砂糖不使用・圧力鍋で作る、優しい甘味のデーツあんこ(普通の鍋でも作れます!)
小豆とデーツ、少量の塩だけで作る体に優しい甘味のデーツあんこ。体を温める食材の掛け合わせで、女性には特に嬉しいギルトフリースイーツ。
材料・作りやすい分量
- 小豆 300g
- デーツ 300g(種付きの場合は、除いておく)
- 水 600cc
- 塩 小さじ1/4
作り方
<下準備>
小豆は軽く洗って、12時間〜24時間程度浸水しておく。目安は、2倍程度に大きくなるまで。浸水が十分でないと、仕上がりが硬くなってしまう。
1. 浸水が終わった小豆をザルにあけて水を捨てる。小豆を圧力鍋に入れ、水(分量外)を加えて、茹でる(少しずらして蓋をし、中〜強火で)。
2. 湯が沸騰してから更に3分ほど茹で、ザルにあけて湯を捨てる。
3. 再び圧力鍋に小豆を入れ、小豆の上にデーツをのせる。更にゆっくりと水を入れ、圧力鍋の蓋をし、中火で圧をかけていく。
4. 圧がかかったら弱火にし、15分加圧する。加圧が終わったら、火を止める。圧が完全に下がるまでおいておく。
5. 蓋を外し、塩を加える。
柔らかくなっているデーツを行き渡らせるように、全体をよく混ぜる。この時、あんこの水分量が多いようであれば、ごく弱火にかけて、余計な水分を飛ばすように混ぜていく(決して鍋底を焦がさないように、火加減に注意)。程よい水分量であれば、火をつけずに予熱でOK。
全体が混ざったら、完成。
※今回は圧力鍋での作り方ですが、鍋で作る場合は上記のようにしっかりと浸水をし、1.&2.は同じ工程。3.で小豆とデーツを鍋に入れたら、1時間以上、よくかき混ぜながら、小豆が柔らかくなるまで煮てください。最後に塩を加えて完成です。
デーツあんことの出会いは…
このデーツあんこに出会ったのは、友人のリオパラリンピック水泳日本代表・一ノ瀬メイ選手が教えてくれたことがきっかけです。一ノ瀬選手は菜食アスリートでもあり、プラントベースでギルトフリーなデーツあんこに「これめちゃハマッてんねん!」と今の滞在先であるオーストラリアから超絶キュートな笑顔で教えてくれたのでした。
「小豆とデーツを1:1の割合で」という情報を頼りに、水分量などを色々変えながら試行錯誤し、この作り方に辿り着きました。小豆とデーツの割合が変わっても、上記工程3.で、浸水する前の分量とほぼ同等の水(小豆とデーツを足した全量。ここでは小豆300g+デーツ300g=水600cc)を加えると程よい塩梅になるという法則を導き出しました。
あんこは焦がしてしまうと全てが台無しになってしまうので、火加減は気をつけてください。また、圧力鍋の上限容量を守って安全にご使用ください。
このデーツあんこは、常にストックしておきたいくらい、我が家の一軍レシピとなりました。甘いもの好きの夫にも、罪悪感のないスイーツとして、救世主となっているようです。教えてくれた一ノ瀬選手には、本当に感謝しています。
女性に嬉しい栄養素が掛け合わさった、最強スイーツ
小豆とデーツに含まれている栄養素は、似ている部分が多いんです。
どちらにも、食物繊維・鉄分・亜鉛・カルシウム・マグネシウム・カリウムなどのミネラル、ビタミンB群、抗酸化作用物質が多く含まれるポリフェノール、タンパク質など。
そしてこれらの栄養素は血流を良くし、体を温める効果が期待できます。
ギルトフリーどころか、むしろ「食べた方が良いスイーツ」かもしれませんね。
- 甘いものを我慢しなくてよい
- 自然の甘味に味覚が慣れていく
- 血流を良くして体温め、全身の巡りが良くなる
- 老廃物を出して、スッキリ軽やかに
- 月経中の貧血対策に
- タンパク質の補充に…etc
体と心の味方になってくれる、デーツあんこ。
日々のちょっとした揺らぎにも、心強い存在です。
池田清子 Sayako IKEDA
アスリートフード研究家
ビオトープ株式会社代表。夫は7年連続日本代表マウンテンバイクプロライダー、池田祐樹。菜食・プラントベースを主とした「細胞から健康的に強く美しくなる」食事の研究と発信を行う。2014年より自身もサイクリング・ランニング・筋トレを中心とした運動をスタートし、国内外での大会出場経験も多数。著書に『EAT GOOD for LIFE』至上最高の私をつくる「食」×「ながらトレーニング」』『野菜のおいしい食べ方』https://biotope-inc.co.jp https://biotope-inc.co.jp