バターの香りとメープルの甘味にうっとり
さつまいもとりんごのバターメープルソテー
「焼き目がつくまで香ばしく焼いたりんごとさつまいもに、とろりとコクのあるメープルシロップを煮からめて」
[材料・2人分]
- さつまいも……1/2本(200g)
- りんご……1個
- くるみ(粗く砕く)……10粒
- バニラアイスクリーム、シナモンパウダー……各適量
- カナダ産メープルシロップ(今回はゴールデン)……大さじ4
- 塩……少々
- バター……30g
[作り方]
- さつまいもは皮ごと1.5㎝幅に切って、水にさっとさらし、軽く水気をきる。耐熱皿に入れ、ふんわりとラップをし、電子レンジ(600W)で3分30秒加熱する。
- りんごはヘタ側から1.5㎝幅の輪切りにして、芯は包丁で取り除く。
- フライパンにバターを弱火で熱し、溶けたら①②を入れて両面を軽く焼き目がつくまで焼く。
- メープルシロップとくるみを加え、軽く煮立たせながら全体にからめる。塩を振って混ぜ合わせ、器に盛る。
- ④にバニラアイスクリームをのせ、シナモンパウダーを振る。好みでメープルシロップ(分量外)をかける。
\知ってますか?/
メープルシロップの作り方と種類
メープルシロップの原料は、カナダの厳しい冬に耐え、内部に蓄えたでんぷんを糖分に換えたカエデの樹液。この樹液を雪解けの頃に集め、糖度66%になるまで高温でじっくり時間をかけて煮詰めて濾過し、不純物を取り除いたものがメープルシロップ。実にシンプルに作られる、大自然からの贈り物なのです。
メープルシロップは採取の時期によって4種に分類。採取の時期が早いと淡い色合いで、時期が遅くなるほど、色合いも風味も深く変化します。「『ゴールデン』は繊細な味わいで、お菓子やパンにそのままかけるのがおすすめ。琥珀色の『アンバー』はそのままかけても料理に使ってもおいしい万能選手。より風味が増す『ダーク』は軽めの肉や魚料理にぴったりで、力強い風味の『ベリーダーク』はしっかりしたブロック肉にも負けないコクです」(ワタナベマキさん)
世界のメープルシロップは、
ほぼカナダ・ケベック州生まれ
メープルシロップの最大の生産地・カナダ。そのうち91%が、ケベック州で作られています。夏は暑く、冬はマイナス30℃にもなるこの地域の寒暖差のある気候が、良質の樹液の生産にとても適しているのです。日本に輸入されるカナダ産メープルシロップの原材料は「カエデ樹液」のみ。手に取るときはぜひこの表示をチェックして!
2021年11月号【いつもの料理が手軽にワンランクアップ 「メープルシロップ」のすごい使い方】より
撮影/yoshimi スタイリスト/西森 萌 取材・文/福山雅美