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横浜市歴史博物館&大塚・歳勝土遺跡公園へ!/横浜

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2024.07.10

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Yokohama History Museum

横浜市歴史博物館に行って来ました

或る週末、長男(中2)・次男(小5)・末っ娘(小2)+私…の4人で、横浜市歴史博物館にお邪魔して来ました!(夫は安定のお留守番)横浜市都筑区にあり、横浜市営地下鉄「センター北」駅から徒歩5分の距離です。駐車場(30分100円、19台)もありますが、私たちは近くの商業施設に駐めてそこから歩いて向かいました。なんとこちら、毎週土曜日は小・中・高校生の入館料が無料なのです!!

古代から近現代に至るまでの歴史史料や文化財が展示されているほか、江戸時代の鎖国~ペリー黒船来航からの開国、そこからの横浜の港町としての発展の様子などを時系列で追って閲覧することが出来ます。

写真ではノリノリで写っている子ども達。

今回は企画展「君も今日から考古学者!─横浜発掘物語2024─」と常設展示の両方を見たほか、大塚・歳勝土遺跡公園まで足を伸ばしました。それぞれ紹介させてください。

【Part.1】

企画展

「君も今日から考古学者!─横浜発掘物語2024─」

会期は終了してしまいましたが…(投稿までタイムラグがあり、すみません…)、まずは企画展「君も今日から考古学者!─横浜発掘物語2024─」へ。

まず【プロローグ】では、遺跡にまつわる語句の確認。過去の人類が残した営みの痕跡を総称して「遺跡」、土器や石器など動かせるものを「遺物」、竪穴住居や古墳溝、建造物の跡など動かせないものを「遺構」と呼ぶそうです!

クリップボードを受付でもらって、ワークシートを使いながら順番にミッションをクリアして行きます。企画展は【第1章】~【第4章】のパートに分かれており、プロローグの次、

【第1章】「土器のかけらをひろったよ!」コーナーでは、横浜市内の出土遺物の展示が。横浜市内ではこれまでに2417箇所(!!)もの遺跡が見つかっており、企画展には18区それぞれから出土した土器や石器が多数ありました。

ワークシートでは、それぞれの時代の土器をスケッチしながら、時代ごとの形や模様の違いを掴んで行きます。同じような形の土器をグループ化して行くと、一つとして全く同じものはない中でも同じ時代に作られた土器の共通点を見つけることが出来ます。

それぞれの時代で土器を作る上でのルールが設けられそれに沿って作られていたであろうことが学べるコーナー。
昔の人がどのように時を使ったのか、何から推測しているのか?を知るコーナー。土器の外側に付着した煤(すす)や焦げから、火にかけて使用したことが解っています。

実際の土器のカケラを触る体験も出来ました!

色・厚さ・手触りや、粘土に混じっているものは何か?をワークシートにメモしながら。時代が進むと土器の厚みは薄く頑丈に。

↓こちらは出土した動物の骨や貝、横浜市磯子区の杉田貝塚(縄文時代後期)の貝塚剥ぎ取り標本。

石のかけらをひろったよ! 横浜市歴史博物館 LEE100人隊 TB はな おでかけ おでかけ部 君も今日から考古学者!横浜発掘物語2024
貝がらをひろったよ! 横浜市歴史博物館 企画展 君も今日から考古学者! 2024 横浜発掘物語2024

【第2章】「弥生人に質問だ!」エリア。博物館のすぐ隣にある大塚遺跡は、今から2,000年以上前の弥生時代中頃のものと推測され、ムラには100人ほどの人が暮らしていたと考えられるそうです。出土した動物の骨などから、弥生時代にはお米以外にも野菜やシカ・イノシシの肉を食べていたようです。

石のかけらをひろったよ! 横浜市歴史博物館 LEE100人隊 TB はな おでかけ おでかけ部 君も今日から考古学者!横浜発掘物語2024

【第3章】「遺跡を掘ろう!」コーナーは残念ながら休止中。

最後に【第4章】「ここがみどころ!大塚・歳勝土(さいかちど)遺跡」コーナー。大塚遺跡は今から約2,000年前の弥生時代の遺跡で、横浜で初めて稲作をした痕跡が残っている遺跡なのだそう。後段にて詳述しますが、現在は環濠(かんごう)や高床式倉庫が復元されています。

