夏の終わりに旅したサンフランシスコ。
自分が今、海外で暮らすことになった軌跡ともいえる旅記録を綴っています。
今回は、大学時代に短期留学していた街、バークレーを訪ねたことを書きたいと思います。
サンフランシスコ中心部からは、BARTという交通機関で40分前後〜1時間弱。
少し足を延ばす感覚で行ける距離です。
私にとっては、親元を離れて初めて海外で暮らし、ホームステイをし、英語で生活した思い出の場所。
ほんの短い留学期間ではありましたが、約30年経った今でも、1つ1つ鮮やかに覚えていることがあります。
BARTに揺られながら、30年前の記憶探し
サンフランシスコ・ベイエリアには、「BART」と呼ばれる高速鉄道が走っています。

サンフランシスコ市内だけでなく、オークランドやイーストベイ、サンフランシスコ国際空港なども結ぶ、ベイエリアの主要な交通機関です。
当時、私がホームステイしていたのはEast BayにあるOrindaという街。
ホームステイ先は、台湾人やドイツ人、日本人も一緒に暮らすなかなかの大所帯でした。
家にはプールがあり、休みの日はパティオで課題をしたり、みんなでバスケットボールをしたり。
そして平日の朝は、ホストダディのアメリカらしい大きなピックアップトラックの荷台にみんなで乗せてもらって、BARTの駅まで送ってもらっていました。
今思えば、なかなかワイルドな通学スタイル笑。
今回あらためて路線図を眺めながら、

「私、このOrindaから乗って……途中で乗り換えてDowntown Berkeleyまで行ってたのか」
と、約30年前の通学ルートを再確認。
方向音痴を自認する私。
スマホもGoogle Mapsもない時代に、よく毎日ちゃんと学校までたどり着いていたものだと、今さらながら昔の自分を少し褒めてあげたくなりました笑✌️
さらにBARTに乗っているうちに、
「あ、そういえば駅を降りてからバスにも乗ってた!」
と、急に記憶が蘇る。
記憶って不思議です。

ひとつ思い出すと、その時の景色まで一緒に戻ってくるものなんですね。
変わらない学生街を、今度は家族と
Downtown Berkeleyに到着すると、なんとなく懐かしい空気。
この日は一日バークレーのために空けていたので、駅から大学までのんびり歩いて向かいました。

バークレーの学生街は、今もとても活気があります。

カフェ、本屋さん、レコードショップ、多国籍なレストラン、アクセサリーショップ、古着屋さん、小さなお店。
大学へ向かう道そのものが楽しくて、ついつい寄り道したくなる街。
そして歩いていて目につくのが、UC Berkeleyを象徴する「CAL」のロゴ。
若い学生はもちろん、年配の方までCALのTシャツやスウェットをさらりと着ています。
街全体から、静かながらもしっかりした『CAL愛』が漂っている感じ。
「ああ、バークレーってこういう街だったな」
と、歩いているうちに少しずつ昔の感覚が戻ってきました。
約30年前の私が歩いた、Telegraph Avenue
中でも特に胸が熱くなったのが、Telegraph Avenue。

大学へ続くこの通りには、今もカフェや本屋さん、レコードショップ、さまざまなレストランが並んでいます。
そして私にとっては、ただの学生街ではなく、ちょっと思い出深い道。
大学時代、卒業論文のために、このTelegraph Avenueで道ゆく人たちにインタビューをしていました。
今思えば、英語もまだまだだった日本の大学生が、よく見知らぬ人をつかまえて質問していたものです。
若さってすごいわ…。
約30年前に自分が立っていた道を、今度は夫と娘と歩いている。
お店はもちろん変わっているけれど、通りの雰囲気にはどこか昔の面影が残っていて、
「ここ、歩いてたなあ」
「ここに公衆電話があって、日本の家族に週に1回電話してた!」と記憶が一気に戻ってきました。

30年ぶりに見る同じ景色に、なんだか胸がいっぱいになりました。
30年前の私が驚いた、アメリカの日常
バークレーでの生活は、当時の私にとって小さなカルチャーショックの連続でもありました。
BARTに自転車をそのまま持ち込む人。
大学の芝生に、女の子たちがあぐらをかいてラフに座っている姿。
一切れのピザがすごく大きくて、とんでもなくおいしい!
そしてなぜか妙に憧れていたのが、アイスクリームを器に盛らず、容器にそのままスプーンを突っ込んで食べること。
そこなの?と思いますが笑、当時の私にはこれがものすごく『アメリカっぽく』見えたんです。
今なら何気なく見過ごしてしまいそうな光景も、当時はひとつひとつが新鮮。
「なんて自由なんだろう」と、いちいち感動していました。
そんな小さな驚きの積み重ねが、私の中のアメリカを作っていったのだと思います。
昔の私の街で、家族は新しいお気に入りを
この日は時間に追われることもなく、家族でのんびり街歩き。
途中、夫と娘が昔からあるレコードショップを見つけました。

最近ふたりでレコード収集に夢中になっていることもあり、店内に入ると楽しそうに物色。
それぞれお気に入りの一枚を見つけていました。
私にとっては、昔の記憶を辿る場所だったけれど、夫と娘にとっては、新しいお気に入りを見つける場所になったようで。
同じ街を、それぞれ違う時間軸で楽しんでいる感じが、なんだかとてもよかったです。
ちなみにこの日買ったレコードは、今ではわが家のディスプレイの一部に。
レコードプレーヤーやDIYしたディスプレイスペースの話は、また別の記事で書けたらいいな。
ここで始めると、たぶん話がバークレーから家の中まで戻ってこなくなるので笑。
約30年前の街を、今度は家族と
旅から戻ったあと、夫がふと、
「バークレー歩き、すごく楽しかった」
と言ってくれたのも、私には嬉しいひと言でした。
自分にとって思い出のある場所を、家族も楽しんでくれた。
それだけで、今回あらためて来てよかったなと思います。
懐かしいのに、新しい。
変わっているのに、どこか変わっていない。
そんな不思議な感覚を味わえた、バークレー再訪でした。
私のアナザースカイなサンフランシスコ旅記録、もう少し続きます。
Umiのサンフランシスコ
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016 - Umi
教育系 / カナダ / LEE100人隊
49歳/夫(ポーランド人)・娘(13歳)/手づくり部・料理部・美容部/気づけば、カナダ暮らしも20年。3年目のLEEラストイヤーは、心豊かに、彩りゆたかに。旅やネイル、ワークアウト、発酵生活やおいしいものを通して、海外にいても心の余白を大切に。「丁寧に」、そして「笑顔で」。少しの冒険心とユーモアを添えて、多面的に進化していけたらと思います。読む人の心に、ぽっと灯りがともるような瞬間を届けられますように。パーソナルカラー:イエベ秋 顔タイプ:エレガント 骨格:ナチュラル。
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