暮らし発見

減らせ突然死!AEDの設置場所を教えてくれるアプリ

  • TB はな

2018.10.27

  • 0

この記事をクリップする

日本では、「突然死」で1年に10万人もの人が亡くなっています。その中でも、心臓に起因する「心臓突然死」は約7万人。1日で200人もの人が心停止で亡くなっている計算になります。

けっして他人事でもなければ心疾患を持つ人限定の話でもなく、健康診断で引っかかったことのない人にも起こり得る心臓突然死。

実は今月、我が子の通う小学校でも、1人の児童が心不全で急逝したのです。スポーツの大好きな健康そのものの元気なお子さんで、児童の突然死は全校に衝撃が走りました。あまりにも身近なところで起きてしまった、悲しい心臓突然死。

PTA執行本部として動くことも色々あり、今月はしばらく気が滅入っていたのですが、今回の児童の突然死をきっかけにAED(自動体外式除細動器)に興味を持ちました。

もしも目の前で人が倒れたら、脈拍ナシ呼吸ナシの人がいたら…医療者でもない自分でも出来ることは?

お恥ずかしながら、AEDの使い方どころか正式名称もあやふやだったのですが…。

AEDはすごい

YoutubeやAEDのサイトを見て自分なりにまとめてみました。

AEDのすごいところは、まず心電図を自動解析する機能が備わっていることです!心臓が正常に動いている人に対しては「ショックは不要です」と音声で教えてくれるので、心臓が動いている人に誤って電気ショックを施してしまう心配もありません!

健康な心臓は、一定の電気信号により収縮と拡張を繰り返し全身に血液を送り出すポンプとして機能していますが、何らかのきっかけで心室から多数の電気信号が出てしまい、「心室細動(心臓が細かく痙攣した、実質的な心停止状態)」が起きます。

突然の心停止の8割超は、この「心室細動」によるものだそうで、極めて致死性の高い不整脈である、「心室細動」が起きたのなら、3分以内に心臓の電気信号をリセットし、正常な心臓に戻さなければなりません!

心室細動から元の拍動へ。その唯一の方法AED(自動体外式細動器)による電気ショックなのです。

時間との勝負!救急車を待っていたら手遅れに!
迷ったらとりあえずAEDの電源を入れる!

「3分以内」。1分1秒を争う時間です。心室細動が起きて心停止になった後、電気ショックにより心臓を元の拍動に戻す。時間が経てば経つほど、電気ショックによる効果が薄れてしまうそうです。1分経過するごとに、10%ずつ救命率が下がります。まさに時間との勝負!!

さらに、心停止になり呼吸が止まると、酸素や血液が送られなくなった脳や心臓をはじめとする全身の細胞は、ものの4〜5分で壊死します。こうなると救命は絶望的です。仮に一命を取り留めたとして、脳死または脳に重大な後遺症がのこります。

しかし、119番通報してから救急車が到着するまで、全国平均で8.6分もかかるのです!つまり、救急車が到着するまでに、人が倒れた現場に居合わせた人達で何とかするしかありません!

人がバタッと突然倒れたら、
まず心停止(心室細動)を疑い、①呼びかけて意識有無確認→119番通報&周りに応援を呼びかける! ②心肺蘇生法(心臓マッサージ)を行う人とAEDを持って来る人に分かれる ③AEDの電源をすぐに入れる→胸にパッドを当てて心電図自動解析 ④AEDから「ショックが必要です」と音声が流れたら電気ショックボタンを押す。

⑤ショックボタンを押したらそれで安心ではなく、引き続き心肺蘇生法、すなわち胸骨圧迫(心臓マッサージ)を、救急車が到着するまでやり続ける。

2002年に、高円宮憲仁親王がスカッシュの最中に心室細動により47歳の若さで急逝されたのは、ご記憶の方も多いと思います。当時は「除細動(電気ショック)」は医者しかやってはいけない法律でした。車で5分の場所に慶應病院もあり、救急隊員も医師達も最高の医療を施した筈ですが救命には至りませんでした。時間が経ってからでは、病院に運ばれてからでは、どんなに手を尽くしても遅いのです。

その場に居合わせた人が除細動を直ちに行えてたら、宮様は助かったかも知れません。宮様の突然死を契機に、法改正がされAEDが急速に普及・設置増加、一般市民でも使えるようになったそうです。

AEDはそもそもどこにある?

