気温が高い夏は、汚れが落としやすく、水仕事が快適にできるお掃除のベストシーズン。
そんな時期こそ、普段はなかなかできない窓まわり掃除に最適です。
ラクにピカピカにできる掃除法をカリスマ清掃員・新津春子さんがわかりやすく解説!
今回は、窓ガラスの外側・網戸・サッシの掃除を、動画つきで詳しくご紹介します。
難しそうで実は簡単
窓ガラスの外側・網戸・サッシ
土砂汚れがメインの外側掃除は、難しそうで実は簡単。サッシに入り込んだ砂やホコリをブラシでかき出し、あとはガラスも網戸もまとめて水で洗い流せば、すっきりきれい!
1_サッシの土、砂をブラシでかき出した後、ホースの水で窓ガラスと網戸を流す

最初にサッシに入り込んで固まった土や砂、ゴミをブラシでざっと浮かす。

その後「窓の外で水道が使える場合は、細かい汚れをまとめてホースやシャワーの水で流しながら、全体をぬらします。サッシ上部には虫の巣や死骸が潜んでいることが多いので、重点的に流して」(新津さん)

サッシに入り込んだゴミはブラシでかき出し、網戸や窓ガラスについた目立つ砂やホコリも、ぬれたタオルでふいて取り除いておく。
「水道が使えない場所の場合は、スプレーボトルで代用してもOK。汚れがひどいときは、しっかりぬらしたタオルで窓ガラス全体を水ぶきし、大きな汚れをこすって落としておきます」(新津さん)
2_網戸を、両側からタオルではさんでふく

「網戸は片側からゴシゴシすると変形しやすいので、両側から絞ったタオルではさむようにふくのが○。枠についた水分までしっかりふき取って」(新津さん)

汚れがひどい場合は洗剤ぶきののち水ぶき、軽い場合は水ぶきする。
>>動画コーナー「LEEチャンネル」でプロの窓掃除の動きをチェックできます!

新津春子さん
’13 年以降5度「世界一清潔な空港」に選出された羽田空港の清掃を担当するカリスマ清掃員。その仕事ぶりが『プロフェッショナル 仕事の流儀』(NHK)などで取り上げられ話題に。現在は「環境マイスター」として後輩の育成にも貢献する。『世界一清潔な空港の清掃人』(朝日新聞出版)ほか著書多数。
3_四辺→内側をタオルぶきする

「窓ガラス全体を水ぶき(汚れがひどい場合は洗剤ぶき)します。まず枠をとってまわりからふき、続いて内側を隙間なくふいていきます」(新津さん)
4_サッシの上部分・両サイドもついでにふいておく
サッシの上部分やサイドはそれほど汚れがひどくないので、そのままタオルで水ぶき。

「高くて直接手でふけない場所は、デッキブラシの柄にタオルを巻きつけてふくなど、家にあるものを上手に活用してみてください」(新津さん)
5_スクイージーで水気を取りきる

「スクイージーを少し傾けたまま下ろすのがポイント。大きな窓もきれいに仕上げたいなら、延長ポール付きのスクイージーを選んで」(新津さん)
6_窓枠をタオルぶきする
窓枠を水ぶきし、それでも取れなかった固着汚れには、洗剤液を使ってふく。
「ゴムコーティング部分は特に汚れがひどいので、細かい部分の水分までしっかりふき取って」(新津さん)

「凹凸があってふきにくい部分は、指をうまく窓枠の凹凸に沿わせるようにすると隅々まですっきりふき取れます」(新津さん)
7_窓を開けた状態で、サッシをタオルでふき上げる

最後に窓を開けて下部分のサッシを水ぶき。

「汚れがひどい部分は洗剤液で、汚れを浮かせてからふき取りましょう。細かい部分はタオルを指に巻きつけ、こすり落とすときれいになります」(新津さん)
なかなかできない
ベランダの床もピカピカに
室外なので土砂汚れが中心です。ためてしまった頑固な汚れ落としには、メラミンスポンジやへらが活躍します。
1_大きなゴミをほうきで掃いた後、洗剤液をまいてデッキブラシでこする

目立つゴミを取り除いたら、全体に洗剤液をまいてデッキブラシでゴシゴシ汚れを落とします。
「排水口が詰まらないようゴミを取ることも忘れずに」(新津さん)
2_取れない汚れはメラミンスポンジで落とす

「頑固な汚れには、研磨力のあるメラミンスポンジで削り落とすのがおすすめです。ぬらしてこするだけで驚くほどきれいになります」(新津さん)
3_こびりついたものはへらでこそぎ落とす

「ガムや鳥のフンなどのこびりついた汚れは、ヘラでこそぎ落として。使うときは、床材を傷つけないように注意が必要です」(新津さん)

夏こそ、普段はやらない窓まわりの掃除で、お家をピカピカにしてみては。
詳しい内容はLEE8月号に掲載中です。ぜひあわせてチェックしてみてくださいね!
撮影/フルフォード 海 イラストレーション/ユリコフ・カワヒロ 取材・原文/石橋夏江(verb)
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