まずは『call』で『ミナ ペルホネン』の生地をお買い物!
LEE読者に大人気ブランド『ミナ ペルホネン』。今年の7月にオープンした、『ミナ ペルホネン』が手がけるライフスタイルショップ『call』へはもう行かれましたか?表参道のスパイラルの5階にあります。洋服や雑貨、食器、セレクトされたこだわりの食品を販売していたり、ミナ ペルホネンとして初のカフェもあって、とてもにぎわっています。今回、私の目的はファブリック!ずっと気になっていたスツールの座面張替えのためにミナ ペルホネンの生地を手に入れたいのです。白金台の店舗にあったファブリックもcallへお引越ししてさらに生地の種類も豊富になったと聞いてワクワクして向かいました。
椅子の張地専用の生地を見つけました!
購入した生地は、インテリア専用に作られた『dop』というもの。ほかの生地に比べて厚めで、表裏の色が違っています。これは経年変化を楽しめるようにデザインされていて、長年使っていくと擦れた部分から裏の色が出てくるんですって。愛用する家具だからこそ、こういう楽しみがある生地を使いたいですよね。素敵!
“dop”はイタリア語の“doppio”=「ダブル」からきていて、裏表というよりも、どちらも表として使えるようになっています。ちなみにこの生地は日本の工場で織られているそうで、色の組み合わせは17種、両面の色を含めると34種あります。これだけの色があれば、オリジナリティも出せますね。私が選んだのは、tambourineのイエローとchouchoの落ち着いたブルー。2枚とも、グレー系が裏面にくるように使いたいと思います。
長年使ってきたスツールをよみがえらせたい
callで生地を買ってきて、3か月が経過……。こどものバザーや運動会などのイベントも落ち着いたので、ひとり時間に挑戦してみることにしました!
こどもが生れる前から長く使い続けていたスツールがあります。青山のインテリアショップCIBONEがまだベルコモンズにあった時代の10年ほど前に購入した、2脚の秋田木工のスツール。購入した当時は、張替えをしながら、長く使おうと決めていたのにも関わらず、いちども張り替えないままで、張替えずにさよならしてしまおうかなんて考えたことも。もう、こどもの食べこぼしのシミや落書きがすごいことに……見るに耐えないですね。お目汚しすみません!
でも、せっかく気に入った、座り心地もいいスツールなので、ここはがんばって自力で張り替えてみたいと思います!
用意した工具は、
- マイナスドライバー
- ペンチ
- はさみ
- タッカー
まずは、スツールをひっくり返して、座面の生地をはがす作業です。
今回張り替えたスツールは、脚と座面を取り外さなくても生地が取り替えられそうだったので、脚はそのままで。マイナスドライバーを使って、座面の生地の上に重なった、化粧用の裏地を留めているタッカーの芯を外していきます。中心部をグイッと持ち上げたら、芯が折れないように注意してペンチで抜くという作業を続けます。
茶色の化粧用裏地をめくると、座面の生地を留めているタッカーの芯が現れるので、こちらも裏地と同様に抜いていきましょう。このときに、どんな間隔で留まっているのかをしっかり観察しておきます。
生地がはがれるとこんな感じです。生地の下に、ウレタン素材が入っていました。このウレタン生地についた跡が顔みたいに見えて「やっと張り替える気になった?」と言われているような気に(笑)。ここまでの工程で40分くらいかかってしまい、2脚分もやるのかとちょっと気が遠くなりましたが、ミナ ペルホネンの素敵な生地が私をやる気にさせてくれました。
新しい生地を適当な大きさにはさみで切ったら、タッカーで留めていきます。センターをいちばんに留めて、角を避けて両サイドに芯を打ちます。そして反対の辺も同じように。このときに、生地をピンと張って、余ったりつれたりしないように気をつけました。クッションのために間に入っていたウレタンは今回、そのまま使いました。新しいものに変えた方が、きっと座り心地がよくなりますね。
表生地が留められたら、裏地の生地もタッカー留めしていきます。ちなみに角はこんな風に細かめにギャザーをとってタッカーの間隔も詰めて打っておいた方が生地がきれいに張れます。
オリジナルスツールに生まれ変わりました!
できあがりはこんな感じです!作業している間に日が落ちてしまいました。時間はかかりましたが、このかわいさに惚れぼれ!時間をかけて作業した分、愛着もひとしおです。新しい生地を張っていくのは簡単で、短時間で終わりますが、古いタッカーを外す作業に時間がかかり、意外と力もいります。ここの工程を少しずつやるか、ご主人にお手伝いをお願いするといいかもしれません。
みなさん、いかがですか?初めてにしては、割りと上手くできたかと自画自賛しています。まだまだこどもも小さいので、汚れるのも早いと思いますが、自分で張替えができることがわかったので、dopの経年変化とともにシミすら楽しみながら、このスツールを愛用していこうと思います。ぜひ、みなさんも椅子の張替え、挑戦してみてくださいね。
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call
東京都港区南青山5-6-23 (SPIRAL 5階)
営業:11:00–20:00
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上紙夏花 Natsuka Uegami
ライター/ビューティープランナー
1977年、大阪府生まれ。吉本新喜劇の女優を経て、ライターに。現在は化粧品の商品開発やPRを手掛けるほか、ベビーマッサージ講師としても活動している。夫・息子9歳、3歳