それを教えてくれるのが、トップ画の「全国AEDマップ」です。私も自分の近所の設置場所をこのアプリで確認してみたのですが…。

住宅街なので、徒歩3分以内には、残念ながらありませんでした…。しかも、一番近いのが小学校…。徒歩だと往復10分かかりますし、職員玄関にあるため、夜間や休日は使えません…。

駅周辺や商業施設には結構な密度でAED設置が集中しています。ちなみに向かいの保育園や次男の通う幼稚園には設置していませんでした(°⌓°;)

自分で買おうと思ったら、なんと30万円…。5年リース契約で月額5,000円で設置するところもあるようですが、自治体によっては補助金も出るとのこと。夜間でも休日でも、24時間AEDを使えるようにコンビニに設置する動きも徐々に活発になって来ているようです。

スポーツ中に胸部強打による心臓振盪や、心筋梗塞、心筋炎、狭心症など様々な心疾患がありますが、心停止に至るまでに、ほとんどのケースで「心室細動」が関与していると言われています。心室細動は健康な心臓にも起こり得る上に、事前に予知することは出来ないそうです。

突然心停止した人達の命を救うのは、現場から遠く離れた救急隊員でも医師でもなく。現場のすぐ傍に居合わせた人です!!

何度も書いてしつこいようですが…
突然の心停止はけっして他人事ではなく、健康な人にも、誰にでも起こり得ることと言えます。そうかと言って、いざ目の前で人が倒れたら…落ち着いて対処する自信は全くありませんが、普段からの脳内シミュレーションや、YouTubeで少しでも使用方法を見ておくだけで、そしてAED全国マップで設置場所を確認しておくだけで、一刻を争うシーンにおいて、何も心の準備をしていなかった場合と比べ、きっと動き方が全然違って来るだろうと思います。AEDの場所をいちいち人に聞くだけでも数十秒のタイムロス!!

せめて、もしもいつか「そこのあなた!AED持って来て!!」と言われたらすぐに「はい!!」と持って行けるくらいの心構えでいたいものです。

興味のある方は、ぜひお近くのAED設置場所を確認してみてください。

⋆⸜ᵀᴴᴬᴺᴷ ᵞᴼᵁ⸝⋆ 067 はな

TB - はな

主婦 / 神奈川県 / LEE100人隊トップブロガー

41歳/夫・息子(13歳・11歳)・娘(8歳)/手づくり部・料理部・美容部/大雑把な山羊座のO型。好きなものは器、アメリカンヴィンテージ、宝塚歌劇、マンガ、ミナペルホネン、オールドマンズテーラー、GU、ユニクロ、無印良品など。ファッション・インテリア・お料理などLEEで勉強中。両実家とも遠方で3人の子育てに日々奮闘。コロナ禍を抜けてからは工場見学や社会科見学、博物館や科学館、美術館巡りにハマっています。ドタバタと過ぎて行く日々の中でも「今」を大切に、小さな幸せを拾い集めながら成長して行きたいです。

この記事へのコメント( 0 )

※ コメントにはメンバー登録が必要です。

Category

  • 今日のお買い物
  • 今日なに着てる?
  • 美容部
  • 手づくり部
  • 料理部
  • おでかけ部
  • 暮らし発見
  • 今月のお題
  • まとめNEWS

LEE100人隊の広告に関するお問い合わせはこちら

お問い合わせ

LEE公式SNSをフォローする

閉じる

閉じる