希子さん)

坂田阿希子さん
坂田阿希子さん

東京・表参道で料理&お菓子教室「studio SPOON」を主宰。近著に『じゃがいも・ブック』(東京書籍)、『あまくないからおいしいお菓子』(家の光協会)

豆板醤の辛味、ごまの風味が食欲を刺激
黒ごま担々鍋

「真っ黒になるくらい、練りごまとすりごまを入れます。子どもには豆板醤やしょうがの分量を減らしても。シメは中華麺で担々麺風に」(小堀紀代美さん)

黒ごま担々鍋

材料・3〜4人分
鶏もも肉……2枚(600g)
焼き豆腐……1丁
小松菜……1束
にら……1束
練りごま……60g
鶏ガラスープの素(顆粒)……大さじ2
黒すりごま、ごま油……各適量

A
ごま油……大さじ1
豆板醤……大さじ1/2〜1
しょうがのすりおろし……大さじ2

 

作り方
(1)鶏もも肉はひと口大、焼き豆腐は8等分、小松菜とにらはざく切りにする。
(2)鍋にAを入れて弱めの中火にかけ、香りが立つまで炒め、練りごまを加えて炒め合わせる。水600mLを少しずつ加えて溶きのばす。
(3)鶏肉、鶏ガラスープの素、すりごま大さじ3を加え、フタをして煮る。鶏肉に火が通ったら、焼き豆腐、小松菜、にらを加えてさっと煮て、すりごまを振る。
(4)器に取り分けて好みでごま油をかけ、さらにすりごまを振る。

 

練りごまを加えてなじませる
豆板醤やしょうがをごま油で炒めて香りを出してから、練りごまを加えてなじませる

 

食べるときに香りづけでごま油をかける
取り分けて食べるときに香りづけでごま油をかけ、追いすりごまを振るのがおすすめ!

 

「普段の日は食べ慣れた味を鍋にアレンジするのがおすすめ! 例えば担々麺の味を鍋にして、黒の練りごまとすりごまで真っ黒な鍋に。見た目は新しいけれど誰もが好きな味なので、食べ飽きない鍋になります。」(小堀紀代美さん)

小堀紀代美さん
小堀紀代美さん

料理教室を世田谷に移転し、新たなスペースで’18年末に再開。近著に『予約のとれない料理教室ライクライクキッチン「おいしい!」の作り方』(主婦の友社)



じんわりしみ込む鶏のうま味
鶏肉、キャベツ、じゃがいもの塩蒸し鍋

「鶏は香ばしく焼くと、おいしさが引き立ちます。大切なのは、重ねる順番。水分が出る玉ねぎを下に、一番上には鶏をのせ、うま味を野菜に吸わせます」(サルボ恭子さん)

鶏肉、キャベツ、じゃがいもの塩蒸し鍋

材料・3〜4人分
骨付き鶏ももぶつ切り肉……2本分(670g)
キャベツ……1/2個
じゃがいも……小3個
玉ねぎ(粗みじん切り)……1個分
塩……小さじ1+小さじ1弱
粗びき黒こしょう……小さじ1/2
サラダ油……大さじ1弱

 

作り方
(1)鶏肉に塩小さじ1をまぶして30分おく。
(2)キャベツは芯と葉に切り分ける。葉の部分は大きめにちぎる。じゃがいもは皮をむき、1cm厚さの輪切りにする
(3)鍋にサラダ油を入れて中火にかける。鍋が熱くなったら、鶏肉の水分をペーパーでふいて、皮目を下にして並べ入れる。そのまま触らずに皮目にしっかりと焼き色がついたら取り出す。一度に入らない場合は、残りも同様に焼いて取り出す。
(4)いったん火を止めて(3)の鍋の油をふき、鍋底から玉ねぎ、キャベツの芯の部分、じゃがいも、キャベツの葉の順に重ねて塩小さじ1弱を振る。その上に(3)の鶏肉を皮目を上にして並べて水1カップを回しかけ、フタをして、中弱火にかける。
(5)ぐつぐつと音がしてきたら火を弱め、野菜がしんなりとして鶏に火が入るまで15分ほど蒸し焼きにする。味をみて足りないようなら塩(分量外)で調味し、食べる前にこしょうを振る(途中で中を見て焦げつきそうになら、火を弱めて水を少量ずつ足す)。

 

玉ねぎの次には、火の通りにくいキャベツの芯とじゃがいもを重ねて
玉ねぎの次には、火の通りにくいキャベツの芯とじゃがいもを重ねて。このひと工夫で、どれも絶妙な火の通りになる

 

「普段の鍋は、肉などのメインのほかは野菜が2種類ほど、あまり食材を増やさず作ります。家族全員、いろいろな味が混ざるより、素材それぞれのおいしさが立っているほうが好きなんです。鶏とキャベツの鍋はじゃがいもが入らなくても十分なくらいです」(サルボ恭子さん)

サルボ恭子さん
サルボ恭子さん

老舗旅館の長女として生まれ、料理家の叔母に師事した後、渡仏。パリ有数のホテルで研鑽を積んだ後、帰国。フランス人の夫と長男、長女の4人家族


『人気料理家4人の「映える鍋」「飽きない鍋」』詳しい内容は2018年12/7発売LEE1月号に掲載中です。ぜひあわせてお役立てくださいね。

撮影/鈴木泰介 豊田朋子(サルボ恭子さん分) スタイリスト/朴 玲愛 取材・原文/海出正子 福山雅美(サルボ恭子さん分)

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