大塚・歳勝土遺跡 ジオラマ 横浜市歴史博物館
ここがみどころ!大塚・歳勝土遺跡 横浜市歴史博物館 LEE100人隊 TB はな おでかけ おでかけ部

弥生時代は日本列島で稲作が始まった時代ですが、大塚遺跡のまわりには特に田んぼの跡は見つからなかったそうです。

大塚・歳勝土遺跡のみどころ 横浜市歴史博物館
大塚遺跡の竪穴住居跡は最新の研究で73軒あるそうです。
手前左の展示物は、黒焦げになった玄米のかたまり。珍しい史料なのだとか!

企画展示室の、弥生人の暮らしに思いを馳せる内容も興味深いものがありましたが、何より目を見張ったのは“2024【全国巡回展】第4回kid’s 考古学新聞コンクール”です。入賞者である子ども達のプライバシー問題があるので掲載は出来ませんが、全国津々浦々あらゆる地域に住んでいる小学生の子ども達がWEBサイト「全国子ども考古学教室kids-kouko.com」を見て感じて興味を持ったことを自由な発想でテーマを見つけてオリジナルの新聞にした作品群です。

切り口や視点が独特だったり、学者顔負けのフィールドワークや実験の数々…、今時の子どもって凄い!と驚嘆しっぱなし。たとえば竪穴住居の模型や土偶、土器を自分で作ってみた子。自分で形の違う土器を複数作って火の通り方や水の浸透率を実験する子。古代から伝わる方法で繭から糸を取る子。翡翠に特化して徹底的に調べた子。縄文時代から平安時代までのトイレをメインテーマに調べた子…。絵や図、写真を使っての読みやすい工夫、綺麗な字…どれも力作揃いでしばらく見入ってしまいました。



【Part.2】

常設展 【原始Ⅰ】

先土器時代&縄文時代の横浜

企画展示室を出た後は、常設展示のコーナーへ!全部で6つのエリアに分かれています。まずは【原始Ⅰ】 先土器時代(約三万年前~約一万五千年前)&縄文時代(約一万五千年前~約二千四百年前)の横浜の歴史。稲作や農耕の文化が始まる前の、人々が自然の恵みに頼りながら生きていた時代について学びます。

↓先土器時代の、動物の皮などで出来たテントのような簡易な住居。

先土器時代 住居 テント 横浜市歴史博物館 LEE100人隊 TB はな おでかけ おでかけ部
先土器時代は定住せず、獲物を求めて転々と移動を繰り返す生活を送っていたことが推測されるようです。

先土器時代は打製石器、縄文時代には磨製石器が登場。石斧や石匙の展示も!

ボタンを押すと該当の地図上の地点&関連写真が光る仕組みのパネルです。

【Part.3】

常設展【原始Ⅱ】

横浜の弥生時代

次に、横浜の弥生時代(約2,400年前~約1,700年前)について。この横浜市歴史博物館に隣接する大塚・歳勝土遺跡の時代でもあります。

稲作が生活の中心になると同時に、人々は定住し、物資を蓄え、水田やコメ、貴金属などの財産が出来たことで、これらを巡る争いが生まれた時代でもありました。

弥生時代の人々の、1年を通した生活カレンダー。

【Part.4】

常設展【古代】

古墳時代~奈良・平安時代と律令政治

③【古代】の展示室では、4世紀~12世紀の横浜について。豪族達の大きな墳墓が建てられた古墳時代と、律令政治の始まった奈良・平安時代とに区画が分けられていました。↓は奈良・平安時代の「郡衙(ぐんが)を巡る人と物」。郡衙とは古代の市役所のような場所です。

