特別な調味料も道具もいりません!
毎日食べたい“やさしい中華”
「中華はお店が一番」な印象があります。理由は、大火力や鍋振りなどのプロの技が重要そうだから。でもそれは思い込み! 家庭には家庭のやり方で、現地の人が食べている「本当の中華料理」が作れるのです。
中国家庭料理の伝道師
ウー・ウェンさんの食べ続けたい「中華」
「中国の家庭料理に、難しいことはありません。ただ、今までの思い込みを一度忘れて。これが、中国の家庭の本当の味です」(ウー・ウェンさん)
炒め方のコツを押さえれば大丈夫
定番の味はシンプル手順で!
「手順が簡単で少ないほど、料理は作りやすく。ただし、それぞれがおいしさのカギを握っているから、レシピに忠実に作るのが大切!」(ウー・ウェンさん)
味つけはコレだけ![塩]
弱火で見事にパラリ。焦らず作れて失敗なし
チャーハン
調理時間8分 ※火にかけている時間の目安です。
材料・2人分
- 冷やごはん……300g
- 溶き卵……2個分
- 長ねぎのみじん切り……10㎝分
- 粗塩……小さじ1/3
- 黒こしょう……少々
- 炒め油(太白ごま油)……大さじ1 1/2
- ごま油……小さじ1/2
作り方
1
油を熱し、溶き卵を入れる
フライパンに炒め油を入れ、中火でよく熱する。しっかり熱した油と卵が混ざり合うと、ふんわりとなる
2
卵が半熟状態でねぎを加える
卵液を菜箸で大きく混ぜる。卵が固まり始めたところで、長ねぎを加える。香りが立つまで炒める
3
ごはんと塩を加える
ごはんを加えたら、すぐに塩を振って火を弱めてほぐすように混ぜる。塩を振ることでごはんのでんぷん質がきれるので、粘りが少なくなる
4
弱火でごはんの水分を飛ばす
粒をつぶして粘りを出さないよう、へらで切るように炒める。ごはん表面の水分を弱めの火で確実に蒸発させるのが、パラッと仕上げるコツ
5
こしょうとごま油を加える
ごはんの水分が飛んでぱらりとしたら、こしょうを振り、ごま油を加えて香りをつける
おいしく作るコツ
ごはん表面の水分を飛ばすと、チャーハンはパラリと仕上がります。だから、炊きたてごはんより冷やごはんなのです。家庭の火力なら強火ではなく、弱めの火でじっくりが正解。また、粘りの原因であるでんぷん質をきるために、ごはんに塩を振るのも大切。
Staff Credit
撮影/松村隆史 スタイリスト/河野亜紀 取材・原文/福山雅美
こちらは2024年LEE7月号(6/7発売)「毎日食べたい“やさしい中華”」に掲載の記事です。