身の回りのことを大切に
6月21日、夏至の夜に太陽がふたご座を去り、かに座に入ります。おひつじ座から始まる12星座では、かに座は4番目の星座。4には「安定、安全」という象意がありますし、活動、女性、水という性質をもっているので、移ろいやすさがあったふたご座の季節とは違い、安全な巣穴を出たり入ったり、ちょこまかと動きまわる「かに」そのままに、限られたテリトリーで過ごす時期になります。
私は以前、インテリア分野のエディターやライターもしていたのですが、ふたご座とかに座の違いで、いつも思い出すのはアアルトのスツールの取材で聞いた椅子の自立の話です。椅子が自立するのは3本脚からなのですが、その上に立つとグラグラと安定しないんです。でも、4本になると安定するし、立つこともできる。そして、座面をもっと広くとればテーブルにもできますし、家も4本の柱と屋根が基本です。かに座がめざしているのは、4の世界。雨風をしのげる屋根と、おいしい食事を家族で囲めるテーブル、安心して座れる椅子という安全な世界であり、その世界を心地よくするために忙しく立ち働くのです。それは、家庭の主婦、母の姿そのものでもありますね。
これからひと月、かに座に太陽がある間に生まれた子どもたちはかに座になります。かに座にはアイドルやウサギなどのペットが好きな人も多いのですが、かに座生まれの子どもたちも、アイドルのような可愛らしさが特徴です。かに座生まれの芸能人は、井川遥さん、前田敦子さんなどがいます。長身のクールビューティでありながらピンクハウスの服も着こなせる井川さんは、さすがかに座だなと感じます。
夏至から始まるかに座の時期は、一年のうちだいたい半分が終わり、北半球では真夏が来る前に誰もがちょっとホッとする時期でもあります。日本では梅雨の時期にあたり、家のなかにこもることも多くなり、室内で洗濯を干したり、その分、湿気対策をしたり、インテリアに目が向いたりと、外よりも内へと目が向くことになるでしょう。外が暗ければ、たとえば、マリメッコのテーブルクロスなどを敷いて、ダイニングだけでも明るくしたくなるかもしれません。そう、かに座に太陽がある季節は、自分の住まいや生活を心地よくしつらえることが開運になるのです。
ラッキーカラー
かに座が象徴するカラーは、ミルクのようなアイボリー。また、かに座の守護星である輝く月のようなシルバーも、かに座の色とされることがあります。
大切な時間
家のなかで過ごす時間すべて。心地よく整えるために掃除をしたり、おいしい料理を作ったりはもちろん、パジャマのままゴロゴロする休日、ゆっくりお風呂に入る時間など、自分を甘やかしてあげて。また内向きになると、自分の心にも目が向くもの。心理学の本などを読むのもいいかもしれません。
ケアしたいパーツ
かに座が象徴するのは、母性を象徴する豊かなバスト。アイボリーがラッキーカラーなのも、母乳から来ています。たっぷりのクリームでデコルテのケアをしたり、ノンワイヤーのブラジャーを購入したり、忙しいと忘れがちなバストケアを。
☆2018年6月21日更新。次回の星ごよみは、7月23日(月)に更新します。
☆Sayaの「星がたり」は、7月7日(土)に更新します。
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Saya Saya
アストロロジー・ライター
1971年生まれ。おとめ座。現在は、京都で夫とふたり暮らし。雑誌連載のほか、オンライン講座や、ホロスコープ・リーディングのセッションを行う。著書に「星を味方につける生き方、暮らし方」(集英社)など多数。