弥生時代 古代Ⅱ 展示室 常設展示 横浜市歴史博物館 2024年 LEE100人隊 TB はな おでかけ部
都筑郡衙(青葉区)の大型模型。

【Part.5】

常設展【中世】

鎌倉時代~室町時代の横浜

④【中世】エリアでは鎌倉時代~室町時代の横浜について。↓こちらは武蔵国久良岐群磯子を本拠地とした豪族・平子(ひらこ)氏とその系図。鎌倉時代になると守護・地頭として関東武士が全国各地に置かれることとなりますが、平子氏は周防国(山口県)や越後国(新潟県)の地頭として赴き、その土地に根付いた彼らはやがて戦国大名の大内氏や上杉氏の家臣となって中世を生き抜いて行ったようです。

【Part.6】

常設展【近世】

戦国時代の終わり~天下泰平の世~横浜開港まで

⑤【近世】の展示室では、戦国時代が終わって天下が統一された16世紀~江戸時代~横浜が開港される19世紀半ばまでの様子が展示されています。

茶屋「桜屋」の大型模型。朝、日が昇って夕方に日が暮れて夜になるまでの茶屋の様子を見ることが出来ます。

市域には東海道が通り、神奈川・保土ケ谷・戸塚の3つの宿が置かれ、神奈川湊を通して江戸内湾や太平洋沿岸の各地域との交易が拡がって行った様子が分かります。

次男(小5)が「吉田新田だ!!学校で習った!!」と意気揚々と向かって行った新田開発エリア。

鎖国を終えて、開港へ!当時の輸出産業の重要な柱、生糸や絹について。

【Part.7】

常設展【近現代】

19世紀後半~明治・大正・昭和~現代までの横浜

開港後、海外からの新しい文化や制度が入って来て、まさに「文明開化」な様子が模型を通して見ることが出来ます。

当時の伊勢佐木町に集まる人々の情景。
明治後期、伊勢佐木町にあった勧工場「横濱館」の大型模型。

大正期以降、関東大震災や戦争など幾多の苦難を乗り越えて経験しながら、今日(こんにち)の横浜があるんだ…ということを再認識出来る内容です。

常設展示室をじっくり巡った後は、博物館に隣接した大塚・歳勝土遺跡のある公園へ!

【Part.8】

弥生時代の遺跡

大塚・歳勝土遺跡公園へ

横浜市歴史博物館とは連絡橋で直に繋がっている公園です。なんと、連絡橋を渡ろうとしたら、カルガモ親子の行列に出会うという嬉しいサプライズが。

この公園の地下に弥生時代の遺跡が眠っているようです。

復元された竪穴住居や高床式倉庫が!自由に中に入ることが出来ます。茅葺きの屋根に、半地下の住居。

子ども達は鬼ごっこをして遊んでいました。(もちろん、中2男児も鬼ごっこに参加)

遺跡内には、竪穴住居7棟(!)をはじめ高床式倉庫、型取り遺構、木橋などが復元してあります。

外からの敵から守るための環濠集落跡で、当時100人ほどが住んでいたと推測されるようです。

横浜市歴史博物館は、令和7年1月31日に開館30周年を迎えるとのこと!今週末7月13日(土)からは、ペリー横浜上陸170周年ということで、記念企画展も開催されるようです。公式HPやX(旧Twitter)でも企画展やイベントについての最新情報を発信されていますので、気になる方はぜひチェックしてみてくださいね◎

⋆⸜ᵀᴴᴬᴺᴷ ᵞᴼᵁ⸝⋆ LEE100人隊 / はな

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主婦 / 神奈川県 / LEE100人隊トップブロガー

41歳/夫・息子(13歳・10歳)・娘(8歳)/手づくり部・料理部・美容部/大雑把な山羊座のO型。好きなものは器、アメリカンヴィンテージ、宝塚歌劇、マンガ、ミナペルホネン、オールドマンズテーラー、GU、ユニクロなど。インテリア・ファッションなどLEEで勉強中。両実家とも遠方で3人の子育てに日々奮闘。ドタバタと過ぎて行く日々の中でも「今」を大切に、小さな幸せを拾い集めながら成長して行きたいです。

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