大人気シリーズ第4弾!
料理家たちの「料理がしんどい日」何作る?
料理を仕事にする稲田さんに「しんどい」の悩みを相談したら、「頑張りすぎなくてOKです。休んで!」ときっぱり。でも時に、逃れられないこともある……というわけで、そんなときでも何とか作れる、とっておきを教わりました!
あれこれ引くほど、ラクでおいしい!
しんどい日には「ミニマルレシピ」
食材も手間もどんどん引き算。その先にあるのは、“ラク”はもちろん、想像のはるか上をいく“おいしさ”です!(稲田俊輔さん)
「こねる」を引いてミニマルに!
学生ステーキ マスタードバターソース
調理時間20分
「ひき肉を一枚の肉のごとく、ただ焼く。余計なことを一切しないから、おいしいんです。可能なら、脂身の少ないひき肉を使って」(稲田俊輔さん)
材料・2人分
- 合いびき肉(できれば脂少なめのもの)……300g
- ベビーリーフ……適量
- 塩、こしょう……各少々
- 〈マスタードソース〉
- A)
- しょうゆ、みりん……各18g(各大さじ1)
- 酒(または水)……30g(大さじ2)
- 粒マスタード……18g
- A)
- バター……20g
作り方
- ひき肉はパックに入れた状態で、上から体重をかけてギュッと押し固める。へらで半分に分ける。ギュッと押し固める理由は、ひっくり返したときにくずれないように。「僕はパックのラップを軽くはがしてそのまま押し込んでます」(稲田俊輔さん)
- フライパンに①のひき肉をパックをひっくり返すように入れ、軽く塩、こしょうを振る。中火にかけ、こんがりと焼き目がついたらひっくり返す。フタをして、中~弱火で両面こんがりと焼く。中心までしっかり火が通ったら、器に盛る。ベビーリーフを添える。
- ②のフライパンにたまった脂を捨て、Aを加えて中火で鍋肌をこそげながら煮立てる。少し煮詰まったら火を止め、バターを入れてよく混ぜながら余熱で溶かす。②にかける。
Staff Credit
撮影/竹之内祐幸 スタイリスト/朴 玲愛 取材・原文/福山雅美
こちらは2024年LEE8・9月合併号(7/5発売)「料理家たちの「料理がしんどい日」何作る?」に掲載の記事です。
稲田俊輔 SHUNSUKE INADA
南インド料理専門店「エリックサウス」総料理長
スパイスカレー界を牽引する、南インド料理専門店「エリックサウス」総料理長。新著に『現代調理道具概論』(講談社)、『料理人という仕事』(筑摩書房)。