こんにちは! 059ツナです。
始まりましたねー夏休み。連日ワンオペの今週、さっそく息子との時間を持て余しています。
猛暑の中では外遊びもきびしいし、学童利用しない組のお子さんは日々何をして過ごしているのかしら? 絶え間ない息子からの「やることないー。一緒に何かしようよー」との声を背に、そんなことをぼんやり考えています。。
最近の読書記録。/『レシート探訪』
そんな今日は、最近読んだおすすめ本の紹介です。
まずはこちら。藤沢あかりさんの『レシート探訪 1枚にみる小さな生活史』です。こちらは某サイトで連載されていたエッセイに書き下ろしを加えてまとめられた一冊。「レシートには、暮らしが詰まっている」という思いのもと、26人のレシートを訪ねてその暮らしを垣間見ていく…というものです。
たかがレシート、されどレシート。なんてことない1枚にも、その人ならではの小さな物語が隠れているのが興味深いです。
思えばレシートから過去の記憶が呼び起こされることって結構多いかも。今でも捨てられないレシートをいそいそ取り出し、しばしの感慨にふけったのは私です。笑
個人的には藤沢さんご自身によるエッセイにもぐっと心をつかまれました。
ツレヅレハナコさんや藤原奈緒さん、杉浦さやかさんに中川たまさん…と、さまざまな分野でご活躍されている方のレシートをチラ見できるだけでも楽しい一冊ですよ♪
スターバックスから学ぶ!
「本当の豊かさ」って何だろう?
そしてこちら。『ラテに感謝! How Starbucks Saved My Life ―転落エリートの私を救った世界最高の仕事』です。こちらは結構前に出版された本。背表紙のデザインに惹かれて手に取りました。
人生が破綻した生まれながらのエリートがスタバで職を得てたどる”本当の豊かさ”への道は、なんとノンフィクションなのだそう。
ちなみにこのエリートとは他でもない著者のこと。ヘミングウェイやエリザベス女王などそうそうたる著名人と会ったことがあるってすごくないですか…?
大切なことに改めて気づかされたり、知られざるスタバのプチトリビアににやりとしたり。読みやすいのに学びが多く、心温まる一冊でした。
2章の始めに添えられた引用文は特に心に響いたなぁ。
涼を求めてスタバに向かったある日。ドリンクだけのつもりが、おすすめされてついつい白桃&アールグレイケーキもオーダーしてしまいました。さっぱりフルーティーでおいしかった♡
この本を読んで以来、スタッフのみなさんの陰の努力に思いを馳せてはキュンとしちゃうんですよねぇ。
柔らかな視点と発想力を育てる本。
次はピタゴラスイッチでおなじみの佐藤雅彦先生によるエッセイ集、『考えの整頓』です。佐藤先生の物事の見方や思考はいちいちユニーク!
こんな観察眼を持っていたら、なんでもない日常もぐっと驚きに満ちた楽しいものになるはず。そう思わせてくれる一冊です。
続編の『ベンチの足』もおもしろかったです!前作同様、些細なことからも豊かな着想を得る佐藤先生。根っからの文系人間な私も、佐藤先生の授業ならぜひ受けてみたい!そう思わせてくれる魅力的な内容です。
文章からはお人柄の温かさもうかがい知れて、ますます尊敬が止まりません。
「人間は何を持って人間なのか」
ご高齢のお母様と関わる中で見つけた佐藤先生の答えはじんわり心にしみます…。
ところで私が『考えの整頓』『ベンチの足』を読んで思ったのは、やっぱり息子のことでした。
独特の感性で何かと型にはまらない息子にも、いつか佐藤先生のようなメンターとの出会いがあるといいなぁ。そう願わずにいられません。
心満たされる豊かな一冊。
最後に『さあ、熱いうちに食べましょう』を。大正生まれで貴族の白系ロシア人男性と結婚、娘婿は世界の小澤征爾…という華やかな背景を持つ料理研究家・入江麻木さんによるエッセイ集です。
入江さんの著書は上皇后・美智子さまもかつて愛読されたのだとか…!
入江さんのエッセイは以前ご紹介した『スプーンはスープの夢をみる』にも収録されています。
残念ながら魅惑的なロシア料理のレシピには写真がありません。でも、それゆえ余計に想像力がかき立てられるのがまた楽しい。赤毛のアンで言うところの「想像の余地がある」ってことですかね。
内容も文体も時代を感じさせるもので、私的にはそこもツボ。遠い世界を垣間見ることができる豊かな一冊だと思います。
孫である小澤征良さんが寄せた文章もよかったなぁ。
みずみずしい文章が光る『おわらない夏』も改めて読み返したくなりました。
本を片手に、夏のおうち時間を。
以上、最近読んでおもしろかった本の紹介でした。
ジャンルも出版年もばらばら、読書傾向にかなり偏りがある私の選書ですが、どなたかのアンテナにちらりとでも引っかかったらうれしいです。まだまだ続く暑ーい夏。外でアクティブに過ごした後は、涼しい部屋で読書を楽しむのもいいですね◎
ツナ
主婦 / 長野県 /
44歳/夫・息子(8歳)/手づくり部・料理部・美容部/生まれ育った東海圏を離れ、自然豊かな信州でゆるりと暮らしています。カフェや雑貨屋めぐり、読書が大好き。手作りや文章を書くことにも興味があります。にぎやかすぎる息子中心のドタバタな毎日を、笑顔で心穏やかに過ごせるよう奮闘中!服も暮らしもシンプル好みですが、ノスタルジックで温かみのある東欧・中欧の雑貨には目がありません。
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ツナ