ひと玉使い切り! 少ない素材で主役級!
“キャベツ”が私たちのスターに!
生でも火を通してもおいしいキャベツ。その甘味と食感で、合わせる素材が少なくても、満足感いっぱいに仕上げる力量はさすが! いつもは脇役になりがちだけれど、「今日は、君が主役だ!」。
煮るでキャベツのうま味を最大限に引き出す
キャベツはしっかり火を通すと、味が凝縮されて驚くほど甘くなります。肉と合わせることでうま味が増幅!
教えてくれたのは
堤 人美さん
Hitomi Tsutsumi
料理研究家
身近な材料で満足度が高いレシピが人気。今回のキャベツも多彩なワザを連発。近著に『気軽にできて、とびきりおいしい!グラタン・ドリア』(Gakken)。
1/4使用
子どもも大好きなトマト味のごちそう
キャベツとミートボールのトマト煮
調理時間25分
「キャベツは大きめに切って、ミートボールのうま味を吸わせながら煮込みます。最後にチーズを散らして溶かし、ぐっとコクのある味に」(堤 人美さん)
材料・2人分
- キャベツ……300g(1/4個)
- 合いびき肉……300g
- A)
- 玉ねぎのみじん切り……1/4個分
- パン粉……1/4カップ
- 牛乳……大さじ4
- 塩……小さじ1/3
- こしょう……少々
- ナツメグパウダー(あれば)……少々
- にんにく(つぶす)……1かけ
- ピザ用チーズ……60g
- 酒……大さじ2
- トマト水煮缶……1缶(400g)
- しょうゆ……大さじ1
- オリーブオイル……小さじ2
※本レシピではキャベツひと玉1200gとしています。レシピではグラム数を参考に調理をしてください
作り方
- キャベツは芯をつけたまま、2等分のくし形に切る。大きめのボウルにひき肉とAを入れ、よく練り混ぜて10等分にして丸める。
- フライパンにオリーブオイルとにんにくを入れて弱火で熱し、香りが出たら中火にして①のミートボールを加える。転がしながら3分焼き、端に寄せる。
- ②の空いたところにキャベツを加え、両面2分ずつ焼いて酒を振る。
- トマトの水煮をハサミでざっと切り、缶汁ごと③に加える。水300㎖、しょうゆを加えて強火にし、煮立ったらフタをして弱めの中火で12分ほど煮る。最後にピザ用チーズを散らしてフタをし、弱火で1分ほど煮て溶かす。
Staff Credit
撮影/竹之内祐幸 スタイリスト/来住昌美 取材・原文/海出正子
こちらは2024年LEE5月号(4/6発売)「“キャベツ”が私たちのスターに!」に掲載の記事です。
堤 人美
身近な素材にひと工夫加えた、作りやすいのに新鮮なおいしさのレシピで人気。雑誌や書籍のほか、企業のレシピ開発やCMの料理制作など幅広く活躍。近年韓国エンタメに夢中になっていることから、韓国料理の研究にも余念がない日々。