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FOOD

冷やしてもっちり夏テイスト「バナナとココナッツのファーブルトン」レシピ/「歩粉(ほこ)」磯谷仁美さんの、おうちで作れるやさしいお菓子

  • 磯谷仁美

2024.07.01

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シンプルで素朴ながら素材の風味をしっかり感じられるスイーツに定評がある、京都の大人気カフェ『歩粉ほこ』。“やさしい”味わいを、おうちでも再現できる“やさしい”レシピで、店主・磯谷仁美さんに提案していただきます!

Vol.

031

バナナとココナッツのファーブルトン

「歩粉(ほこ)」磯谷仁美さんの、おうちで作れるやさしいお菓子 バナナとココナッツのファーブルトン レシピ できあがり01

ファーブルトンとは、カスタードベースに小麦粉を入れオーブンで焼き上げた、もっちり食感のフランス・ブルターニュ地方の郷土菓子。

プルーンを入れるのが定番ですが、栄養満点のバナナとトロピカル気分なココナッツなら、夏にぴったりなテイストになります。 これからの時季は、冷やしたファーブルトンが冷蔵庫で待ってくれていると思うと、暑さで身体が疲れているときも、ウキウキとした気分でブレイクタイムが過ごせますね。

材料(21×16.5×高さ3cmのバット1台分)

  • 薄力粉 50g
  • 卵 60g(約1個強)
  • きび砂糖  45g
  • 塩  1g
  • 牛乳 200g(約200ml)
  • バター(食塩不使用)20g
  • ラム酒(お好みの洋酒)10g
  • ココナッツファイン 10~20g(お好みで)
  • バナナ 100g(約1本)、飾り用 適量

下準備

  • バットにバター(分量外) を塗っておく。
  • バナナはフォークでつぶす。飾り用のバナナは約8mm厚さの輪切りにしておく。
    「歩粉(ほこ)」磯谷仁美さんの、おうちで作れるやさしいお菓子 バナナとココナッツのファーブルトン レシピ 準備01
  • 牛乳とバターを小鍋に入れ、バターが溶ける程度に温めておく。
  • オーブンを200℃に予熱する。


作り方

  1. ボウルに卵を入れ泡立て器で軽く混ぜておく。きび糖と塩を加え混ぜる。温めて準備しておいた牛乳とバターを4回くらいに分けて加え、その都度混ぜる。準備しておいたバナナも加え混ぜる
    「歩粉(ほこ)」磯谷仁美さんの、おうちで作れるやさしいお菓子 バナナとココナッツのファーブルトン レシピ 作り方01
  2. 別のボウルに薄力粉をふるい入れ、そこに1を少し加えて混ぜを繰り返す。ラム酒も加えて混ぜる。
    「歩粉(ほこ)」磯谷仁美さんの、おうちで作れるやさしいお菓子 バナナとココナッツのファーブルトン レシピ 作り方02
  3. 準備しておいたバットに2を流し入れ、ココナッツファインを上からまんべんなくふりかける。
    「歩粉(ほこ)」磯谷仁美さんの、おうちで作れるやさしいお菓子 バナナとココナッツのファーブルトン レシピ 作り方03
  4. 200℃のオーブンで4~5分焼き、バットを取り出してオーブンの温度を170~180℃程度に下げる。バットに準備しておいた飾り用のバナナを表面に飾り、再びオーブンへ入れる。
    「歩粉(ほこ)」磯谷仁美さんの、おうちで作れるやさしいお菓子 バナナとココナッツのファーブルトン レシピ 作り方04
  5. 170~180℃で20分ほど焼く。途中で天板の前後を返す。生地の中央に竹串を刺し、何もついて来なければ焼き上がり。粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やす。
    「歩粉(ほこ)」磯谷仁美さんの、おうちで作れるやさしいお菓子 バナナとココナッツのファーブルトン レシピ 作り方05
「歩粉」的おいしさのヒミツ

飾り用のバナナが沈み込まないよう、生地を5分ほど高温で焼いてからのせるのがポイント。
いただくときはホイップした生クリームを添えると、リッチ感がプラスされて少し特別なデザートになります。

夏は冷やして食べるのがオススメ。来客があるときも、事前に冷蔵庫に用意しておけるのが魅力的ですよね。

「歩粉(ほこ)」磯谷仁美さんの、おうちで作れるやさしいお菓子 バナナとココナッツのファーブルトン レシピ できあがり02

ちなみに余談ですが、私は今回ココナッツファインがスーパーで見つからず、ココナッツロングで代用しました。もちろんロング状態で使うのも良いのですが、私は細かめが好みなので、フードプロセッサーで好みのサイズ感まで砕いて使用しました。もちろん包丁で刻むとかもよいですし、口に入れた時の食感の好みを考えたりするのも楽しいものです。

プリンが大好きな私は、ファーブルトンもお気に入りのお菓子です。ムニッムチッとした食感がたまらない! 手軽に作れるのでぜひ試してみてくださいね。

『「歩粉」磯谷仁美さんの、おうちで作れるやさしいお菓子』は、毎月1回更新。
次回は8月1日に更新予定。お楽しみに!

Staff Credit

製作・撮影/磯谷仁美 バナー写真撮影/津久井珠美

磯谷仁美 Hitomi Isotani

「歩粉(hoco)」店主

おいしい焼き菓子やデザートと、ぬくもりのある空間が大人気のカフェ『歩粉』の店主。2015年2月まで東京・恵比寿で、スイーツ好きから圧倒的な支持を集めるも、建物の都合で閉店。その後、渡米。偶然が重なり「シェパニーズ」でインターンシップを経験するなど、アメリカンベイキングを学ぶことに。帰国後、2018年に京都・大徳寺そばに現店舗をオープン。著書に『歩粉のお菓子』(文化出版局)、『歩粉のポートランド&バークレー案内』(誠文堂新光社)、『朝食おやつ』(文化出版局)など。

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